たそかれの散策

都会から田舎に移って4年経ち、周りの農地、寺、古代の雰囲気に興味を持つようになり、ランダムに書いてみようかと思う。

花の遺伝子 <組み換えペチュニア、廃棄を>を読んで

2017-06-23 | 自然生態系との関わり方

170623 花の遺伝子 <組み換えペチュニア、廃棄を>を読んで

 

私の毎日の小さな楽しみの一つが花の成長を見守ることです。と同時にその下の土壌生態系がいつか見事に形成されるといいなと思うのです。前の住所では、生ゴミコンポストを継続してやっていたので、当初はゴミや廃材が投棄されていて、とても生き物が生息できる状態ではない印象でした。それが数年もたたないうちに、土はふかふかになり、ちょっと掘れば大きなミミズがうようよいるし、なんでも大きく育つようになりました。花もたくさん植えましたが、どんどん大きくなるのです。まだ、実験段階でしたが、土は人間が多少でも心がければ、変わっていくんだなと痛感しました。

 

とはいえ、植物のことも土壌のこともほとんどわかっていません。いまは分譲地のやせた土に買ってきた花の苗をどんどん植えて、当然すぐに枯れるのもあれば、やせた土壌でもしっかり育つのもあり、花にもいろいろあるもんだとも感じてきました。その中で、ペチュニアは種類が多く、また花の色も多種多様で、割合多く植えていました。この貧相な土壌というか、土の塊のようなところでも、結構株分けして大きく育つので、お気に入りの一つです。

 

それが今日の新聞<くらしナビ・ライフスタイル組み換えペチュニア、廃棄を>によると、大変な事です。

 

<家庭の園芸栽培でおなじみのペチュニアに未承認の遺伝子組み換え品種が流通していることが分かった。直接的な害はないが、生物多様性の確保のため遺伝子組み換え生物の使用を規制したカルタヘナ法に違反し、農水省は回収か廃棄を呼びかけている。>

 

遺伝子組換え農作物の問題はよく取り上げられ、トウモロコシなど話題になるので、食品関係は注意していましたが、花までとは思っていませんでした。でも当然の事態でしょうね。

 

私が購入する花の苗は、彩りが豊かで、土壌が育っていない貧相な土でも生き抜く力強い種が多いのですが、これらはほとんど外国から輸入されたものではないかと思うのです。彩りがきれいだとか、形がきれいだとか、そんな感覚で次々と買ってきてはその埋め立て地のような土で育ててきました。日本の野草なんて育ちそうもありません。田んぼのそばに生き生きとしている日本の野草なんて生きていけそうもないんです。それが見事に花を咲かせるのですから、花栽培の農家のたゆまぬ努力と、外来種の交配がうまくいっているからでしょうか。

 

でもそのような花栽培の競争の中で、遺伝子組み換え種が組み込まれるのは当然の流れではないかと思うのです。

 

意識をしないほうが、生物多様性に対する意識の鈍磨というか、感覚の鈍さのあらわれなんでしょうね。

 

販売したタキイ種苗は<組み換え技術を使った品種改良を行っていないが、自社販売のペチュニアを調べたところ、他に3品種が組み換えだった。「海外で入手したペチュニアと国内の品種を交配させて、さまざまな色合いのものを育成してきたが、まさか親品種が組み換えとは」と驚いた様子。

 4品種は昨年5月から今年4月までに約60万粒の種子が販売され、苗も1万株以上が販売された。タキイ種苗はホームページに組み換えペチュニアの写真と品種名を載せ、回収を呼びかけている。>とのこと。

 

組み換え種への対応は<組み換えかどうかは4社が販売したペチュニアの品種名を販売時の名札で確認すれば分かる。農水省農産安全管理課は「プランターなどに植えている人は、新たに種子を取ることはせず、抜き取って生ごみとして処分してほしい」と呼びかけている。>とのことですので、名札が残っているのは確認しないといけないなと思っています。が、生き物を殺すというのかわいそうで、枯れた段階で抜き取ることで勘弁してもらおうかと今のところは考えています。

 

未承認の遺伝子組換えペチュニアの取扱いについて(第2報)>に具体的な品種が特定されているので、明日でもみてみようかと思います。

 

今日はこれで30分過ぎました。もう一つの記事は、少々力尽き、今日はこれでおしまいとします。


健康寿命 <健康寿命、どう延ばす 食事と運動で「フレイル」対策>を読みながら

2017-06-23 | 人の生と死、生き方

170623 健康寿命 <健康寿命、どう延ばす 食事と運動で「フレイル」対策>を読みながら

 

今はすでに6時半になりました。今日は珍しくわが事務所としては千客万来(大げさですが)で、5組の打合せが続き、いまようやく最後が終わったところです。

 

そんなわけで、今朝がどうだったかといった記憶もあいまいとなっています。普段のんびりした仕事をやっていると、5組も打合せが続くと、むろん全部まったく異なる事案ですので、頭が回らなくなってきます。

 

若いエネルギッシュなときだと、この程度はなんでもないでしょうが、一時は農作業に埋没していた時期もあったこともあり、高齢者の一員でもあるので、とてもこれからもう少し仕事をという気にはなれません。

 

へとへとといった感覚でしょうか。それでも千日ブログの自分で決めた事を続けてみようかと、タイピングしています。

 

朝、新聞を読んでいるとき、いくつか気になった記事があります。その一つが見出しのもの。<くみ換えペチュニア、廃棄を>と、<厚労省、全国に第三者機関設置へ 子どもの権利、侵害監視>も書いてみようかと思っていましたが、それだけの気力が残っているか、わかりませんので、とりあえず、見出しのものを書き始めたいと思います。

 

論点健康寿命、どう延ばす>では、最初に、沖縄県の事例で、<伝統食回帰でよみがえれ沖縄 大屋祐輔・琉球大医学研究科教授>と、長野県の事例で、<長野、地域ぐるみ減塩運動 山本英紀・長野県健康福祉部長>の話が紹介されています。前者は「長寿の島」と言われていた沖縄県が<厚生労働省の2000年の平均寿命調査>では男女ともその地位を落とし、その原因がアメリカと日本の食の影響があるとして、沖縄の伝統色を取り戻そうという動きを取り上げています。後者は<2010年都道府県別生命表で、平均寿命が男女とも全都道府県で1位(男性80・88歳、女性87・18歳)の「長寿県」となった>要因として、地域的な減塩運動の取り組みとして取り上げています。

 

で私が着目したのは最後の<食事と運動で「フレイル」対策 荒井秀典・国立長寿医療研究センター副院長>の話です。

 

だいたい「フレイル」ってなんでしょうね。荒井氏いわく<フレイルとは、加齢に伴って筋力や活動量、認知機能が低下した状態だ。>ですって。<「健康」と「要介護」の間に当たり、そのままでは要介護になる危険性が高い一方、適切なケアで健康な状態に戻ることも可能とされる。要介護になるか、健康に戻るかの重要な分岐点だ。>

 

ちょっと危うい健康状態でしょうか。私もそんなところかと思いながら、まだ大丈夫かとも思い直し、読んでしまいました。

 

なぜフレイルを取り上げるかというと、荒井氏いわく次のような事のようです。

 

<日本人の健康寿命(自立して日常生活を送れる期間)は平均寿命よりも男性は約9年、女性は約13年も短い。残りの期間は要介護状態ということだ。最近の研究で、「フレイル」という状態と上手に付き合うことが健康寿命の延長に重要であることが分かってきた。>

 

健康寿命が長いほどいいけど、人間そう簡単にいきませんね。といって突然、要介護や認知症になるわけではないので、その前駆症状というか、暫定的なステージがあるのでしょう。それがフレイルと一応思っています。

 

年齢を重ねていけば、次第にフレイル、そして要介護ないし認知症になるわけですが、フレイルの段階でうまく対処すれば、健康寿命に戻れなくとも、次のステージに進むのが遅くなるというか、健康に近い状態で維持できることなんでしょう。

 

その方法として、荒井氏は< フレイルの改善では一人一人の努力がカギを握る。重要なのは食事と運動だ。高齢になると食が細くなり、70代のエネルギー摂取量は60代より1割程度も減る。必要なのが食事に占めるたんぱく質の分量を増やすことだ。普段の食事に魚、肉、乳製品などたんぱく質を含む食品を1品増やす「ちょい足し」が取り組みやすい。60代まで「太るな」と言われたかもしれないが、70代になったら「体重を減らさないこと」が目標になる。>というのですね。

 

そして運動については<体を動かしておなかをすかせ、たんぱく質の「ちょい足し」に取り組んでほしい。>というのです。

 

いまのところどっちも心がけはあるのですが、運動はいまいちかもしれません。ウォーキングは山道を歩くのは好きですが、このブログをはじめやることがそれなりにあって、なかなか時間がとれない気分です。千日ブログを達成したら、山道を歩こうかと思いますが、それまではオルタナティブを考えてみたいと思います。

 

フレイルの話は、あまりぴんときていませんが、ここで30分なので、別の話題を別立てでやりたいと思います。