1 月 31st, 2012 | Author: サカイヒデミツ 氏、
ブログ転載
直接被害を受けた被災地の近隣都市部の繁華街は、
賑わっているところが増えている。
復興へ向けて動き出していることを肌で感じる。
しかし、地域社会全体までには、まだいき渡っていないのが現状だ。
そろそろ復興のシンボリック・ターゲットが必要だ。
多くの人々が共有できる夢と希望の象徴が欲しい。
そうした意味において、ぜひ、
「『2020年FUKUSHIMAオリンピック』開催」を提案したい。
オリンピック誘致関連の動きは、決して唐突なものではない。
すでに、昨年6月、日本オリンピック委員会が福島県に対し、
東京オリンピック誘致の際に「震災復興のシンボル」として
協力を要請している。
県は、原発事故が収束していない状況での判断はできないとして、
態度保留中である。
また、放射線防護学の第一人者・高田純教授は、
「福島復興公園」と、完成後の「福島国際マラソン」構想を提言している。
セシウム汚染土を防波堤建設の埋め立てに利用し、
その上に盛り土を施して、放射線を完全遮断した「堤防公園」を建設。
完成後、40キロフルマラソン国際大会を行うというものだ。
震災を機縁として、「福島」はアルファベットの
「FUKUSHIMA」として世界に知れわたった。
『2020年FUKUSHIMAオリンピック』構想は、忌まわしい
イメージを払拭し、本当の意味で「クリアランス」な
FUKUSHIMAを世界に向けて発信するのがねらいだ。
世界中が注目し、世界中の人々が、訪問することになる。
その目で、直接、復興したFUKUSHIMAと、新生した日本を
みていただきたいと思う。
そのころには、インフラとしてリニア新幹線が開通して
いるだろうし、コンパクト空港やヘリポートが点在して
いるだろう。新基幹産業としての農業部門では、
大規模な植物工場や内陸魚工場が営まれるだろう。
安全保障面では、災害対策空母が建造されてよいだろうし、
その空母は「FUKUSHIMA」と命名してもよいだろう。
大胆な、移民政策を実施して、国際都市のリーディングタウンに
チャレンジしてもよいだろう。
「社会保障と税の一体改革」から「夢」「希望」は生まれない。
増税によって、景気浮揚はなく、景気回復もなく、復興もない。
今、必要なのは、経済成長のための大規模な公共投資と
大胆な資金供給だ。
震災につけこんだ不当で安易な増税に、被災地の生活者
として断固反対する。
政治が「可能性の技術」ならば、
「FUKUSHIMAオリンピック」も不可能なことではない。
日本の未来は、「『自由』からの『繁栄』」の延長上にある。
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