今年の漢字に「密」が選ばれましたね。
確かに今までと比べて、こんなに日常的にたくさん使われた漢字はなかったのではないかな?という気がします。
私個人としては「疫」とか「禍」、「隔」なども候補に挙げたいところ。
アメリカやイギリスでワクチン接種が始まりましたけど、日本ではいつのことか。安全性に不安を感じてもいるので、コロナに罹るのは怖いけどワクチンにも
二の足三の足になりそうです。
その今年の漢字の中に加えてもよさそうな文字を、もうひとつ思い出しました。
それは「閉」。
コロナの影響で商業施設や公共施設の一時閉鎖や、経営に見切りをつけて閉店したお店に閉業した企業もかなりの数あったはず。
我が家でも先日、相方とふたり驚きを隠せなかったのが、相方がお茶の稽古で通っていたカルチャーセンターの閉校のお知らせでした。
講師である師匠でさえ前もっての連絡はなかったらしく、教室に通う生徒や講師の助手の中にもかなり動揺が広がったようです。
駅周辺の再開発でカルチャーセンターの入っているビルもどうやら取り壊しとなるらしく、完成間近の別のビルもあるもののこのコロナ禍で先の見通しが立たない、
というのが主な理由のようです。
一応来年6月末までは存続のようですが、相方はちょうどそこでお稽古に通うようになって満30年。
石の上にも三年、とか言いますが、30年経ってもなかなか作法が身につかない相方。まさかその節目のときに終わってしまうなんて・・・とかなりショック
だった様子でした。
茶道の師匠も来年は傘寿。
かなり重い慢性の持病があるため、今後いつまでお稽古をされるかもわかりません。実際今現在、カルチャーセンターの口座以外のご自身のお稽古はお休み
しているそう。
例年行われる師匠の初釜も多分ないだろう、と弟子は皆思っていたら、それは行われるんだそうです。でももしかしたらそれを最後のお茶会とするのかも
しれません。
そのカルチャーセンターの閉校を知る前に、相方はまたひとつ茶道具を増やしました。茶箱という、どの道具も小さめで箱ひとつに収まるようになっている
もの。お稽古が続けられるかも見通せないことが前もってわかっていたら、買うのを止めたかも。
力仕事をするごつくて大きめの相方の手には全くもって似合わないものなんですけどね。どうしてそれが欲しいと思ったのか、私には理解不能ですが、
相方には残り半年ちょっとのお稽古のなかで、動作や作法をしっかりと身につけてもらいたいですね。
何ごとも、始まりがあれば終わりもあるわけで。
終わり良ければ総て良し・・・となかなかいかないのが、コロナの時代の特徴かも。