最近図書館で、何度も延長して借りている本が何冊かある。
そのうちの1冊がこれ。
雑草に関する本である。
悪者にされがちな雑草だけど、実際には雑草という名の草はなく、どれもきちんと名前があり、花言葉まである。
とても美しい響きの名もあれば、誰がつけたのだろうという酷い名もある。
写真もついていて、各雑草の性質や不思議さも解る。
とても可愛くて植えたいのもあるし、後々やっかいになりそうなものもある。
そして、驚いたのは雑草が何故生えるかとか、虫たちとの関係。
土との関係。
すべては生態系の一部。
何でも生やしておけばよいものでもないが、この本を読むと除草剤は使う気がしなくなる。
花や野菜との関係もあるので、どれを抜くか悩むところだけど、まだうちは引っ越してきたばかりだし、様子をみながら本で調べながら進めている。
読み物としても面白いのでお奨めの本である。
きっと目からウロコな真実にびっくりするはず。
その次はこれ。
家庭菜園のために参考にしようといくつか借りたうちの1冊。
別に自然農法をやる訳じゃないけど、知っておいてもいいかなぁと借りてみた。
またまたびっくり、目からウロコな内容。
土を耕さない農法なのである。
種をまくところだけ雑草を取り、なるべく土をさわらないようにそっと蒔き、取った雑草を傍らに置いて野原の中で育てるのである。
つまり、自然に任せてというか野菜の本来の力で根を出させて、他の植物に負けないように野菜自身に思わせて、たくましく成長させるというのだ。
当たり前になっている通常の農業が、過保護な作り方だということに驚く。
確かに昔は化学肥料や農薬なんてなかっただろうし、ビニールで覆ったりとかの資材も少なかったと思う。
野原に太い大根が生えたりってのは可能なはずなのだ。
植物は色々な種類が共存し、強いものが残っていく。
組み合わせでは助け合ったりもしている。
確かに、同じ種類の野菜が一列に並んでいるのは不自然なことかもしれないと思う。
草むらの中でたくましく育った野菜はきっとおいしくて、栄養もあるんだろうなぁ。
本当に目からウロコな感じで、当たり前なことが見えなくなっている現代の人に必要なことが書いてあったので、一部引用してみた。↓
雨は天から降ると普通思ってしまうが、ここでは
「雨は大地から降る」が正解。
「大地に緑があるから水分が蒸発して雨が降る。
緑がない砂漠には雨が降らない。」
それは草を敵とし、緑をおろそかにしている現代農業への警告である。
・・・・・・・・・・・
この世界はひとつたりとも、間違いのない世界だ。
しかし、人の手が入ると、そこには相対する矛盾が生まれる。
例えば、人間が物事を赤と白に分けた途端、赤がいい、白がいい、と対立が生まれる。
国を国境で分けるから戦争がおこるし、分別することで経済活動が生まれ対立が発生し、優越がつく。ばかばかしいことである。
動物も植物も、この世には何億という種類の生物がいるのに、人間だけが便利になって、他の生物は不便になっている。
モグラの通り道を塞いで道路を作るのも人間のエゴである。
自然界にはたくさんの動植物がいて、人間以外の生物はみな、その世界のなかで無心に食べているし、おなかがすかなければ食べない。
人間が、無限の欲望に支配され、地球から浮いた状態で暴走していることの愚かさを知らないといけない。
・・・・・・・・・・・・以上
…とまぁ、大きな話ではあるけれど本当のことであり大切なこと。
改めて環境問題から色々と考えさせられた。
目からウロコな本に出会えてよかった。
知らないより知ってるほうが、絶対にいいなと思う。
オススメ本ですー。