「おながわ海中漫歩」 ちょっと海へ

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2015年5月20日(水) クチバシカジカの稚魚 三昧 in 竹浦

2015-05-20 17:17:54 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:南よりの風 弱く  多少うねりあり

気温:18℃  水温:水面付近 9.2℃  水底 8.4℃

透明度:3~4m

       昨年生まれたクチバシカジカの若魚(アゴ島)

 今日は、ハイブリッジチームと同乗して竹浦で2ダイブしてきました。多少うねりが気になるが透明度が幾分回復してきている。

 今日の目的は、今季まだ発見されていないクチバシカジカの稚魚とダンゴウオの稚魚の探索だ。

 1本目は、アゴ島へ。

着底してすぐにクチバシカジカの稚魚をKAZUが発見。その後も稚魚1個体と若魚1個体を発見した。

 今季初観察のクチバシカジカの稚魚(体長 1cm)

 2個体目のクチバシカジカの稚魚

 2本目は、竹浦グロットへ。

 このポイントでも、潜降してすぐに2個体のクチバシカジカの稚魚を発見し、その後も1個体と今日の竹浦ではクチバシカジカの稚魚三昧のダイビングだった。

 3番目のクチバシカジカの稚魚

 4番目のクチバシカジカの稚魚

 5番目のクチバシカジカの稚魚

 今日発見したクチバシカジカの稚魚は全部で5個体、体長は1cmから1.2cmで約1ヵ月間は、この場所で成長するので、ほぼ100%の確率で観察できるでしょう。

 その他、キタモエビモドキやお腹の大きなダンゴウオのメスは、定位置で観察できたが、ダンゴウオの稚魚やオコゼカジカの発見には至らなかった。

 キタモエビモドキ(ホワイト系)  オレンジ系

  お腹の大きいダンゴウオのメス

 ダンゴウオの抱卵は、4ヵ所観察してきたが順調に子育て中で、今月末までにはハッチアウトするので、これから「天使の輪」を持つ稚魚たちが多数観察できるようになります。