途中入場

2022年06月26日 06時11分48秒 | 少年野球

野球のルールブックには以下のように記載されています。

------------------------------------

野球規則 5.10 プレイヤーの交代(k)

両チームのプレーヤーおよび控えのプレーヤーは、実際に競技にたずさわっているか、競技に出る準備をしているか、あるいは一塁または三塁のベースコーチに出ている場合を除いて、そのチームのベンチに入っていなければならない。試合中は、プレーヤー、控えのプレーヤー、監督、コーチ、トレーナー、バットボーイのほかは、いかなる人もベンチに入ることは許されない。

ペナルティー 本項に違反したときは、審判員は、警告を発した後、その反則者を競技場から除くことができる。

------------------------------------

要は、試合が始まったらベンチから球場外、球場外からベンチ内に出入りはできませんという事です。

学校の校庭で試合をする場合には、予め取り決め(白線やコーンを立ててベンチと見据える処置)が必要です。

しかし、小学生に関してはどうしても生理現象は難しい(特に低学年)ので、試合中は審判に申告すれば許可をしてます。

今回 紹介する事はこの件に関しての内容です。

 

私は5試合目に備えた本部審判席で待機していました。

そうした所、別の選抜大会を終えた選手が、その試合に出るために本部審判席に訪ねてきました。

お母さん「○○大会の選抜選手で大会に参加して、今終わってこれからベンチに入りたいのですかよろしいでしょうか?」

私「私は聞いてないので・・・審判部長に確認します」

審判部長に事情を説明しましたが、審判部長も聞いていませんでした。

因みにオーダー表にはその選手は記載されておりました。

審判部長からは

「別の大会がある件は承知しているが、私は聞いていない。せっかく来られたのだから参加はさせてあげたいので監督に伝えて申告していない理由を聞いて欲しい。」

と伝えられました。

 

私「今しがた○○大会で参加した●●選手がきました。オーダー表には名前記載されていますが、この件は事前に審判部に申告していますか?」

監督「していない。そんなルールは初めて聞いた。そのような規則はあるのか?」

私「規則はあります。せっかくお母さんも付き添いで来られているので今回は特例で認めますが、次回は絶対に事前申請下さい。」

(別の方向を見て)監督「・・・」

(心の声)私「ふざけるな!お前何様だ!これじゃあ選手が可哀そう」

 

試合終了後、色々試合終了後の書類整理やグランド整備、事務処理をして速攻でルールブック片手にその監督を探しました。

しかし、その監督は居られません。???まだ選手もコーチ陣も残っています。

残っているコーチに「〇〇監督はいますか?」と尋ねると「もう帰りました」とのこと。はぁぁぁぁぁぁ!

詳しく聞いてみると、朝からご機嫌斜めな様で、試合は辛うじて勝ったようですが試合内容にも納得していなく怒って帰ったようです。

 

試合中、その監督は終始"むすっ!"としておりました。円陣の際にも後ろ向きな発言ばかりでした。

選手も監督の顔色を伺いながらの試合は、さぞかしやり難かったと思います。

好きな野球をしているのに「ほめてもらえない」窮屈な時間を過ごしたと思います。

 

人間ですので、機嫌良い時もあれば、悪い時もあるのはしょうがありません。

しかし、選手に責任はないので、野球指導中は忘れて思いっきり野球を楽しませ、笑顔で接して欲しいです。

生意気な様で申し訳ありませんが、いっぱい褒めて野球を楽しませてあげて下さい。お願いいたします。


反則打球 その2

2022年06月19日 06時11分51秒 | 少年野球

先日の試合で、わたくし球審を行っていた時の、私のミスジャッジを恥を忍んで紹介させて頂きます。

その試合は初回から、お互い打ち合いの展開となりました。

白熱した試合も中盤 3回を迎えました。

0OUT ランナー1塁で打者が左打席に入り、カウントは2ボール2ストライク。

ピッチャーが投球したボールは外角際どいコースでした。

打者は何とか食らいつこうと、必死で腕伸ばし踏み込んでスイング!辛うじてファールでしのぎました。

しかし、踏み込んだ右足が明らかにバッターボックスからはみ出しておりました。(実際に私も踏み出す所を見ておりました)

わたくし「ファール!」を宣告し、プレイを再開させようとした所、相手ベンチ監督さんから止められ

「先程の打者 足がバッターボックスから出ていませんでしたか?」

と問われました。わたくし「はい 私も実際 踏み出したところを目撃しています。しかし、打球がフェアでなかったため反則打球を取りません」

と回答してしまいました。相手監督は「判りました」と言って頂きプレイを再開させました。

 

私自身、少し不安な所もあり、試合終了後に速攻でルールブック・競技者必携を確認しました。

ありました・・・間違っておりました。以下がルールブック記載内容です。

----------------------------------

公認野球規則6.03(a)(1)「打者の反則行為によるアウト」

次の場合、打者は反則行為でアウトになる。打者が片足または両足を完全にバッタースボックスの外に置いて打った場合。

本項は打者がバッターボックスの外に出てバットにボールを当てた(フェアかファウルかを問わない)とき、アウトを宣告されることを述べている。

----------------------------------

完全に私のミスジャッジです。

結果、ミスジャッジを受けた監督さんは勝利をする事ができましたが、速攻で改めて連絡させて頂きました。

その監督さんも試合後にルールブック確認したようです。監督さんも笑って許してはくれましたが…本当に間抜けな審判です。

過去のブログで、反則打球の処理の処理やコールの仕方を、たいそうな内容で記載してますが・・・情けないです。

反則打球 - 少年野球BLOG  ~一球懸命~

 

選手やチームは一生懸命プレイしています。

その一生懸命に審判もこたえなければいけません。

そのためには、いっぱい勉強して全力でジャッジ&コールさせて頂きます。

こういう言い方があっているかどうか判りませんが、また選手に勉強させて頂きました。

経験をいっぱい積んで、信頼される審判に成長していきたいです。


不文律

2022年06月12日 05時36分58秒 | 少年野球

私自身、前から気になっていた件を今回のブログのテーマにしたいと思います。

タイトルにもある野球の「不文律」についてです。

この、不文律ってどのようなものかご存じでしょうか?

詳しくは Wikiを参照ください。野球の不文律

要は、大量にリードした試合に於いてリードしているチームは以下のような行為をしてはならないとのルールです。

・ストライクカウントが3ボール2ストライクから打ちにいってはならない

・バントや盗塁などの戦術を使ってはならない

※それ以外の細かい内容はWikiをご確認ください。

以上のような行為を行うと報復行為(わざと死球を当てられるなど)の対象となるようです。

日本プロ野球(NPB)でも過去に、大量得点している際に9番の投手は積極的に打ちにいってはならない などあったようです。

かなーり前に、ヤクルト対ジャイアンツ試合中、大量リードしているヤクルト 藤井投手が内野ゴロを打ったそうです。

その際に、藤井投手は全力疾走で1塁まで走りました。結果OUTでした。しかしそれを見たジャイアンツベンチが3塁に戻る際に「暴言」をはいたようです。

藤井投手は泣きながら自軍のベンチに戻ったようです。なんか悲しくなりますね。

 

この不文律はMLBとNPBでは暗黙の了解で存在しているようです。(高校野球ではないな・・・)

今回、私が言いたい事は「この不文律って必要?」です。

確かに言いたい事は判ります。敗者(完全に負けている訳ではないですが)にも敬意を持てという事のようですが・・・必要ですか?

じゃあ、ワンサイドゲームの試合は全力でプレイしなくてもOKなのでしょうか?

せっかく球場に見に来て、プロのスピード感を見れると思って期待していても、何にも見れなかった子供たちはどうするのでしょうか?

どういった状況でも、少年野球や高校野球で経験した「全力プレイ」をして欲しいです。

 

若干、今回の件と矛盾する事も私から提案させて下さい。

学童野球で、明らかに実力差があり、結果大量得点差がある試合を審判部として拝見させて頂きます。

初回から10点以上失点(20分以上の攻撃)して、ようやくそのイニングをしのいでも、次の回にストライクが入らないで四球を出すことは多々あります。

そうした際に、可能であれば盗塁のサインはできる限り控えて頂きたいのです。

もちろん盗塁は成功しますし、盗塁した選手(保護者)も嬉しいでしょう。

しかし盗塁をすれば、キャッチャーは2塁へ送球する必要もあるし、また返球に時間も要します。

そこは、少し考えた采配を監督さんとって頂けないかな と思っています。

へっぽこ審判ですので、あまり説得力はないのですが・・・検討頂ければ幸いです。

 

少し話はそれましたが、今回 不文律の件での内容でした。


軸足はどちらか

2022年06月11日 06時09分59秒 | 少年野球

今回は学童野球指導で多い「軸足」について書いてきたいと思います。

以前、私のBLOGでも「右打者は軸足である右足で回転した方がよい」

と書いた記憶があります。(うろ覚え)

しかし、今の近代野球に於いて、軸足は変わる事が色々な方の意見やネットでも取り上げられています。

今回、この軸足問題について、私の持論を述べさせて頂きます。

ご意見等あれば、何なりとコメント欄に記載下さい。

では、私含めて指導者がよく言われるのが

・軸足で振る

・軸足で回転する

・後ろで踏ん張って振る

・軸足に残して振れ

などといった表現で指導されることがあります。決して間違いではないと思っています。

しかし、振り始めからフォロースルーまで軸足100%で振る行為は間違いだと思っております。

そのあたりについて、わたくしの持論を説明させて頂きます。

基本は、右打者であれば右足が基準となる「軸足」であっているとは思います。

よって、テイクバックで軸足に体重をのっけて左足へ体重移動するかと思います。

ここまでは、前と同じだと思います。

ここからが、ネット等で言われている異なる点です。

「バッティングでは必ず前足(右打者は左足)を軸にして回転をする」です

う~ん。難しい。

要は、回転は前足を軸にしてスイングし、インパクトは後足でほぼ支える状態だそうです。

なぜ今まで「軸足回転で振れ」と言われた理由として、インパクトの後は体重をずっと前で支えることができないので、その為反動で後ろに戻ってくるからです。

実際の動きの中では前に体重が乗っている時間が短いので、通常見ていると反動で戻ってきた所しか見えません。

ここばかり見てしまうと軸足で踏ん張ってるように見えるので、「軸足で振れ」と指導されることが多いのだと思います。

よって、結論から言いますと「インパクトの瞬間、体重は必ず前に乗ってそこで回転し始める」です。

 

私も含め、指導者の方は今まで自分が経験してきた事(言われた事)をそのまま伝えるという事は少なくないです。

※特に経験者(←耳が痛い

もちろんそれでバンバン打てれば問題はありません。

ただし実際の動作と感覚というのは違っていることが多々あります。

自分の感覚だけを押し付けないように気をつけていかなければなりませんね。

 

このように、指導者側も色々指導方法が変わる事を上手く伝え、選手達が混乱しないように気をつけていかなくてはなりません。

今の近代野球で「どういった動作が理想的なのか」ということを指導者は理解する事が必要がです。

しかし、なんでもかんでも採用するのでなく、コーチとも相談して採用する練習方法やまだ時期尚早な内容を吟味する必要があります。

 


退部をする選手

2022年06月05日 05時49分24秒 | 少年野球

本日取り上げたい事はタイトルでもある「退部する選手」について焦点を当てたいと思います。

学童野球、少年野球において、できる限り最後まで続けて欲しいのが私の考え方です。

しかし、どうしても退部せざるを得ない状況も中にはあります。

・家庭の事情(引っ越し、転勤)で退部

・怪我や病気で長期の治療が掛かると判断したための退部

・チーム方針の違いによる退部

・指導者の指導方針の食い違いで退部

・選手自身のモチベーション低下で退部

・選手同士のトラブルで退部

挙げたらきりがないですが、大体はこんな感じではないでしょうか。

自分自身のモチベーション低下は、いわゆる「練習をしても上手くならないから野球をやめる」はあまりないかと思いますが、挙げさせて頂きました。

しかし、それ以外の理由に共通している部分があります。

それは「野球を嫌いになってやめたわけではない」ことです。

引越しや、両親の転勤でやむを得ず野球を辞めたとしても、引っ越し先で新たなチームに恵まれる事も多々あります。

私も、監督の時に辞めた選手がいました。

詳細はあまり掲載しませんが、これは家庭(教育的な)事情でした。

プライベートな事情だったので、深入りはしないで可能な限り交渉を行いましたが…結果退部となってしまいました。

指導方針やチーム内のトラブルではないですが、指導者として、引き止められなかった事に責任は感じました。

また、絶対に起きてはいけない退部は選手同士によるトラブルに関わる退部です。

いわゆる、チー内のいじめによることで選手が退部するなんて事は絶対に起きてはならない事です。

いじめられた選手は野球が好きでも、チームが嫌いになる事で選手本人が行きたくないと思ってしまいます。

学童野球の指導者はチーム内でのいじめには常に目を光らせていなくてはいけません。

どんな些細な事(からかったり、汚い言葉使い等)でも見逃さない事。チーム内いじめに関しては指導者の責任も重大です。

そしてもう一つは、チーム方針と異なる為の退部です。

入部したての頃は、「上級生から優先して試合には出させたい」と言っていたのに、いざ実際に公式戦が始まると「下級生を試合に出す」などです。

チームには色々な事情があります。

「うちは勝利優先で試合に臨むので、それを理解して入部して欲しい」と言われれば、それはそれでOKだと思います。

どうしても、守備が被ってしまってやむを得ない場合には最後に代打で出るとか、点差があいたら登板させるとか、色々試せるはずです。

最初は我慢しているが、一向に試合に出れる雰囲気でない事が続けば、そりゃあ保護者も不安になります。

一生懸命練習している姿を見て、保護者は「いつか いつか」と願っていても中々試合に出させてもらえないと、やはり保護者もフラストレーションはたまります。

結果、子供(選手)のためや保護者の精神的な事もあり、退部を選んで新しい環境に臨む選手もいます。

先に述べたように、チームの方針がぶれまくっていれば、いつかはしわ寄せがきます。

選手はチームが最悪なんて思っていないし、選手自身「悔しい」と思っている。

選手の「悔しい」と思う気持ちは人間として成長する大きなチャンスです。

「悔しい」と思えるのは素晴らしい事。悔しい気持ちをバネにチャンスを均等に与えて欲しいです。

 

野球を通じて素晴らしい仲間(チーム)と出会い、素晴らしい夢を見てもらいたいと思い学童野球を指導しています。

その仲間がチームを去るというのは、そういった理由であっても悲しい事には変わりはないですから。


2022年度 競技者必携改訂(市学童部)

2022年06月04日 05時51分46秒 | 少年野球

かなり前の話になりますが、5月14日に横浜市連盟審判委員会が関内の青年育成センターでありました。

この内容について展開させて頂きます。

大きく変わった点として

①振り逃げの球審ジェスチャーが変わった

②ボークの基準

③ファールの宣告

以上の3点です。

まず、①点目からですが、私自身振り逃げが発生した時点で

立ち上がって右手グーで「ストライクスリー」次に腕を真横に広げて「ノーキャッチ」で右腕で空を指さしてました。

1塁塁審へ振り逃げが発生したので、しっかり見て下さいね というシグナルです。

しかし、今年度 市連盟審判部としては

立ち上がらずに右手を真横にポイントして「ストライクスリー」とコールするそうです。

キャッチャーが打者走者にタッグをする際には、今までと同じで、タッグを確認出来たらアウトと同様のジェスチャーで「オンザタッグヒズアウト!」を宣告。

タッグを確認できなければ、両手を広げて「ノータッグ」を宣告して下さい。

次に②点目ですが、これは前からの懸案事項で、投手の反則投球についてです。

今まではグレーゾーンであった、牽制時に「軸足を外すのと、両手を離すのが同時の場合にはボーク」となるです。

要は、しっかり軸足を外してから牽制しなさい という事です。

③点目は、プレイ自体には直接影響しませんが、ファールの打球の際に球審若しくは塁審が「ファールボール!」とコールするのを

「ファール」で統一しなさい という事です。(ジェスチャーは変わりません)

長年染み付いた動作ですので中々難しいですね。(先日の試合でもファールボールと何度もコールしてしまいました)

 

今年度はプレイや試合進行に対する影響はさほどないですが、審判動作を色々勉強する必要がありますね。

日々、精進ですね。


あたりまえ

2022年06月04日 05時02分00秒 | 少年野球
小学生で野球を教えてもらって、選手は何を感じ取っているのか?
 
毎週チームメイトと楽しく練習ができる事があたりまえと感じる。
誕生日になったら、新しいバットやグローブを買ってもらえる事はあたりまえと感じる。
コーチは選手を上手くする事があたりまえと感じる。
プレイできるグランドを確保する事があたりまえと感じる。
 
今、他の国で政治的な絡みで平和に暮らせていない子供もいます。
学校に行くどころか、明日生きている事も不安な子供もいます。
 
両親から食事を作ってもらっても「今はいらない」と食べない子供もいます。
しかし、食べたくても食べれない子供もいる事を思いだしてください。
友達と一緒に遊びたくても遊べない子供もいます。
今、与えられた環境で一生懸命に生きている事は凄く重要な事だと私は思っています。
 
あたりまえではなく、「ありがたい」と変換して考えて下さい。
 
・毎週チームメイトと野球をできてありがたい
・毎日食事を作ってくれてありがたい
・新しい道具を買ってもらってありがたい
・毎週野球を教えてもらってありがたい
・布団で寝れて、朝起きて学校に行けてありがたい
・病気やケガでもすぐに病院に行けてありがたい
 
逆に、あたりまえに慣れていては、不平不満が出ます。
 
・他のチームは毎週遠征に行っているから強い。
・○○君の家は毎週末 外食に行っていてうらやましい。
・○○君は毎年、新しいバットを買っているからヒットが打てている。
・○○チームのコーチは元プロ野球の選手がいて教え方がうまいから強い。
 
そうではなく、ありがたい=感謝をもつ事が非常に重要になってきます。
そうすれば、選手の廻り そして みんなが 世界全体が 幸せになると私は思っています。
 
生きている喜びではなく 生かされている喜びの「感謝の気持ち」を持ち続けていきたいです。