審判が目立った試合

2022年04月28日 05時44分06秒 | 少年野球

今、野球業界では この話題で盛り上がっています「白井球審の詰め寄り騒動」の私の見解を述べさせて頂きます。

あくまで、私個人の意見ですので あしからず・・・

2022年4月25日のオリックス対ロッテ戦で、その事件は発生しました。

2回に佐々木投手の投じた外角の際どいストレートを「ボール」と判定されました。

その判定に、佐々木投手も苦笑いを浮かべた所、白井球審がマウンドに詰め寄りました。

慌てて、キャッチャーの松川も後を追って仲裁に入ります。

しかし白井氏は「なんかあんのかお前。判定に不満があるの?」的な事を言ったのではないかと思います。←あくまで私の憶測ですよ。

ですが、佐々木投手は「別に」でまた白井氏が「なにがだ」的な所で、松川捕手が「まあまあ」

しかし、佐々木投手はこの判定だけでなく、前の打者に投じた際どい投球に対しても「ボール」を宣告された伏線があります。

 

球審が選手に詰め寄るという場面は、よほどな事だと思います。(あまりないと思いますが)

佐々木投手は球審に対して罵声を浴びせた訳でもなく、そんなに球審が激怒するほどの態度には見えません。

この件で、色々ネットでも言われています。

・審判がタイムを宣告しないでマウンドに行く行為は如何なものか

・マウンドに詰め寄る行為自体が審判の権限を逸脱している

・ある意味逆らえない権力を振りかざすパワハラ行為なのでは...etc

プロ野球機構審判としても、白井氏に対する処分お考えてないとのことです。

当の本人も試合後のコメントで「別に話すようなことはないんで」とノーコメントだったようです。

この件に関しては今後も色々ありそうです。私も審判員の端くれとして凄く興味がある件です。

 

前のブログにも書かせて頂きましたが、審判は目立ってはいけないと思っています。

試合をスムーズに進め、試合後も「審判居たんだ 」くらいの方が私は良いと思っています。

よって、選手や監督以上に目立つ審判って私は???と思っちゃいます。

 

審判は公平で忠実に判定をしなくてはいけない人です。

しかし、今回は判定ミスでなく、白井氏の

「若造が長年のキャリアのある俺に文句言ってんだ」

という気持ちがあったから、こういった行動に出たのではないかと思います。

歳が俺の方が上だから従わせるとか、相手の方がキャリア浅いから相手の判断は間違っている判断は絶対に行ってはいけないと思っています。

先に述べたように、目立たない審判を心掛けていきたいです。


練習を楽しんでいる指導者

2022年04月24日 06時05分07秒 | 少年野球

毎週行われる練習ですが、指導者も一緒に楽しんで行う事は決して否定はしません。

しかし、選手に対して知らず知らずで恐怖を与える行動をしていませんか?

・フリーバッティングで、小学生が投げる平均球速以上で選手へ投球する

・小学生が投げる球を全力で打つ(ピッチャー返しを打ったらどうするの?)

・盗塁練習を全力で走って満面の笑み?

 

そりゃあ子供より速い球を投げれる事は当たり前、打球を遠くに飛ばせることも、選手より早く走れることも当たり前。

それを誰に見せつけているのですか?選手?同学年のお父さん??お母さん???

選手や母さん方に「すごい!」って思われる事が嬉しいでしょうか?

私は、もちろん若い人には体力・技術的に負けますし、勝とうとも思いません。

指導者の方には、技術的な事を指導して、バットがボールに当たる回数が多くなったり、できなかったプレイができるようになったり、早く走れるようになった事を自慢して下さい。

選手に体力・技術的な事で憧れられるのでなく、『指導力の上手さで褒められる指導者』になって下さい。

生意気な意見ですが、選手の安全と楽しい野球の指導をお願いいたします。


要領のいい選手

2022年04月17日 06時20分57秒 | 少年野球

社会には色々な性格の人がいます。その中で今回深堀する案件は「要領のいい選手」です。

極端な考え方でもあるので、まあどちらかと言いったら・・・的な考え方で読んで頂ければ幸いです。

 

実際、この「要領がいい」という言葉、なんか誉め言葉には思えなくないですか?

友人から「お前は本当に要領のいいやっちゃ」と言われたら、少し「むっ」としませんか?私はします。

でも実はこの「要領がいい」は誉め言葉なんですよね。私も初めて知りました。

物事の本質を見抜いて正しく対応している人を称賛する際に用いられる言葉なので、誉め言葉ですよね。

でも、世間一般には要領がいい=ずる賢いのイメージがあります。

また要領がいい=実力がなく のらりくらりとかわして運だけでうまくいったイメージもあります。(←私だけ?!)

 

野球もそうです。私も高校野球まで続けていましたが、私自身この「要領のいい選手」ではなかったです。

勿論、不器用でもありませんが、どちらかというと不器用な選手でした。

要領のいい友人は技術的に判らない事も先輩に聞くのが下手で、私はその友人が指導してもらっているのを横耳で聞いている選手でした。

要領のいい友人は先輩に積極的に質問したり、うまく受け答えして、私も惚れ惚れするくらいテキパキとこなすんですよね。

また、いい先輩と悪い先輩を見分ける能力も長けていました。練習さぼる方法や言い訳も「さすがだな~」って感動してました。

あと一番「こいつはうまいな~」っていう事が「お願いの仕方がうまい事」です。

持ちろん、お願いするだけでなく、依頼を受ける事もあるのですが、今思えば圧倒的に依頼を受けた方が多いです。

大人になって、その友人に「お前は本当に要領がよかったが、全部計算していたのか?」と聞くも「いや 全然」と言われました。

本音かどうか不明ですが・・・。

 

この要領の良いやつを全面的に取り入れる という訳ではありませんが、不器用よりも要領のいい選手になって欲しいです。

性格的や体質的に、中々習得は難しい(意識してできない能力)とは思いますが、頑張って『皆に好かれる選手』になって欲しいです。


自主練習

2022年04月10日 05時46分40秒 | 少年野球

コロナ禍に於いて、試合やチーム練習ができない際に指導者から「各自 自主練習をしておくように!」と言われた事があるかと思います。

私も監督の頃には「明日は午後から練習なので、午前中はしっかり自主練習をしておくように!」と言って自主練を行っている選手はほぼ皆無です。

では、どのようにすれば、自主練習を行う=自分の意志=前向きな練習にすることができるのでしょうか?

今回、この辺りを深堀します。

 

皆さんも体験した事あると思いますが、小さい頃親から「勉強しなさい!」と言われたことはないですか?

私はしょっちゅう言われていました。

ある親は子供に「次のテストで80点以上取ったらゲーム買ってあげる」とニンジンをぶら下げて強制的に行わせるタイプもありましたね。

でもこれを毎回やっていたら、破綻してしまいます。

野球の自主練も同じで、報酬をもらって行う事を『外発的動機づけ』というそうです。

この報酬とは、単に物やお金でなく、アドバイスや言葉のアシストも含まれるようです。

そのような報酬を成果物としてもらうことで、どんどん成長する選手。

一方で、自分が興味がある、好きだから取り組む、といった気持ち働いて行動を起こす動機づけを『内発的動機づけ』とよぶそうです。

内発的に動機づけられると、自ら意欲的に自主練習に取り組めるようになり、その結果質の高い練習が長期間継続的にできるようになります。

そうすると必然的に成果も上がり、成績も上昇します。

 

では、どのようにすれば『内発的動機づけ』にシフトチェンジできるのでしょうか?

これは、その選手の結果だけ評価するのでなく、チャレンジする事の大事さを選手へ説明できているか』だと思います。

試合で失敗こそしたものの、今まで試合で試すことすら出来なかったプレーにチャレンジした姿勢に対して、褒める事。

努力(トライ)した事が価値のある事だと選手に伝える事で、ミスを恐れずチャレンジする姿勢を養えると思います。

そのあたりを踏まえて、以前にも「目的と目標」で述べさせて頂きましたが、まずは「プロセス目標」を設定してみては如何でしょうか?

今までヒットも打った事がない選手がいきなり目標で「ホームランを打つ」は厳しいと思います。

まずは「フライでもいいので外野までボールを飛ばす」を目標として、具体的な策を教えてあげて下さい。

例えば、まずは

1.フルスイングしても軸がぶれないような体幹を鍛える

2.レベルスイングを意識する(バットが波打たない)

3.最短距離でボールにアプローチする

4.バットを振った際に「ビュッ!」と風切り音がボールと当たる部分でなる

5.右打者は左手だけでなく右手(押し手)側も意識して振る

本来はボールに当てる技術が先だと思いますが、まずは力強いスイングを身に着けることから行っては如何でしょうか?

 

プロ野球選手のインタービューを見ていると、やっぱり学童野球や少年野球で体験したことで「考え方が大きく変わった」選手をよく聞きます。

意識づけをしっかり行えば、技術もいっかりと身につくかと思います。

参考にして頂ければ、幸いです。

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「待て」のサイン

2022年04月03日 05時36分44秒 | 少年野球

野球には色々なサインがあります。主には攻撃時ですが、守備でもサインがあります。

今回、攻撃の際に用いられるサインの一種の『待て』について書かせて頂きます。

 

この『待て』のサインですが「次の投球は見送れ」という意味です。

よって、このサインが出されたら打者は必ずストライクでも見送ります。

では、この待てはどのような時に用いられるかご存じでしょうか?

だいたいのチームはストライクカウントが3ボール0ストライクで出されると思います。

一球様子を見て1ストライク失うよりも、ボールになる可能性が高いと判断した際にはこの待てのサインを出します。

私も監督時には、待てのサインを出してました。他の監督さんも大体このタイミングだと思います。

しかし、私自身 学童野球の審判を行ってから、この待てのサインについて少し考えてみました。

 

上記の説明のように、待てのサインにはメリットデメリットがあります。

メリットは先に述べたように、四球での出塁の可能性が極めて高くなるということです。

デメリットはど真ん中の球もあっさり見逃してしまうことです。

まあ、確率論からしても、ど真ん中に投げたとしてもヒットになるのは4割程度なので、見逃した方が出塁する可能性は大だと思います。

ですが、状況によっては待てのサインは『チャンスの流れを失う事』にもなります。

ゲームには流れというものがあります。その流れをうまく掴んだチームが勝利をもぎ取ります。

ど真ん中を一球見逃して、結果四球で出るが後続が続かすアウトになるパターンと、

待てのサインを出さずど真ん中を打って、結果いい当たりだがアウトになる方が、私は流れはこちらにあると思います。

まあ、これも結果論になりますが、待てのサインは私はあまり好きでなないです。

だからと言って、明らかなボール球に手を出して凡打になったら、今度は相手に流れを譲る事になります。

これもケースバイケースですかね。

あと、選手もやっぱり「待て」はあまり好きではないのでしょうか?

 

私も球審していて、先に述べた3ボール0ストライクでど真ん中見逃して、続けてコーナーに投げ分けられて三振を何度も見ました。

「さっきのど真ん中打てばよかったのに」と思いますが、恐らくサインだと思います。

「待て」のサインのおかげで四球という結果もあります。

ですが、待てのサインが無ければホームランだったかもしれない。もしかしたら、三振だったかもしれない。

考えれば考えるほど悩ましいこの「待て」のサインについてでした。

 

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