野手と投手の重心点

2022年08月28日 05時14分59秒 | 少年野球

前にも書かせてもらいましたが、投手と野手では投げ方に大きな違いがあります。

投手はダイナミックなフォームで投球して、どちらかと言えば「強い」投球をする。

逆に野手は早く正確な送球を行う事を主としているので、どちらかといえば「こじんまり」とした送球になる。

 

以前、ブログ内でも書かせてもらいましたが、投手の投げるフォームと野手の投げるフォームは異なります。

イメージとして、投手は縦回転の投球となり、野手は横回転の送球となります。

あまりピンと来てない方に伝える動作として、縦回転は柔道の背負い投げのイメージで表現してます。(←中々子供には難しい)

更に異なる点として、軸となる部位です。

右投げの投手の場合、踏み出した左足の股関節を軸として回転動作を行います。

しかし、野手の場合、軸足となる右足の股関節を軸として回転動作を行います。

それが先程説明した、縦回転なのか横回転なのかの説明にもつながってくるかと思います。

 

投手で右足に重心が乗っても、さほど大きなデメリットにはありませんが、野手で左足に重心がかかるとコントロールの乱れに繋がります。

よって、キャッチボール時からこの「重心点」をしっかり確認してあげて下さい。


試合で気になる事

2022年08月21日 05時56分00秒 | 少年野球

ここ最近、球審を行っていて凄く気になる点を言わせて下さい。

「監督から選手へのサイン伝達が遅い」です。

全てのチームという訳ではありませんが、極々一部のチームで散見されます。

すでに投手はキャッチャーとのサインを終えて、投球準備ができているのにまだサインを出している監督や、

そのサインをじっくり見ようとする選手です。

要はサインが長いのです。

チームによっては「バント」「エンドラン」「スチール」「スクイズ」「待て」色々あります。

ほとんどが「キー」を決めていて、そのキーを触った次の部位(例えば帽子のつばだと盗塁とか)で決めているかと思います。

だから監督やをサインを出しているコーチは色々な部位を触って、相手ベンチにも判らない工夫をしていると思います。

しかし、そのサイン複雑(相手に判らないよう)にする必要はありますか?

県大会や全国大会でるような強豪チームであれば、大きな戦術ですのでサイン的な戦略は重要です。

しかし、そうでないチーム(失礼)は単純(ばれた所で…)なサインで良いと私は思います。

そのサインを明確で簡単なにすることで、たくさんのメリットが私はあるかと思います。

①試合のスピーディー

②選手個々の集中力

①は先に述べた通り、投手がサイン待ちする時間がないので、非常にスムーズな試合展開になるかと思います。

②に関しては、選手もやっぱり集中したいと思ているのではないかと思います。

監督から出されるサインをしっかり集中してみて、次は投手から放たれるボールを集中してみて…忙しいと思います。

だから、極論 サインは「なし」でもいいんじゃないかと思います。

極論すぎますが、選手個々で考えて自分自身で判断する野球も良いのではないかと思います。

前にも述べましたが、打席では集中したいです。いいイメージを持ちながら打席には立たせてあげたいです。

プレートの位置

2022年08月14日 06時06分19秒 | 少年野球

最近、2塁審判を行っている時、良くチェックしている場所があります。

それは、ピッチャーのプレートの位置です。

勿論、試合中はボークの確認などでピッチャーの足元(プレート)を注視していますが、

それとは別で、私自身の興味でこのプレート位置をチェックしています。

通常、右投手の場合にはバッターから見て一番左端側に軸足を置いて投球している方が多いかと思います。

逆に、左投手はバッターから見て右端側に軸足を置いて投球がしていることが多いかと思います。

理由として、右投げは通常(バッターから見て)左側からボールが来るイメージです。

当然、体の右側に右腕がついているので(←当たり前ですが)左肩口側からボールはきます。

少年野球では変化球が無いので右手側から放たれたボールはまっすぐ確度を付けてホームベース上を通過します。

野球のルールでストライクの定義は

ボール全体がストライクゾーンを通過しなくても、ボールの一部だけでもストライクゾーンを通過すればストライクとなる

よってボールがベースにかすった状態でもストライクです。(ベース上空を空過ですよ。ワンバウンドはもちろんボール)

だからプレートの右端から投球すれば、プレートの長さ分ストライクゾーンが広くなる訳です。

更に、右投手対右打者の場合には、打者の一番弱点である外角低めを狙いやすくなります。

だから、一般的には右投手は打者から見た左端、左投手は打者から見た右端に軸足を設定します。

しかし、中には真逆に軸足を置く選手もいます。それが私には判らない???のです。

指導者が敢えてそれで教えているのか?はたまた、選手が「それの方が投げやすい!」って言っているのか???不思議です。

特に、左投の選手は右打者の懐をえぐるように投球することから「クロスファイヤー」と言われています。(カッコイイ)

 

このことを理解して指導してあげて下さい。

そうすれば、四球率や三振率にも影響するかもしれませんので。


ショートアーム

2022年08月07日 06時10分00秒 | 少年野球

皆さんはショートアームってご存じでしょうか?

ここ最近、見るようになった、ピッチャーの投球フォームの事です。

今回はショートアームについて考えていきます。

 

ショートアームとは、投手がテイクバック時に腕を伸ばさずに曲げたまま行う投球の事を言います。

昔のピッチャーと言えば、ダイナミックな大きなフォームで投げているイメージがあります。

その投げ方で、テイクバック時に2塁側に腕を伸ばして、しなりで投球している投げ方です。

先に述べた通り、ダイナミックなフォームで投げるので球速も上昇しています。

しかし、近代野球に於いて、この投球とショートアームで投球する方法では、あまり球速に違いない事も言われています。

現に、このショートアームは大谷翔平選手やダルビッシュ選手も使っている投げ方です。

MLBでもこのショートアーム投球は確立しつつあります。

では、なぜこのショートアームが世に広まってきたのでしょうか?

大きく分けて3つの理由があるそうです。

①コントロールが安定する

 余計な伸縮動作(無駄な動き)が無いので最短でボールのリリースができる

②力を上手くボールに伝える事ができる

 トップまでの動作が早くでき、尚且つその動作を早くボールに伝えれるのでパワーロスが少ない

③肩肘への負担が最小限に抑えれる

 トップまで肘のしなりを使って投げるので、肘の負担が大きい

 

投球動作に於いて、M字で投げる投手はこのアーム投げに近い動作になるようです。

要は、右投げの場合、まず右肘が上がります。そして肘が上がりきらなくなったらボールを頭くらいまで上げてトップを作り投球する手法です。

ショートアームは右肘をあげるまではあっています。次の動作が異なります。

まず、ボールを体の前を通しながらトップを作るのです。いわゆる右手前で丸く円を描きながら投げる方式です。

そうすることでアーム投げ防止にもなりますし、肩肘への負担も軽減されます。

 

昨今の時代、投手には投球制限が課せられ、世間的にも肩肘への負担を抑える方向にシフトチェンジしつつあります。

指導者も、投手だけでなく野手の投げ方もしっかりチェックして、

・なぜアーム投げが駄目なのか

・どのようにすれば改善できるのか

を併せて指導教育をお願いいたします。へっぽこ審判員からのお願いでした。