Cafe & Magazine 「旅遊亭」 of エセ男爵

志すは21世紀的ドンキホーテ?
はたまた車寅次郎先生を師に地球を迷走?
気儘な旅人の「三文オペラ」創作ノート

19世紀の華・カフェバー (Hotel Astoria, Budapest)

2005-05-18 02:22:18 | 酔狂的欧羅巴徘徊記
 
お待たせしました、、、。

 今夜はちょいと一杯、引っ掛けましょう!

 アストリアのバーカウンターでお待ちしていますよ

ブダペスト在住の初期おおよそ3ヶ月間、ホテルアストリアを定宿にしていた時期がある。
「ホテルアストリア」へのご案内はこちら!

一階、いや地階?(ヨーロッパではG=Ground Floorとなる)こじんまりとしたホテル受付を左に見過ごし奥まで入る。椅子やマホガニーのテーブルがシックに配置され、時間経過を感じさせる時代物の家具調度品がしつらえてある。

突き当たり手前を右に回り込めば、このバーカウンターになる。
撮影した後方がカフェバーになり、撮影方向つまり左斜め前方にかなりゆったりとしたレストランが拡がる。

このバーカウンター・・・

どこか時代錯誤的なカウンター全体の重厚な造作は、存分に19世紀の雰囲気を醸し出している。滞在当初は非常に違和感があったが、しばらくすると慣れた。ヨーロッパに住んでいる以上、やはり薫り高き歴史が育んだ文化の真っ只中に素直に飛び込み、そして馴染んでしまえば良いのではないか。

 そう、今宵は読者の皆様とこのカウンターバーに集合し、まずは食前酒を一杯やりましょう。

地ビール、よし。
ドイツビール、よし。
パーリンコ、よし。
ウニコム、よし。
ウオッカ、よし。
ドライマティーニ、よし。
ワインは、ディナータイムに料理と一緒に飲もう、、、。
いやいや、もう何でも、よし、、、。

そして、
頃合をみて、奥のレストランに移動しましょう。

オウ!
これは、弦楽5重奏団か?ティンバロンもあるか?
生バンド演奏が聞こえてくるではないか!

ヴァイオリンの弦をおもいっきり震わせ(邪道?)つつ、哀調の漂い方著し~い。漂わせ方のテクニック、これでもか~と、弦を震わせるから「荒城の月」の演奏にぴったり来るのだ。勝手ながらに命名してヨーロッパの演歌、すなわち「ジプシー・ミュージックの生演奏」に耳を傾けながら、ゆっくりとハンガリー料理を楽しもうではありませんか。


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<ささやかに、写真の説明?>
 撮影場所:
Restaurant & Bar in Hotel Astoria
 築後、すでに百七~八十年経過しているブダペスト市街の中心に位置する古い建物は、特にこのレストランバーの設(しつら)えに19世紀の格調を保っている。
 撮影雑記:
昼間の撮影であるが、やはり光量がたりないので、増感現像した。したがって画像が荒くなった。撮影意図は、主として天井のシャンデリアを撮りたかった。28mmあるいはそれ以上の広角レンズで撮影したかったが、たしか手持ちのレンズは35mmであった。この仰角で、カウンター下の脚長椅子を入れて撮りたかった。が、すでに十分手遅れである。
増感した結果、シャンデリアを取り巻く天井の飾り付けから異様なほどの煌びやかな反射光線が発せられたのには驚いた。これ金箔。金箔以外このような絢爛な反射光は発せられないであろう。
稀なる「この光」だけでも、我輩、満足している。