刈谷市美術館に「レオ・レオニ 絵本のしごと」展を観てきました。
先日 元新聞記者の方に展覧会の招待券を戴き、急いで行ってきました。
レオ レオニはオランダ生まれのグラフィックデザイナーで後にアメリカで絵本作家として活躍した有名な方です。
私は恥ずかしながら読んだことがなくて最近までよく知らなかったのですが、展覧会含め素晴らしい作品ばかりだなぁと思いました。
絵本もそうですが、原画もとても美しく、登場するネズミちゃんのなんと可愛らしいこと。
うーん、可愛すぎる。。。
レオニの美しいコラージュのイラストレーションも素敵ですが、内容も心に響くものばかりでたくさんの人々を引きつけています。
そして これも割と最近なのですが、息子が利用している絵本屋さんのブッククラブからは「コーネリアス」というワニのお話の本が送られてきていて家にありました。
ワニのコーネリアスは 他のワニ達と違って立って歩くことが出来て自慢なのですが、他のワニ達にはバカにされる感じでした。
ある時コーネリアスはサルに出会い、逆立ちやしっぽで木にぶらさがるのを教えてもらい練習してワニ達に見せると、バカにしつつもコーネリアスに隠れて実はそれを真似て練習していた…という話です。
微笑ましい結末ですが、その先にコーネリアスの明るい未来が感じ取れます。
他にも「じぶんだけのいろ」というお話がありますが、これはカメレオンの話です。
オウムはみどり 金魚は赤…と色が決まっている動物に比べカメレオンは色が変えられるので自分の色を持たず嘆いていました。
ある時 他のカメレオンに相談したところ「ぼくら一緒にいてみないか」と言われ、一緒にいることでいつも同じ色でいられるということに気づき考えを変えるというお話です。
読む人が子どもであっても大人であっても、物事の本質に気づかされ考える。
どの作品も やさしさや思いやりをユーモアと美しい色彩で引きつけ、レオニの世界に入り込むことができます。
私はなぜ今までスルーしてしまっていたのかわかりませんし子どもの頃はまだレオニの絵本は少なかったかもしれませんが、もっと早く出会いたかった本です。
息子の心にもずっと残ってほしいなぁ。
というより、自分に読み聞かせたかもしれません。
思い出させてくださって、ありがとう。
絵本ってパラパラっと読めてしまいますが、読み聞かせすると本当にすっと心に入りますよね。
聞いてくれる子どもはもちろんだけど、声に出してみて作者の思いが伝わるというか…。
絵も素敵だから忘れないですね。^ ^
本も出会いだなぁって感じです。