今日義父母は一泊二日の旅行、相方とHEICOは万博デート(あとで別記事にします)、RINGOは学校。
ということで!
わたくし本日を「命の大洗濯デー」と認定いたしました~!
洗濯と簡単な掃除を済ませて、ひとりで名古屋ボストン美術館へ。
今回は「ボストン美術館の巨匠たち」という、万博を記念した展示になっています。
古くはエジプトやメソポタミアなどの古代遺跡から発掘されたものから、ヨーロッパやアメリカ絵画、彫刻、写真などが展示されています。
ゴッホ展ほどではありませんが、こちらもかなり多くの人が来ていました。
今回印象に残ったもののひとつがロダンの作品。
2点あったうちの、ブロンズ像の「永遠の青春」という作品です。
若い男女が熱いくちづけを交わしている像なのですが、情熱的に抱き合う男女のポーズが、ありえない~!と思うほど難しい?スタイルなのです。
以前二度ほど見に行ったロダン展でもそう思ったのですが、彼の人物像がとっているポーズは、どこか不自然で苦しそうな感じがするのです。
これ、本当にモデルにポーズ取らせたとしたら、かなり苦痛だったはず。
とはいえ、人物の表現力はさすが!と思わせるものがあります。
もう一体は大理石の像で、ギリシア神話に題材をとったものでしたが、私が最初に見たのはその像の後姿でした。(順路の関係でそうなってしまったのです)
その後姿から、どこか張り詰めたようなものを感じたのですが、その像は若い娘が(名前書いてあったのに、忘れました・・・)恋人の神、エロスの顔を覗き見る場面だったのです。
決して顔を見ない、という約束を破っての行為に対するためらいと、顔を見たいという欲望との葛藤が後姿にまで出ていたんですね。
さて、一足お先に芸術だけは秋を堪能して帰路についたわけですが、帰り道の電車のなかでちょっとした出来事が。
私と同じ駅から乗ったおじさんが、もうあと一つで降車駅、というあたりで同じ椅子に座ってきました。
座る前にまず「こんにちは」と声をかけてきて、ふと見ると手には発泡酒の500mlの缶。おやおや、昼間っからご機嫌だねぇ~。
声かけられて無視すると逆ギレされそうなので、こちらも「こんにちは」とお返事しましたよ。
で、私の横に座りました。3人がけの椅子だったので、ぴったりくっついてこなかったのは幸いでした。
おっさん:「なに?どっか買い物でも行ったの?松坂屋?(名古屋あたりの人間は買い物というとすぐ「松坂屋」です)」
私:「いいえ、ちょっと出かけてきました(美術館、なんて言うとどんな反応起こすかわからなかったので)」
それからちょっとして
おっさん:「自民党勝っちゃったねぇ~」
私:(へぇ、このおっさんでも選挙に関心あるんだ、と思いつつ)そうですねぇ。
おっさん:「あんたも自民党、入れたんでしょ?」
私:(へ?何を根拠に???)「いいえ、入れていません」
おっさん:「え?それじゃなんだ、民主か民社か?」
私:(今、民社なんてないし~!)「いいえ」
おっさん:「それじゃあれか、共産党か!?」
私:(どーでもいいじゃん、そんなことっ!)「いえいえ、新しいところに入れました」(あー、めんどくさっ!)
おっさん:「あぁ、綿貫とかいうやつのと長野県知事のとこね。あいつ口がうまいんだ、物書きだから」
私:(へぇ、一応知ってるのね。意外意外)「選挙に行かれましたか?」
おっさん:「いんや、もう50年このかた投票なんか行ってないの。×○□★・・・」
というあたりで、やっと私の降りる駅に到着。
席を立って、後からついてきたらどうしよう!?とちょっと心配だったけど、ついては来ませんでした。あ~よかった。
でも降りるときに言いましたよ、
「またどこかでお会いしましょう」
いらんわ~!アンタみたいなもん!!
かくして、格調高い芸術の秋は、おかしなおっさんの登場で一気に崩壊したのでありました・・・
でもまだ「命の大洗濯デー」は続いております。
今日の晩御飯はRINGOと2人、外食の予定。
よってご飯の支度はしなくてよし!
主婦にとって、ご飯の献立考えることから解放されることくらい嬉しいことはありませんからね。