こぐまのらくがきファイル

日々の出来事、思ったことをつづります。

ヒゲ部

2013-07-25 11:10:56 | 昔話

もう何年も前の話になるが、とある企業で私が派遣社員をしていた頃、ちょっと変わった仲間達との出会いがあった。


今までに私は様々な職種で色々な職場で仕事をしたことがあるけれど、この派遣社員の頃が一番のびのびとしていたように思う。

その職場は正社員はわずかで、ほとんどが派遣社員で構成されている部署。
立場は同じような人ばかりだけど、年齢や前職の職種は実に様々だった。

子持ちの主婦もいれば、前職が公務員、美容師、調理師、アパレル販売員、バンドマン・・・と、その、企業にはまるで関係のない経験の持ち主がたくさんいた。

当然 趣味も嗜好も違う。

そんな中 まだ配属されて間もない私に席の近かった同僚から一枚の紙を渡された。

そこには

「あなたもひげ部に入部しませんか ー」。

ひげ部・・・。

紙は何故かオウム心理教の麻原氏をパロった感じで髭を強調した写真入り。
用紙は一見怪しげだけど 宗教などではなく、ちょっとマニアックで面白く気の合う数人の女子のグループである。
大勢の派遣社員の中の一部の人で勝手に部活と称し、活動していたのである。

彼女たちは アートや映画、音楽や演劇などかなりカルチャーなこだわりの趣味を持つ人達だったのだ。

用紙には丁寧に 入部希望者の氏名記入欄があり、ひげ名…とまである。
一応その仲間の中には部長やマネージャー、幽霊部員…という肩書きの人までいた。

結局、私は ひげ名や肩書きなどはないままに入部していた。

ひげ部の活動はこれといって決まったものはないけれど、部員の中には劇団に入っていたりバンド活動をしていた人がいたので 芝居やライブを他のみんなと観に行ったりした。

冬になると、部員の自宅でクリスマス会もやった。

写真を撮るのも結構好きだったので、撮影会をやろう!と野外でピクニックがてら集まれば 皆一眼レフカメラを手にしていた。

パソコンも強い人達だったので、苦手な私は年賀状作りなどでもお世話になった。

仕事中もOA用紙をいかに無駄なく使うか工夫を凝らし、ちょっとしたエコ活動にもこだわったりしていた。

とにかく色々な意味でその仲間から教わることが多かったように思う。
自分はその時 既に30代になっていたが、まるで学生のような刺激的な日々だった。

そんなこんなで、現在までに疎遠な期間がありつつも、なんらかの繋がりを持っている仲間たちである。

私よりだいぶ若い人たちだが、そんな彼女達も今ではママになり育児に励んでいる。
数年前には 「ひげママ会」なんてこともやった。
相変わらずマニアックな話題も飛び出す。
何年経っても感覚は変わらない。

・・・ところで 「ひげ部」。

実は名前の由来は今でも私はよく知らない。
ひょんなことから付いた名前だと思うけど、多分そんなに意味はない。
女子のグループだし、誰も髭なんて生えてない。



まぁいいではないか・・・という集まりなのである。





理髪店

2013-07-17 09:06:25 | 子どものこと

息子の頭を散髪するために理髪店に行ってきた。


息子の散髪は6:4ぐらいの割合で自宅/理髪店…という感じ。
今回は夏ということで、短髪は私の腕では自信がなく理髪店にお願いすることにした。

夫の旧友の理髪店。
夫と息子がずっと行きつけにしているお店。
いつもは父子でお邪魔することがほとんどで、私が付き添うのは久しぶりだった。

理髪店・・・床屋さん。
普段 私は足を踏み入れないところだ。
でも よくよく考えてみると、自分が子供の頃は理髪店で髪を切ってもらっていた。
多分 低学年ぐらいまで。

理髪店は散髪だけでなく、耳掃除や顔剃りなど色々やってもらえるのを思い出した…。
シャンプーは下向きだけど自分はやってもらってなかった気がする。
息子もシャンプー抜きでしばらくは散髪してもらっているはずだが、いつのにかその日は嫌がらずに洗ってもらっていた。

散髪中の会話はもちろん信号機や小学校の話題・・・。
夫と来ている時も男性だけの対話で普段とは違う空間なのだろうな。


すっきりと切られた襟足、整えられたもみあげ。
さっぱりすっきり男の子。
この時期は 私が適当にカットするのと違い、男の子らしい髪型になる。


美容室とは違うシンプルな店内を眺め、私も新鮮な気持ちになった。

この記事を書いていたら、何だか自分の通った美容室ネタも書いてみたくなった。
夫や息子と違い、私の美容室遍歴は長く様々。




またその記事は後日に・・・☆









絵本原画展

2013-07-03 17:17:47 | おでかけ

名古屋市美術館に行ってきました。


「はじめての美術 絵本原画の世界」展
です。
福音館書店の月刊絵本「こどものとも」のシリーズで宮城県美術館に所蔵されているものの中から選びすぐりの原画が展示されています。
26作家43タイトル320点。

「こどものとも」といえば 私が幼稚園児だった頃、毎月楽しみにしていた月刊絵本です。
こどものともの初期でもある60年代や70年代に発行されたものの多くが傑作集としてハードタイプの表紙でロングセラーになっています。

当時の自分がリアルタイムで読んだものが、今でも書店に並ぶのは嬉しいものがあります。

こどものともの中から好きな絵本をひとつ上げろと言われてもたくさんあって迷いますが、今回の展示ではとても懐かしく思い入れのある作品がいくつかありました。
その中でも
「いちごばたけのちいさなおばあさん」


今も息子の手元にある絵本です。

絵本で見るのも素敵なお話と絵ですが、額に原画が入って観ると これまた素晴らしい。
古い作品ですが、とても色が美しかったのです。

文字のない原画。
配色や構図などを改めて見てみると、絵としても素晴らしいのです。

展覧会のタイトルが、はじめての美術…というのもうなずけます。
こどもが初めて出会う美術なのです。




是非とも会場に足を運んでみてください。ただ懐かしいだけではないですよ。


はじめての美術 絵本原画の世界
名古屋市美術館
7月21日(日)まで









巣立ち

2013-07-01 08:39:16 | 日々のこと

ツバメが巣立つ季節になりました。


そして今日から7月。
1年の2分の1が終わりました。
早いものです。
まだ暑さはほどほどですが、夏本番がやってきます。
体力つけて、後半戦も頑張ろうと思っています。
正直なところ、6月が一番ダラけていました…。
色々とまだ出来てない事が山程あります。

最近、息子はまた恐竜の絵にハマっています。
テーマは子育て、だそうです。

近所のあちこちで、ツバメの巣を見つけて羨ましそうに見ています。

我が家には来ませんでしたが、可愛いヒナが親鳥の持ってくるご飯を心待ちにしている様子が色々な場所で見られました。

カタツムリは子育てはしないけれど、赤ちゃんはスクスク育っています。




そんな訳で、恐竜も巣で子育て。
そのうち巣立つ時が来るのでしょうか。