「おながわ海中漫歩」 ちょっと海へ

宮城の海に潜って40年以上、最新の女川湾の情報をお知らせします。
http://backroll-sld.com/

2013年3月9日(土) 女川町竹浦(弁天島)

2013-03-10 07:54:17 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:北西の風が非常に強いがうねりはない(暴風警報・波浪注意報 発令中)

気温:5℃  水温:水面7.1℃  水底6.9℃

透明度:7~8m

 

 

 あの大震災から2年、女川町内のガレキ置き場のガレキの山も小さくなってきたが、町の復興や養殖漁業の復旧までは、まだまだ時間がかかるようだ。一方、女川湾の小さな生きものたちの生活や岩礁帯の海藻類など、震災前とほとんど変わらないまでに復興している。

 

  

 今日も先週末と同じ暴風警報・波浪注意報発令中だが、水中は透明度もよく快適なダイビングが楽しめた。

  

弁天島の周辺の岩礁帯には、アラメやワカメの生長が進み群落が形成されている。

 

      

 震災前に付着したマボヤも3年目を迎え5~7cmの大きさまで成長し、純白のマボヤも健在だ。その他、ウスマメホネナシサンゴやムツサンゴなども岩肌に群生している。

 

         

 先月から観察しているクチバシカジカの抱卵も順調で、1本目は正面を向いていたが、2本目は後ろ向きになっていた。また、ダンゴウオは4個体観察し、写真の赤いダンゴウオは、お腹を大きくした大きな個体だ。これから繁殖期の4月に向け、ペアリングの為に活発に移動する。

 クチバシカジカのハッチアウトの予想は、卵の状態から今月20日以降と思われる。