「おながわ海中漫歩」 ちょっと海へ

宮城の海に潜って40年以上、最新の女川湾の情報をお知らせします。
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2015年7月22日(水) 生物調査 in 狐崎(石巻市)

2015-07-22 18:02:14 | 宮城の海

天気:晴れ

海況:南東の風 弱く  ベタ凪

気温:30℃  水温:水面 24.4℃  水底 17.2℃

透明度:1~3m

        東北大学の生物調査(石巻市狐崎)

 今日は、東北大学の生物調査にアリエルの小玉さんと同行して2ダイブしてきました。エントリーするまでは、非常に暑かったが、いざ水中に入ると快適で1本目は80分を超えた。

 海底は、普段潜っている女川湾と違って大型の海藻類(アラメなど)が多く群生し、そこに棲む生物層も多少異なる。また、岩礁帯から砂礫帯・砂地、そして砂泥底などと海底の環境も様々でいろんな生きものたちが観察できた。

 この時期、水深5m以深の砂泥底にはシャコエビが多く生息している。シャコエビは、夜行性だが昼間は自分で掘った穴から顔だしてキョロキョロと見ている。

  穴の中から外を見ているシャコエビ

 砂泥底を散歩中のシャコエビ

 小玉さんが写真を撮ろうとカメラを向けると、パチンパチンと大きな音を出して、強力な「シャコパンチ」で攻撃する。レンズに映った自分に攻撃しているようだ。

 その他、大きなマゴチ・ナベカ・キヌバリ・フサギンポの幼魚・メバルの群れ・アナハゼ類・ウミウシ類・ジンドウイカやヤリイカの卵などいろいろ観察できた。

 砂地には、マゴチが多く観察できた(体長50~80cm)

 浅場の岩礁帯にはナベカも生息

 キヌバリとフサギンポの幼魚  フサギンポの幼魚

 

 

 

 


2015年7月21日(火) 今日の桐ヶ崎

2015-07-21 17:32:23 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:南東の風 凪

気温:26℃  水温:水面 22.3℃  中層域 16.0℃ 水深28m付近 15.2℃

透明度:表層 10m  水底 2~3m

    水深12mまで沈下させたギンザケ養殖イケスの場所

 今日は、急遽ギンザケ養殖イケスの点検の為、桐ヶ崎で潜ってきました。

 湾内を航行中、水面には多くの流れ藻があり青々とした沖合の潮が入っていた。養殖イケスの点検作業は、水深12mの上部から水深28mの網底までで、ギンザケたちも比較的冷たい底の方で元気良く泳いでいた。

 終了後、水温が22℃を超える水面下のイカダの下になどに、メジナ・カワハギ・ウマヅラハギ、そしてマアジなどの幼魚たちが集まっていました。

 フロートの下にカワハギの幼魚が・・・

 イカダの下にはメジナの幼魚が・・・

 その他、マアジの幼魚の群れも多くいるが近づけないのが残念・・・

 水深12m付近には、ウスメバルの幼魚が多くいるが、成長と共に深場へ・・・

 

 


2015年7月20日(月) 「海の日」 南三陸町から女川町指ヶ浜まで・・・・・

2015-07-20 19:28:39 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:くもり時々晴れ

海況:南東の風 凪

気温:25℃  水温:17~18℃

透明度:女川町指ヶ浜 7~8m  南三陸町 2~3m 

 「海の日」の今日、早朝より日テレ「24時間テレビ」の取材で南三陸町の長須賀海水浴場にてボランティア団体「つながり」の活動を水中撮影してきました。海は穏やかだったが前日までの波の影響で透明度が2m位と悪い中での撮影となった。

 南三陸町の撮影後、女川町指ヶ浜で毎年恒例のビーチクリーン&ファンダイブ&BBQを地元の漁業者と仙台のアリエルチームと合同で行いました。

 区長さんのご挨拶   籠を持って湾内のごみ掃除

 ビーチクリーン終了後は、「ホヤシキ根」でファンダイブ。

  「ホヤシキ根」の純白のマボヤは今年も健在

その他、ホヤシキ根では、スナビクニンやダンゴウオの稚魚をいっぱい観察しました。

ファンダイブ終了後は、お楽しみのBBQ、牛タン・ホルモン・ホタテ・ホヤ・ギンザケなどなど皆さんお腹いっぱい美味しく頂きました。

  総勢40名以上参加

 みなさん、大変お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

 

 


2015年7月19日(日) 大発見!! スーパーダンゴウオ 3匹目の卵を抱卵

2015-07-19 19:59:29 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:北西の風 凪

気温:29℃  水温:水面 17.0℃  水底 15.4℃

透明度:5~7m

    3匹目の卵を育てるスーパーダンゴウオ(竹浦グロット)

 今日は、先週観察した3匹目の卵を守るダンゴウオの抱卵をスーパーマクロにて撮影してきました。台風11号の影響が気になっていたが、予想に反して凪も透明度も良い。早速、抱卵を穴の奥まで照らせるオリジナルライティングで撮影してきました。卵は、産卵してから約10日、順調に子育てが進めば、8月上旬にはハッチアウトが観察できるでしょう。実に100日以上子育てするスーパーダンゴウオは、初観察だ。

 その他、クチバシカジカ5個体・フサギンポ・ダンゴウオの成魚や幼魚など多数観察できた。

 ダンゴウオの幼魚  ダンゴウオの成魚

  クチバシカジカの若魚(昨年の3月生まれ)

 クチバシカジカの幼魚(今年の3月生まれ)

 キタモエビモドキ(白) その他オレンジ系も観察

 トラパニア・トッドイ

 クロソイ(体にウミクワガタの幼体が寄生)

 

 

 


2015年7月15日(水) ギンザケ養殖施設の沈下作業 in 桐ヶ崎

2015-07-15 19:12:53 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:南東の風 凪よし (濃霧・波浪注意報発令中)

気温:30℃  水温:水面付近 18.8℃ 水底 15.4℃(水深30m)

透明度:2~4m

       浮上時のギンザケ養殖イケス

 今日の女川の海は、台風11号の影響が心配されていたが、うねりもなく穏やかな暑い一日だった。今日の潜水作業は、養殖イケスの沈下状態の確認やギンザケの様子を観察する水中カメラの取付けなどをアリエルの大島さんとしてきました。

 寒流系のギンザケは、水面付近の高い水温が苦手の為、これからはイケスを沈下させ水温が2~3℃低い海底で養殖される。現在、このイケスの中には、約6000匹(約20トン)いるだろうか、8月上旬に水揚げされる。

      沈下開始直後のギンザケ養殖イケス

 沈下したイケスの状態を確認するアリエルの大島さん