少年野球の審判を頼まれたら

2018年02月20日 06時25分00秒 | 少年野球

子供が少年野球をやっていると、お父さんとしての仕事があります。

概ね、ボール拾い、グランドの整備、試合会場への送迎、そして審判あたりでしょうか。

その中でも、お父さんがやりたがらないのが、審判だと思います。

 

チームの監督やコーチに「どなたか審判をやってくださいませんか?」と頼まれることがあるかと思います。

野球の経験者であれば良いですが、経験もないし、ルールもイマイチはっきりと分からないというような時は困ってしまいます。

「私は野球経験がなくて…すみません…」と断るお父さんも多くいます。

しかし、最初は断っても、毎回断るのは気が引けます。

そんな時は、毎回でなくとも、時にはすすんでやってみると良いと思います。

練習試合の塁審あたりであれば、比較的ハードルが低いと思います。

野球経験がなくとも、基本的なルールを覚えて、あとはプロ野球や高校野球の試合などをテレビで見て参考にすれば、塁審くらいは努めることができます。

これには慣れも大事だと思います。「私できません!」といっているよりも、慣れてしまうことです。

塁審をやっていると、自分の子供が出場している試合であれば、ゆっくり観ることができなくなってしまいますが、そこは我慢です。

お父さん同士で順番を決めて、試合ごとに代わっても良いですし、試合の前半と後半で交代しても良いと思います。

自分が審判の場面では、任務優先で頑張りましょう。

 

塁審をやるメリットは、チームのお役に立てることです。

監督、コーチは、どうしても子供たちの事に意識がいきます。そちらで手いっぱいになってしまいます。

お父さんが塁審をやってくれると助かるはずです。

それに加え、監督やコーチとのコミュケーションをする機会も増え、自分の子供のこともよく分かったりもします。

積極的に取り組むことが子供へ好影響も与えます。

 

◆塁審をやるときのポイント

塁審をやるときのポイントは落ち着いて、自信を持って、大きな声ではっきりとジャッジすることです。

セーフは瞬時にコールし、アウトの場合はひと呼吸置いて、ボールを持っているかなど確かめて、アウトのコールをすると様になります。

それから、はじめに立つ位置、打球に合わせて見る位置などを変えることを気をつけてくください。

見やすい位置へ移動するのが正確なジャッジをするコツです。外野を抜けた打球などは追いかけます。

それと、気を付けたいのがファールボールのジャッジです。

ホームと一塁間、ホームと三塁間に関しては球審がジャッジします。塁審が判定しないようにします。

ジャッジして食い違えば、トラブルのもとです。

一塁ベースと三塁ベースを越えた領域を塁審が判定することになります。

あと、三人制の審判で行う場合、二塁の走者がいれば、三塁側の塁審は二塁へ移動し二塁上のプレーも判定するようになります。

一塁ランナーがいないケースでは、一塁の塁審が二塁へ移動し、二塁上のプレーも判定します。

ミスジャッジについて塁審をやって慣れるまでは、ミスジャッジをしてしまうこともあると思います。

見ている方は簡単に見えても、実際に審判をやってみると、簡単に行かない場面もあります。

ミスジャッジをして、白い目の視線を浴びたりも…。

でも、真剣に一生懸命やっていれば、練習試合のミスジャッジくらいは、許される範囲だと私は思います。

 

野球の基本ルールを覚えて、練習試合の審判(塁審)から挑戦してみることです。

とにかく難しいと思わずに、チャレンジしてみることです。

塁審に関しては、習うより慣れろですね。


【再掲載】無理と無茶

2018年02月16日 06時35分00秒 | 少年野球

これは会社の先輩から聞かせてもらった、改めて考え直される言葉です。無理と無茶の違いです。

 

理屈や理論を承知していて

そのうえで、行動するのが「無理」

 

理論、理屈を考えないで

もしくは知らずにするのが「無茶」

 

選手には「無理」はして欲しいです。でも「無茶」だけはしてほしくないです。

 

自分の力量をしっかりわかって、ギリギリまで自分を「いじめ」れば、今以上の体力、技術が身に付きます。

しかし、それを判らず闇雲に行っていては、体や心が怪我をしてしまいます。

まずは、自分自身の力量を知ることです。


簡単にできるバッティング練習

2018年02月12日 06時25分00秒 | 少年野球

今回は、自宅または公園(素振りがOKかNGかは調べて行って下さい。)でできる親子トレーニング 「シャトル打ち」を紹介します。

シャトル打ちとは、改良したバドミントンのシャトル(羽根)を、ボール代わりに打つバッティング練習です。(スポーツショップで3個 1,000円くらいで売っています。)

基本的にミート率を上げるための練習で、ボールよりも小さなシャトルの先端をバットの芯でとらえて打つ練習です。

練習を積み重ねていけばミート率は上がることでしょう。

しかし、シャトルに上手く当てることができない場合は、練習方法に何かしらの問題があるということです。

考えられる原因は2つあります。それは、

1.シャトルの「投げ方」の問題
2.シャトルの「打ち方」の問題

この2つです。ここからはこの2つのポイントについてそれぞれ説明をします。



1.シャトルの投げ方の問題
シャトル打ち自体は素晴らしい練習だと思います。

ですが、シャトルの投げ手に改善すべき点が見られることも少なくありません。よくある間違いとしては、

・シャトルの投げるスピードが遅い

・投げた時の角度やシャトルの軌道が悪い

以上の点があります。

投げるスピードが遅いとシャトルは先端の重みで下向きとなり、投げたときの軌道が山なりになりがちです。

小学生ですので、ピッチャーはある程度山なりのボールを投げてくるでしょうが、それにしてもシャトルの軌道に角度が付きすぎるケースが多く見受けられます。

明らかに角度や軌道が悪い場合は下からトスで投げても良いので、ストライクゾーンをしっかりと通過するようにして下さい。

このようにシャトル打ちでは狙った場所へシャトルを投げるコントロールが投げ手に求められます。

シャトルを投げるときはぜひ、先程の点を意識して投げるようにして下さい。

続いては、原因の2つ目と考えられる『打ち方』についても解説をして参りましょう。

 

2.シャトルの打ち方の問題

まず前提として選手は正しいスイング軌道で、打てているでしょうか?

また下半身リードでスイングをできていますか?シャトル打ちは優れた練習ですが、間違ったスイングで練習していても決して上手くはなりません。

シャトルに意識を持っていかれ過ぎずにしっかりとスイングする意識を持って振っていきましょう。

次に、シャトルを芯でとらえて飛ばせているのかどうかも気になるところです。

シャトルに当たっただけで満足していては上達できません。

しっかりミートすればシャトルはライナー性の軌道を描いてポーンと飛んでいきます。

ゴロになっていたり、すぐに落下してしまう場合はミートがまだよくないので改善する必要があるでしょう。

特に、投げる側の軌道が良くない場合はシャトルが下向きに落下してしまうケースが良くみられます。

落ち際を打つようでは練習になりませんので、しっかり芯にあてて、強い打球を返せるようにしましょう。

以上がシャトル打ちを行っていただく際の注意点です。

ぜひこの2点に注意しながら練習を続けていって下さい。

 

正しいやり方で反復練習をしていかないと身に付かないので、選手には今以上に形をしっかりと意識しながら練習を続けて頂きたいと思います。

正しい練習を続ければ、バッティングは必ず上手くなります。


腕の使い方

2018年02月10日 06時12分00秒 | 少年野球

今回は、バッティング時の腕の意識についてです。

捕手側の手は押し出すパワーを、投手側の手はコントロールする役割を果たすと聞いたことありませんか?
では、右手左手のどちらにどんな意識を置くべきか?

どちらの手にどんな意識をすれば良いのかというのは、何度も打ちながら試行錯誤を繰り返していくしかありません。その結果、どちらの腕を意識すれば自分が狙ったバッティングが出来るのかを掴んでくるのです。

そのため、この意識に共通点はなく、選手によって右左それぞれ意識の仕方は違うものなのです。つまり『捕手側の手は押し出すパワーを発揮する』という意識についても、選手によっては反対の投手寄りの手がより強いパワーを生み出していることもあるということです。

この意識に関して一概に言うことはできないということです。ただ、先程の理論にも、もちろん根拠はあります。例えば右効きの場合、大体の選手は右手の力が強いケースが多いです。右手の方が強い状態でさらに右手を意識しすぎると
インパクトから返すまでにバットをこねて(前に述べたバットが波打つです。)しまいがちです。

また左手に関しても、そのような右バッターはコネを抑えるために、左手でコントロールしていく意識を持ってやっている選手が多いのです。これで、『投手側の手はコントロールする役割』という理屈も正しいことが分かると思います。

意見として参考にするのは良いですが、左右どちらでコントロールを意識するのかパワーを意識するのか?それは、実際に両方やって試してみないとわかりません。繰り返し実践して、選手にあったスイングを見つけてもらうのが最善だと思います。

「どのような意識したら上手くバットが出るのか?」と試してみて「コレが自分には合っている」と言える方法を見つけてさせてみて下さい。この試行錯誤が選手のバッティング技術を上達させていくと思います。参考までに。


クイックモーション

2018年02月03日 06時20分00秒 | 少年野球

今回は、あまり得意な分野ではないのですが、私がコーチ経験や他指導者に聞いたアドバイスを。
ピッチャーのクイックモーションです。自信が無いので、違うよ!という方がいれば、ご指摘を。🙈

ピッチングにとっては、クイックモーションは非常に重要です。当然ではありますが、レベルが上がるにしたがって、試合で盗塁死になる可能性が大幅に上がります。

クイックモーションとは、通常の投球モーションを一部省略して素早く投げる投球スタイルの事です。特に、通常高く足を上げていた動作を省略し、素早く動かします。
通常の投球モーションに比べ、バランスが崩れやすくなるため、通常のワインドアップより難しい投げ方となります。

では、どんなことを意識すればクイックモーションが上達するか僭越ながら説明していきます。
クイックモーションで投球する際、意識することは

①腕も足に合わせて早く動かす
②軸足を少し曲げる

この2点です。まず、『腕も足に合わせて早く動かす必要がある』ということを解説します。足だけ早く動かしても、ボールがトップの位置になければ強く投げることができません。通常通りの球威で投げるには、足が地面に着くときにトップの位置に腕が無くてはいけないということです。

クイックモーションでは、足を上げて降ろす時間が短くなります。つまり足のタイミングに合わせて、意識的に腕を早く動かさないと投げきれないという訳です。
次に『軸足を少し曲げる』事について解説します。まず、形を説明すると普通に立った状態から軸足を軽く曲げます。
その状態から、軸足を内側(親指方向)に3~5センチ入れて立ちます。軸足の股関節に体重が乗る形ができれば完成です。この時、軸足でない方の足は伸びていて大丈夫です。軸足に重心が乗ることで、体重移動がスムーズになり、クイックモーションで投げやすくなると思います。

次に、具体的な練習法について解説します。まず、練習するうえで『クイックモーションはいきなり上手にはならない』ということを覚えておいて下さい。そのため、普段から多めに練習する必要があります。なので、キャッチボールをする際にも、肩ができてくればクイックモーションで投げる。
普段のピッチングでもクイックモーションを増やしていく、といったふうにクイックモーション中心の練習に切り替えましょう。

数をしっかりこなし、『足に合わせて腕を早く動かす』『軸足を曲げた姿勢と重心移動』をしっかり体に覚え込ませましょう。特に重心移動はクイックモーションでは重要となります。

重心移動ができていないと、クイックモーションで早く投げようとするあまり、後ろに体重が残ってしまい前の足が突っ張ってしまいます。こうなると強いボールは投げることができません。重心移動をスムーズにするには、普段の投球と同じフィニッシュの形になるよう心掛けて下さい。

試合では、ランナーを背負って投球することとなります。クイックモーションに不安があると盗塁の不安が払拭できずいいピッチングができなくなってしまいます。試合で活躍できるピッチャーを目指すためにもクイックモーションに自信を持ってほしいです。

そのためには練習あるのみです。まずは、練習の半分以上はクイックモーションにあて、マスターできるするようにしては如何でしょうか。