皆さん、立花龍司さんってご存知でしょうか?
Wikipediaから
日本球界におけるコンディショニングコーチのパイオニアとなった方です。
野球を行う上で非常に重要な筋肉 回旋筋腱板(ローテーターカフ)を最初に注目した方です。
これを日本に広めたのが立花さんで、トルネード投法で大スターになった野茂英雄投手へのトレーニング指導で一躍有名になりました。
千葉ロッテに移籍した際に1年共にしたボビーバレンタイン監督を慕って渡米し、日本人初のMLBコーチとしてNYメッツに行ったというのも衝撃的でした。
YOUTUBEでも、立花さん動画 結構アップされています。
その、立花さんのブログを紹介します。
一度参考までに見て下さい。結構、目から鱗です。
難しいことばかりでなく、結構精神論的な話も書かれています。
その参考となった件を、一部を抜粋させて頂きます。
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時間のない時のコーチング ~足し算のコーチング~
前回の投稿では、2019年現在一番良いと思われるコーチングは「質問気づき気づかせ提案型」であるという事を述べました。
そして、それが非常に時間を要する「持久型」であるともお伝えしたわけです。
基本的には、この考え方に則って行うのが理想です。
しかし現実的には、時間がない、今すぐにでも選手にこういうことを目指して欲しい、早くこの技術を身に付けないと試合に出してあげられないと思うこともあります。
その時はどうすればよいか?を今回はご説明させていただきます。
私がこういう場合に提唱しているのが、「足し算のコーチング」です。
日本ではコーチと選手のやり取りでよくこういう言葉を耳にします。
「お前は、このプレーができないから、この練習をしろ!」または、
「お前は、この失敗ばかりするからこの練習をしろ!」
実はこれ、引き算のコーチングといいます。
引き算のコーチングではいきなりコーチから「何々が出来ない」とネガティブな言葉を投げかけられます。
これでは選手は前向きな気持ちで取り組めません。
前向きに自ら進んで取り組まないと効果は薄いものになるでしょう。
この引き算のコーチングの反対が足し算のコーチングです。
足し算のコーチングでは以下のようなプロセスを進めていきます。
「 君は何々が完璧に出来て、何々も出来る。最近一生懸命取り組んでいることも、そろそろ自分ものにするだろう。」
「それにプラスしてこういうプレーが出来るようになればどう?」
「想像して?」
「なっ。すごいだろ?そのための練習を一緒に取り組んでいこうよ」
というように、選手の出来ることをどんどん足していくことで、ポジティブな気持ちに導き、尚且つこういうプレーが更に出来るようになればと想像させる。
どんな選手でも気分が良くなります。
物事をポジティブに捉える事ができるばかりか、選手はこのコーチが自分のことをちゃんと見てくれている、という信頼も得られます。
また、「えっそうなんだ?俺ってそんなことができているんだ」という気づきを与えることにもなります。
あなたが選手ならどうでしょうか?
そして、まさにこれこそが今回のもう一つのキーワードです。
「自分が選手なら」という接し方です。
プレーヤーファーストという考え方を実践するのであれば、この接し方こそがその第一歩になります。
但し、ここで一つ大切な事があります。
この方法を成功させる事の出来るコーチは、選手を普段からよく見ているという事が条件となります。
大して見てもいないのに、適当に取り繕ってこういう接し方をすると必ず見透かされてしまいます。
ので、コーチには普段から選手を教えるという事よりも、よく観察するという姿勢が求められます。
選手が今現在何に重きを置いて練習に取り組んでいるのか等、明日からじっくり観察をしてみましょう!
こうする事であなた自身にも新たな発見があるはずです。
この方法がうまく機能すると、選手をポジティブな気持ちで練習に取り組ませられ、しっかり観察している事によって、選手に安心感を与えることができます。
コーチと選手の関係で何より大切な事は、信頼と安心感です。
立花龍司さんのブログから抜粋
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少年野球だけでなく、家庭の親子の関係も同じ事が言えるのでないでしょうか。
「練習前に時間があったら素振りをしなさい!」ではなく
「練習前に素振りして、バッティング練習でいい打撃をすると、監督やコーチに褒められるぞ!」だけで大きな効果が得られそうです。
その為には、やっぱり本文でも書かれているように、いっぱい沢山子供(選手)を観察する事です。
ご家庭でも、参考にして下さい。