「おながわ海中漫歩」 ちょっと海へ

宮城の海に潜って40年以上、最新の女川湾の情報をお知らせします。
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2013年3月23日(土) 女川町竹浦(弁天島)

2013-03-24 09:21:42 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:西北西の風が強く風波あり(強風注意報発令中)

気温:7℃  水温:水面、6.8℃  水底、6.5℃

透明度:5~7m

 今日の竹浦は、アゴ島周辺では風波の影響で大変のようだが、弁天島周辺は島の陰にボートを係留する為、風の影響はほとんどない。

  今日の目的は、クチバシカジカのハッチアウトの観察の為、2本とも弁天島でのダイビング。

 クチバシカジカの抱卵は順調で、卵の中の稚魚の目が先週よりハッキリと見えるまでに成長し卵塊全体が黒ずんでいる。よく見ると、すでに生まれた卵もあり、今週末までには、すべてハッチアウトが完了し、稚魚たちは、比較的に安全な水面近くで浮遊生活を送る。すべての稚魚が、無事に女川湾で成長することを願うしかない。ちなみに着底し底生活するのは、毎年5月上旬からで、体長1cm位まで成長してからだ。

       

 また、今日は、クチバシカジカの若魚が観察できた。昨年の3月に生まれた体長2.5cmの生後1年魚だ。

  このクチバシカジカの1年魚は、面白いことを見せてくれた。

観察していると、突然「死んだふり」をして岩肌をころころ転がりだした。よく見ると目だけがキョロキョロ動いているが、体は固まった状態だ。外敵から身を守る為の知恵なのか本能なのか、とても面白い行動だ。

 ←死んだふりをしている若魚 ←復活し逃げ出す若魚

 

その他、 ダンゴウオ   アナヤドカリなど