昨日紹介した『 サイコパス 』(中野信子著/文芸新書)の続きです。
順番が後になりましたが、サイコパスとはどういう人か、
その「心理的・身体的特徴」について第1章に説明されています。
下記その引用抜粋です。(P50〜52)
===============================
たとえば、こんなことをする人があなたの周囲にいないでしょうか。
———まず、相手に貸しを作る。
お金で困っていたらお金を、人脈で困っていたら人脈を提供する。
頼まれなくても親切にする。
関係の初期の段階ではとにかく「この人はいい人だ」「自分を助けてくれて、本当にありがたい」と思わせる。
ところが、ある程度の信頼関係ができたところで、脈略なく、あるいは非常に瑣末なことでキレる。
「あんなによくしてくれた人が怒ったということは、自分は何か悪いことをしたのかな?」
本当は謝る理由はないのに、関係を維持するために謝っておこうかな、という氣持ちに相手はなっていきます。
それを繰り返して、相手が下手に出て来たところで言いがかりや難癖をつけて
「あんなによくしてあげたのに、どういうこと?」などと怒る。
普通の人は、恩のある人物から嫌われたくないので、自分が悪いわけではないと思っていても、たいていは謝罪します。
するとまた態度を豹変させ、謝罪を受け入れるのです。
そして「そうやって素直に謝ることができるのは、あなただけですよ」などと、
相手の自尊心をくすぐるような持ち上げ方をする。
こうして、アメとムチを繰り返し、被害者側の怒られたくない、嫌われたくないという罰を回避する氣持ち、
誉められたい、またいい思いをしたいという欲望を巧妙に刺激して、
借りがある人には何かお返しをしなければならないという「好意の返報性」を悪用することで、
上下関係を完成させてゆく———。
職場や恋愛など、狭い人間関係のなかで、ときに「認められたい」という氣持ちを充たされ、
ときに激怒によって自省を強制されるうちに、次第にその人の様子を窺いながら行動するようになってしまうという経験をしたことがある人もいると思います。
もしかしたらその相手はサイコパスだったかもしれません。
極端な場合には、その人物の許可なしには行動できなくなってしまう、ということさえ起こります。
サイコパスはこうしたテクニックを駆使して、人を操作していきます。
================================
以上、引用終わり。
皆さんも、もし周囲にこういうタイプの人がいたら、早めに距離をおいて、深く関わらないように、コントロールされてしまう前にしっかりと氣づくことが出来るといいですね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
サイコパスでは無いですが、私は40年来のある活動仲間との関係性において、
自分がかなり相手に対して「そんたく」し過ぎていて、決して対等では無かったことに
夢の中で氣づかされ、最近この本を読んで改めてその深い仕組みにも納得がいきました。
とても尊敬する大切な友人であり、長年憧れていた存在であっても、決して自分の心の自由を譲り渡してはいけないということを教えられました。
その彼女は決してサイコパスではなく(オーリングテストでも確かめましたが)、ただとても自律した「ナルシスト」に過ぎないのですが、
私の方が勝手に彼女に傾倒(依存)するあまりに、どこか上下関係を作ってしまっていた氣がします。
私の場合はそういうことをその本人にも直接伝えて(夢の話をして)、お互いに笑い話で終ったので、傷つけ合うことはなかったですが、
おかげさまでその後微妙に関係性は変化した氣がします。
相手を変えることは出来なくても、自分が変われば(自覚すれば)変化を起こすことは可能なのですね。
長々と書きましたが、皆さまにも何かのヒントになりましたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
順番が後になりましたが、サイコパスとはどういう人か、
その「心理的・身体的特徴」について第1章に説明されています。
下記その引用抜粋です。(P50〜52)
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たとえば、こんなことをする人があなたの周囲にいないでしょうか。
———まず、相手に貸しを作る。
お金で困っていたらお金を、人脈で困っていたら人脈を提供する。
頼まれなくても親切にする。
関係の初期の段階ではとにかく「この人はいい人だ」「自分を助けてくれて、本当にありがたい」と思わせる。
ところが、ある程度の信頼関係ができたところで、脈略なく、あるいは非常に瑣末なことでキレる。
「あんなによくしてくれた人が怒ったということは、自分は何か悪いことをしたのかな?」
本当は謝る理由はないのに、関係を維持するために謝っておこうかな、という氣持ちに相手はなっていきます。
それを繰り返して、相手が下手に出て来たところで言いがかりや難癖をつけて
「あんなによくしてあげたのに、どういうこと?」などと怒る。
普通の人は、恩のある人物から嫌われたくないので、自分が悪いわけではないと思っていても、たいていは謝罪します。
するとまた態度を豹変させ、謝罪を受け入れるのです。
そして「そうやって素直に謝ることができるのは、あなただけですよ」などと、
相手の自尊心をくすぐるような持ち上げ方をする。
こうして、アメとムチを繰り返し、被害者側の怒られたくない、嫌われたくないという罰を回避する氣持ち、
誉められたい、またいい思いをしたいという欲望を巧妙に刺激して、
借りがある人には何かお返しをしなければならないという「好意の返報性」を悪用することで、
上下関係を完成させてゆく———。
職場や恋愛など、狭い人間関係のなかで、ときに「認められたい」という氣持ちを充たされ、
ときに激怒によって自省を強制されるうちに、次第にその人の様子を窺いながら行動するようになってしまうという経験をしたことがある人もいると思います。
もしかしたらその相手はサイコパスだったかもしれません。
極端な場合には、その人物の許可なしには行動できなくなってしまう、ということさえ起こります。
サイコパスはこうしたテクニックを駆使して、人を操作していきます。
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以上、引用終わり。
皆さんも、もし周囲にこういうタイプの人がいたら、早めに距離をおいて、深く関わらないように、コントロールされてしまう前にしっかりと氣づくことが出来るといいですね。
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サイコパスでは無いですが、私は40年来のある活動仲間との関係性において、
自分がかなり相手に対して「そんたく」し過ぎていて、決して対等では無かったことに
夢の中で氣づかされ、最近この本を読んで改めてその深い仕組みにも納得がいきました。
とても尊敬する大切な友人であり、長年憧れていた存在であっても、決して自分の心の自由を譲り渡してはいけないということを教えられました。
その彼女は決してサイコパスではなく(オーリングテストでも確かめましたが)、ただとても自律した「ナルシスト」に過ぎないのですが、
私の方が勝手に彼女に傾倒(依存)するあまりに、どこか上下関係を作ってしまっていた氣がします。
私の場合はそういうことをその本人にも直接伝えて(夢の話をして)、お互いに笑い話で終ったので、傷つけ合うことはなかったですが、
おかげさまでその後微妙に関係性は変化した氣がします。
相手を変えることは出来なくても、自分が変われば(自覚すれば)変化を起こすことは可能なのですね。
長々と書きましたが、皆さまにも何かのヒントになりましたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。