キャッチボールの行い方 その2

2020年06月29日 06時31分00秒 | 少年野球

前回、書かせて頂いた「キャッチボールの行い方 その1」の続きです。

では、比較的上手な者同士でも、何故か上手くならない?と思っておられる指導者へのご提案です。

まずは通常通り普通のキャッチボールです。

恐らく、今日初めて投球するので、時間をかけてゆっくり・山なりにキャッチボールさせます。

指先にボールが掛かっている感覚も、ここで感じさせます。

体全体(つま先から指先まで)を使って、ピッチャーのように大きくワインドアップさせて投球させます。

それが出来たら、いつものキャッチボールです。

キャッチボールについての詳細は、以前ブログで記載しました「キャッチボールの重要性」を参照ください。

通常のキャッチボールで、Jr(4年生以下)は、塁間までのキャッチボールが出来れば十分だと思います。ですので遠投は必要ありません。

試合中も、塁間以上のコントロール精度を求められる事は無いと思います。(キャッチャー盗塁送球は除く)

ですので、キャッチボールはJrであれば塁間までで十分です。

 

で、ここからが重要な事です。

ある程度肩が出来たら、上記で述べた「キャッチボールの重要性」通りのキャッチボールを行います。

送球者がしっかり捕球者へ投げれ、また捕球者もしっかり捕球できれば一歩下がって、キャッチボール距離を延ばします。

しかし、送球者の暴投や捕球者のエラーがあったら一歩近づきます。

一進一退などしながら、最終的には塁間で停滞して頂ければ、ほぼ成功したと思います。

要は、ミスしたのに同じ距離でキャッチボールしているからエラーするのです。

一般的にも考えても、STEPを踏んで徐々にクリアしていく事が普通です。

しかし、彼らはクリアも出来ていないのに、次のSTEPに進もうとしているから上達しない。

だから、私からJr監督には進言させてもらいました。

「出来たら下がる、出来なかったら近づく」です。

あと、その1で説明しましたように、初心者や低学年にはワンバウンドキャッチボールから始めます。

これができてくれば、守備の送球も安定してくると思っております。

コロナの影響で公式戦は減りますが、次の試合で成果を見れることが楽しみです。

 


キャッチボールの行い方 その1

2020年06月28日 06時29分00秒 | 少年野球

自粛前まではJr(4年以下)の指導を主に見させて頂いております。

そこで気が付いた点を今回書かせて頂きます。

私のブログで、何度も何度も出ているキャッチボールについてです。

何度も記載しましたが、野球の原点は「キャッチボール」です。

そのキャッチボールができなくては、何も始まりません。

だから、キャッチボールが非常に重要な事であります。

 

皆さんのチームでは、キャッチボールの相手は決まって居ますか?

だいたい、仲が良い者同士や、比較的上手な者同士で行う事が多いと思います。

で、残った者(あまり言いたく有りませんが上手でない者)同士で行っているケースが多々あると思います。

この残った者同士のキャッチボール程、悲惨なものはありません。

まず、相手に正確に投げる事が出来ないから暴投ばかり。

更に、正確に投げれたとしても捕球する事が出来ない為、キャッチボールの時間より後ろにボールを追っかけている時間の方が多いです。

ここで私からの提案

先に述べた技術的に劣る選手は、可能な限り指導者と一緒にキャッチボールをして下さい。

しかし、指導者不足でどうしても下手な選手同士になってしまう場合には、ノーバウンドでなくワンバウンドのキャッチボールをさせて下さい。

山なりのキャッチボールでも大丈夫です。

その代わり、絶対にワンバウンドです。

ツーバウンド・スリーバウンドでなく、ワンバウンドです。

また、捕球する側も絶対に落とさない捕球を心掛ける事です。

そうすれば、後逸する機会もぐっと減ると思います。

あと、この練習を行う事で「どの角度・どの強さ」で投げればワンバウンドできるかを投球する側も学べると思います。

レベル的に相当低い練習にはなると思いますが、キャッチボール初心者には飛躍的に上達する方法だと思います。

池谷戸タートルズでも、入部したばかりの選手や1年生には、この方法で始動しています。

 

時間はかかると思いますが、着実に上手にはなっていると思います


自粛明けの初練習

2020年06月27日 20時40分00秒 | 少年野球

先週から鶴見リーグでは各チームの練習が解禁されました。

各チームしっかり対策(安全な移動方法、消毒、手洗い、3密回避など)すればOKとのことです。

しかしながら、横浜市の学校開放委員が7月中も校庭の使用をNGしたため、小学校での練習ができなくなってしまいました。

よって、今後 練習場所は外部の球場を予約するしか方法はありません。(公園も堅いボールは使用禁止なのでNGです)

本日(6/27)は台町グランドが取れたため、久しぶりの練習でした。

本当は先週(6/21)に自粛明け初練習あったのですが、雨の影響で中止でした。

よって本日が本格的な初練習になります。

 

9時から13時まで台町グランドでの練習です。私は先週、大人の草野球審判でしたので、今日からの初練習です。

久しぶりの選手、グランド、キャッチボール…感動ものです。

やっぱり野球はいいですね。選手も久しぶりに「野球」を体験するので楽しそうでした。

先に述べたように、小学校の校庭が7月中も使用できないので、公式戦も8月まで行えません。

今年は公式戦は大幅な縮小(試合数の大幅削減)となっております。

今のご時世しょうがないですね…残念です。

 

今日はグランド内は選手はマスクは外してOK。指導者は常時マスク着用で行いました。

本当にきついです。

しかし、選手のため自分自身のため、今は我慢の時です。

 

選手にも笑顔が沢山られ、本当に野球を楽しんでいました。

早く通常の生活に戻りたいです。みんなで頑張ってこの状況を乗り切りましょう。

みんなの笑顔が指導者の活力です。みんなで頑張りましょう!


ライン確保

2020年06月21日 05時10分00秒 | 少年野球
またまた、審判についてです。

審判(球審)の重要な役割に"ライン確保"という動作があります。
今回は、このライン確保について書かせて頂きます。

では、このライン確保とは、なんぞやから。

野球の判定で、難しい部類に入る、ライン際の判定があります。
ボテボテのゴロ、強烈なライナー打球、フラフラと上がった打球がライン際に落ちた際の判断 etc…
結構 審判泣かせの判断です。
その判断を的確に、また素早く判断する為の動作が、このライン確保です。

次に、このライン確保の仕方についてです。
1塁または3塁線に飛球が来た時、まずは塁審はファールラインをまたぎます。
球審はラインの延長上に立って判断します。
そして飛球がファールかフェアかを見定めます。
この、ラインをまたぐ行為が"ライン確保"です。

またベース(1,3塁)前のフェア、ファールのジャッジは球審です。
だから、ベース前のフェア、ファール判定は塁審は行いません。
球審がコールしてから同調します。
例え自分はフェアだと思っていても声やジェスチャーに出しては駄目です。
球審がコールするまで待つことが大事です。
理由としては、球審と塁審で判定の差し違えを防ぐためです。トラブルの素になります。

あと、ベースより後ろ側(外野)のジャッジは塁審になります。
これも飛球の場合にはラインを跨ぎ判定します。またライナーの場合にはファールゾーンでジャッジします。
仮にファールゾーンで打球に当たってもファールなので問題ないです。
兎に角、しっかり打球を見て判断したいですね。

因みに、以前はフェアの場合、コールは「フェア!」と言っていましたが今はノーコールです。
ジェスチャーはフェアもファールも行います。
ファールは両手をY字にしてコール。
フェアは球審の場合、3塁線は右手でフェアのジェスチャー。1塁線は左手(マスクを持っている手)でジェスチャーです。

先に述べましたように、このライン確保が重要な役割にもなり、正しく判断しないとトラブルにもつながります。

自粛期間前に横浜市連盟の派遣審判に行ってきました。
ここでこのライン確保の仕方を、試合終了後の反省会で指摘されました。
私は3塁審で、私の方向(ファールボール)に打球が来て、私は選手を避けただけでしたが、この際に この"ライン確保"も併せて行わないといけないようです。
野手が審判のすぐ近くまで近寄って来たら、本塁側に少し移動し、反転(この場合にはレフト側に向く)するそうです。
私の場合「とにかく野手に接触しないように!」しか頭に入っておりませんでした。難しいですね。

瞬時の判断なので、なかなか難しいですが、あわてず状況を察知して動くことが重要だと思います。
 




スマホの活用方法

2020年06月14日 06時20分00秒 | 少年野球
私の出身は、以前ブログでも紹介したように超~田舎です。
小学校のグランドなんか、少年野球であれば2面は余裕で試合できる広さです。
小学生の頃は、それが当たり前と思っていました。
しかし、都会の小学校のグランドは狭いし、時間で色々なチームが入れ替わったりしています。
現に我がチームも、グランドを利用できる時間は2時間です。

また、公園も昔はキャッチボールをしている親子の姿をしばしば見かける機会も多かったです。
しかし、公園には「野球禁止」や「かたいボールを使っての運動は禁止」などの看板を見て、諦める親子も見かけたことあります。

では、自宅の狭い(失礼!)庭や、マンションの軒下で素振りでも十分効果はありますが、私から選手も楽しくなる素振り方法を教えます。
それは、お父さん・お母さん方・兄弟・姉妹がスマホで撮影してあげる事です。
撮影した動画を再生して、選手に見せてあげて下さい。
スマホのアプリでは、再生をスローで出来たり、コマ送りで再生できるアプリもあるようです。
あと撮影したが、どこが良いのかどこが悪いのかわからない場合には、監督コーチに聞いてください。
また、YOUTUBEにも参考になる動画が沢山あります。

私の小学生の頃にはスマホやインターネットなんてありませんでした。
だから先輩方の意見や、テレビで流れるプロ野球を見るくらいしか、参考になりませんでした。
今はスマホやタブレットパソコンがあれば、いつでも野球動画が見れます。
試合中継だけじゃなく、参考になる動画や練習法などを気軽に見ることができます。
これは現代のネット社会の長所ですね。
上質なプレーを見れる機会が圧倒的に多いです。
好プレーを集めた動画はYOUTUBEで検索したら、いつでも簡単に見ることができます。
私の頃には、"みのもんた"さんがナレーションのテレビ番組『珍プレー・好プレー』くらいしか見れませんでした。

また、昔は動画を撮影しようとなるとビデオカメラが必要でした。
我が実家にはビデオカメラなんてなかったです。
でも、今はスマホがあれば手軽に撮影できます。
自分の幼少期にスマホがあれば、自分の投球フォームや素振りを撮影してもらって、練習に役立ててるだろうなって思います。
昔はビデオカメラなんてないもんですから、窓ガラスに映る自分を見ながらフォームチェックしながら素振りやシャドーピッチングをしてました。
でも鏡やガラスでは、自分のことって正面からしか見れないんですよね。
それが、現代ならばスマホで簡単に色々な角度から撮影してもらって見ることができるなんて、便利な世の中ですよね。

小学生が自分1人では難しいでしょうけど、第三者の力を借りれば可能になると思います。
そうやって練習に取り組めてたら、もっともっと野球が上手くなれてたんじゃないかなぁ~。
そんなことを想像しながらブログを書いてみました。
もしかしたら私、プロ野球選手にもなれてたかも。(笑)

今の環境を、もっと上手に活かして野球に取り組んで欲しいと思っております。

明るい兆し

2020年06月10日 12時30分00秒 | 少年野球

コロナウィルスの影響で自粛中でありました色々な事が解除になり、徐々に通常の生活が戻りつつあります。

小学校の授業や商業施設の再稼働、プロ野球の開幕、私の在宅勤務解除…

まだまだ、不安な事ばかりですが、本当に嬉しいです。

また、鶴見リーグも6月から少年野球活動自粛を解除するアナウンスもありました。

練習は各チーム責任をもって条件付き(手洗い、アルコール消毒、マスク、三密防止 etc…)で行ってもよいとの事です。

あと、公式戦は選手の体調面等あるので、恐らく7月からではないでしょうか。

実質、春季大会は無しとなりそうな感じですかね。選手の体調と技術がどこまで戻るかが不安な要素です。

その不安を払拭するには練習しかありませんが、当面の間 小学校の使用(横浜市学校開放委員)は禁止のようです。

恐らく早くて7月からではないでしょうか?ですので、6月は外部の球場での再開となります。

最短で6/20(土),21(日)が自粛明け初チーム練習となりそうです。皆に会うのは楽しみです。

 

あと、夏の甲子園が中止になった事は、大変ショックです。

前のチームで監督をしていた選手が、今年 新3年生になったので、今年は是非地区予選から見たと思っていた矢先でした。

神奈川県では代替え案の地区予選も検討しているようです。

是非とも選手の為にお願いいたします。

 

まだまだ完全復活まで時間がかかるかと思います。

自分自身出来る事は行って、早く収束でき、元の生活に戻れることを切に願います。


集中力をもたせる

2020年06月07日 06時11分00秒 | 少年野球
小学生は集中力がなくて、飽きっぽいものでよね。
我がチームもそう。
楽しい・面白い話は、身を乗り出して聞くのに、楽しくない話(ルールなど)はすぐに飽きて"あくび"などする始末。
だからと言って「ちゃんと聞けよ!」とか「集中しなさい!」と言ったら直しますが、暫くしたらまた同じになってしまいます。

ですので、指導者は選手の特徴をあらかじめ理解して、子供にとって分かりやすい教え方をするのが大事な事だと思います。
例えば、大人なら知っている単語や言葉も小学生は知りません。
しかし、彼らは知らなくても質問しません。
だから、指導者は選手達に話をする前に、自分が話す内容を一度頭の中で反復(整理)する必要があります。
ですから、いくら論理的に正しい事でもでも、選手達にはすべて伝わっている事ではないと思います。
また、単語を並べるより、擬音や擬態で表現させることも理解してもらえる有意義な手法だと思います。
「すっと足を引いてきて、バットをビュンと振ろう」など、擬音を使って伝えるほうが理解してくれます。(あくまで低学年向けですが)
選手達にうまく伝わる擬音をさがす事は、重要な事だと思います。

あと、以前ブログにも書かせて頂きましたが、小学生なんて一回言ったから、すべて理解しているわけないです。
大人だって、できないのですから。
個人差はあるかとは思いますが、選手には何回も同じことを言い続けて、やっと理解してくれます。
指導したその場は覚えていて出来たとしても、次の日には忘れてます。(酷いと数時間後には忘れてます…😢)
そんな時、イライラしても仕方ないです。小学生はそういうものなので。
身に付くまで、同じことを"何度も何度も何度も"しつこいくらいに繰り返し伝え、反復練習することが大事です。
だから私は「この前言ったから、もう言わないぞ!」は言わないように心掛けております。

あと、先に述べた通り小学生はめちゃめちゃ飽きっぽいです。
繰り返し基本を練習をしないと、基礎は身に付きませんが、同じ練習を続けている退屈し始めます。
低学年(1~2年生)なら練習そっちのけで砂いじりをはじめたり、高学年でも勝手におしゃべりをはじめたりして、練習どころではなくなります。

ですので私は練習中に飽きさせないようにトライアングルを心掛けております。

「褒めて、笑わして、そして叱る」

選手達を集中させるために、指導者は、褒める事、笑わす事、𠮟る事をバランスよく使う必要があると思います。
時には「叱る」ことも必要になります。
ただ、感情にまかせて「怒る」のではなく、関係をしっかりと作った上で、選手をよい方向に導く為に叱る事(鞭を入れる)が大切です。
ここは集中して欲しい所でだらけたり、しっかり聞いて欲しい所で聞かなかったり など。
優しく褒めたり、いっしょにふざけて笑ったり、指導者と選手の人間関係をしっかりと作ってから叱る事が大事だと思います。

今ではインターネットが発達して、少年野球レベルの指導者にも、指導に関する情報が簡単に手に入るようになりました。
(私も時間がある時はYOUTUBEなどで動画見たりしています)
しかし、簡単に情報が手に入るという事は、逆に情報格差を生みます。
知ろうとする人には、情報がどんどん集まり、知ろうとしない人には情報が集まらないからです。
正しい情報を集め理解し対策を立て、そのような指導者が沢山いるチームは、すごく活性して強くなると思います。