「おながわ海中漫歩」 ちょっと海へ

宮城の海に潜って40年以上、最新の女川湾の情報をお知らせします。
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2015年3月29日(日) 今日の竹浦

2015-03-29 15:26:13 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:南よりの風弱く ベタ凪

気温:14℃  水温:4.6~6.0℃

透明度:表層部 1~2m 深場 4~6m

          竹浦グロットのポイント

 今日は、仙台のアリエルチームと竹浦で2ダイブしてきました。1本目は、竹浦グロットでクチバシカジカのハッチアウト狙いだが、NO2の卵は、まだまだのようだ。

  NO2 クチバシカジカの抱卵

 この卵塊は、1月10日頃に産み付けられたようで、今日で約80日、あと10~15日位かかる模様で4月上旬~中旬まで観察できるかも。

 一方、NO3の卵塊は、今日も親がいない。過去17年間クチバシカジカの抱卵を観察してきたが、子育てを放棄した親はなく、外敵に襲われた可能性がある。しかし、親がいなくとも子が育つ為、無事大海原に巣立った模様だ。

 NO3の卵塊(ハッチアウトが終わった卵の殻は、本来,親が食べたりして掃除するのだが・・・)

 2本目は、アゴ島でエントリーしてグロットまで探索、オコゼカジカは定位置から移動したようで留守だったが、ホヤの上のダンゴウオやケムシカジカなどいろいろ観察できた。

 

    アリエルの小玉さんが発見したヒメフタスジカジカの抱卵

 女川の海では、クチバシカジカの子育てが終わる頃、4月には、ヒメフタスジカジカなどのカジカの仲間の繁殖期となり、5月にはいよいよダンゴウオの抱卵が始まる。

 その他、グロットでは、ヤリイカの卵、ギスカジカ、トラパニア・トッドイ、ダンゴウオも多く観察できた。

  ギスカジカ(体長 30cm)  ケムシカジカ(体長 45cm)

 フサギンポの幼魚  ヤリイカの卵

 穴ダンゴウオ  ホヤダンゴウオ(お腹が大きくなってきた)

 トラパニア・トッドイも複数個体(竹浦グロット)

 オホーツクトゲモエビ