こぐまのらくがきファイル

日々の出来事、思ったことをつづります。

息子の消しゴム

2013-11-28 23:47:48 | 子どものこと

少し前のことだが、小学1年生の息子に小さな小さな事件が起きた。


ずっと欲しかった匂い付きの消しゴム。
リンゴの香りがする赤い消しゴム。
買ってもらって10日程経ったある日、学校で失くしてしまった。

聞くと、一つ上の2年生の知らない子が持って行ってしまったと言うのだ。

学校では息子は「くつがかり」という係で、下駄箱の靴がきちんと仕舞われているか、乱れていないかなどをチェックしている。

ある時、同じ係のクラスメイトと「靴調べ」ということで筆記用具を持参して下駄箱のところで活動していた。
そうしたら2年生の子が通りかかったという訳である。

息子はまだ1年生なのもあり、状況説明も曖昧かつ不自然で、しかも2年生の子がその消しゴムを持っていくところはよく見ていなくて一緒にいたクラスメイトの情報。

「先生には言ったの?」

と私。

息子曰く、先生には伝えて2年生の教室に消しゴムがないか探してもらったり、2年生の先生にも報告して持っていった子を探してもらったりした。
しかし消しゴムもその子も見つからなかった。

「そうか・・・残念だったねぇ…
消しゴムに名前をちゃんと書いておかないといけなかったね。
なんで持ってっちゃうんだろうね。
まだその子が持ってるかわからないね。次からは気をつけないと…。」

しかしその後も 消しゴムを持って行ったかもしれない2年生の子の名前はわからないものの、どの子か顔はわかるようで、

「あの子、今日歩いているの見た。」

と気にしている様子の息子。

実を言うと、息子は幼い頃から発達に偏りというか凸凹が少しあり、こだわりや思い込みが人一倍強い。
一方で繊細なところもあったりする。

そして、年長の頃から定期的に臨床心理士の面談を母子別々に行っている。

ちょうど数日後に母親だけの面談があったので、近況報告兼ねて この小さな事件について相談してみた。

「学校も対応してくれているし 消しゴムごときの話ですが、母親から聞いてみるべきでしょうか?」

すると心理士は、

「確かに消しゴムごときの事かもしれませんが、学校の先生にその後どうなったのかお母さんから聞いてみる必要があります。
Mくん(息子)の大切な消しゴムですよね?
そのままではその2年生の子のためにもよくないですし、何より学校は大事なものが失くなる怖い所…と思ってしまうようになったらよくないです。」

心理士のアドバイスを受けて、その後のことと もう少しなんとかならないかを、息子の連絡帳に書いて担任の先生に聞いてみることにした。

そして後日。
もう一度担任の先生と息子で2年生の教室に見に行き、消しゴムを持って行ったかもしれない子がどの子かつきとめて事情を聞くことができた。

すると、2年生の子は消しゴムを持っていくなどはしておらず、本当は息子と一緒にいた1年生のクラスメイトがふざけて、通りかかった2年生のところに消しゴムを投げ 飛んできたというのである。

そして失くなった消しゴムは、その後下駄箱付近を担当する掃除当番の人が見つけて学校の落し物箱に届けてくれていた。

つまりは、息子が見ていない時に、クラスメイトのおふざけで消しゴムを失くしてしまっただけで、2年生の子は何の関係もなかった。

今回、この小さな事件を追求したことによって息子の消しゴムを投げたクラスメイトの子は先生に注意されてしまったが、2年生の子の疑いは晴れ、消しゴムは息子の手元に戻ってきた。

それから一ヶ月して。
この小さな小さな事件が無事解決したことを、私は臨床心理士に報告した。

そして心理士の言葉。

「消しゴムが戻ってきて本当によかったですね。
諦めずにお母さんが働きかけたことによって きちんと解決できましたね。
今回の事で、Mくんは大切な事を学びましたよ。
困ったことが起きたけど、先生やお母さんに言ったことによって解決できた。
今後また 一人で解決できないようなことが起きても、周りの人に助けを求めれば何とかなる方法が見つかる、ということを知ったわけですから。
これはとってもとっても大事なことなんです。」

私は心理士の言葉にジーンときた。

結果的に、母親の私も学べたのである。
そうか!と心の中で叫んだ。

もともと的確なアドバイスで定評のある心理士の先生で とても信頼しているのだけど、相談して本当によかったと改めて感じた。




ほんの小さなことだけど、とても大切なことがあるということ。
子どもの様子をよく見て、これからも見逃さないように気にかけようと思う。








それでも まだ Saraへ行く

2013-11-26 10:21:00 | 日々のこと

あれからのSaraのこと。
過去記事「それでもSaraへ行く」


サラ・アート・ラボ。
親子でお世話になっている絵画造形教室です。

昨年秋に開校しましたが、半年程で主宰者である鈴木先生・通称華丸先生が亡くなられ、3月からはナカムラ先生が引継いで新生サラとなりました。

あれから色々な事情で、一戸建だったアトリエから場所を変え9月から公民館で自主グループ団体としての活動に切り替わりました。

コースや内容は同じですが、毎週あった講座は月に二度の限定された日。

華丸先生が始めた頃を思うと、講師が変わり、日数・曜日が変わり、ついに場所と建物も変わっています。

移転することになったのは開校してちょうど一年経った時。本来なら一周年。誰もが気に入っていた可愛らしいアトリエを後にするのは本当に寂しいものでした。

華丸先生が亡くなる直前に付けられた看板をできれば持って行きたいくらいでした。

新しい場所探しの時は、私も少しだけお手伝いさせて頂きましたが、結局 都合がついたのは地元の公民館。しかも以前の場所から4kmも離れています。

施設も以前の時のように子ども達の作品や先生の絵を部屋に飾ったりすることは出来ません。
公民館の規定を守りながら細々と活動していくしかないのです。

これが華丸先生の望む形なのか 本人のいない今、全くわかりません。
ですが、サラ・アート・ラボは続いています。
幻のアートスクールなんかではないのです。

かわらず子ども達が通い、楽しく自由に創作する。それを母親達が見守る。
受験生の生徒達は、夢に向けて学ぶ。

そして、ちいさなおうちのアートスクールから、もっと開かれたアートクラブへ。

新しいチラシが完成したそうです。

素敵なチラシです。
新しい仲間が増えるとよいですね。^ ^

もうすぐ12月。
サラ・アート・ラボの12月はクリスマスモードになります。
子ども達はクリスマスアイテムの制作に忙しくなるそうです。
そしてお楽しみのミニパーティーも。



私も、生徒として、生徒の母として、サラのクリスマスを楽しみたいと思います。


















懐かしい友 Part 2

2013-11-19 14:34:19 | 昔話

先日、音沙汰のなかった旧友たちと 久しぶりに集まって飲んだ。


過去記事「懐かしい友」とは別の旧友で、今回は高校の同級生。

卒業後も自分が独身の頃は、早くに結婚した旧友の家に集まり時々昼から飲みながら色々な話をしていた。

今回はそのうちのメンバーのNの自宅が会場になった。
集合は朝の9時。いつもより更に早いスタートである。

もちろんお酒は用意されている。
テーブルの上には彼女の手料理とスナック菓子のカラムーチョ。

「カラムーチョおいしいよね~」

と私が言うと、

「これは昔 、ベベ(私)においしいスナック菓子が出たって教えてもらったからまた買ってきたんだよ」

そう、随分昔の事だが当時は激辛の菓子は珍しく衝撃的なデビューだった気がする。

そして記憶はするすると遠い昔に・・・

ーーーーー

旧友Nは高校時代から長いこと劇団に入っていた。
そして高2の時、私は今池のアートスクールに通い、彼女は同じ駅が最寄りの某劇団に通っていた。

学校は田舎の高校だったので、放課後に都会で習い事するだけで充分大人な気分だったけれど、アートスクールが済んだ後に私は更に寄り道してNの劇団に遊びに行ってみたりした。

今はもうないけれど、古い喫茶劇場。練習が早く終了した日は照明は消え、薄暗い店内をNにこっそり案内してもらい、ワクワクしたものだ。

その近くのマンションの最上階にNと夜景を見に行ったりもした。
当時は高層ビルについている航空障害灯の名称がわからなかったので、勝手に私が「ぽってん」と名付けていた。
なので夜景を見るというよりは「ぽってん見に行こう」なのだ。

高校生というだけで、何をしても夜遊びのようで楽しかった。

ーーーーー

その後、社会人になってからも彼女は多くの舞台に立ち、脚本や演出もこなした。

私は彼女の芝居は必ず観に行き、練習が忙しくない時期は一緒に飲みに行ったり…という付き合いが何年も続いていた。

そんな彼女も近年はコピーライターが本業で演劇はやっていないが、いつかまた彼女の舞台が観たいなぁと思う。

たまにしか会う機会はないけれど、お酒の席ではなく観客席で。




・・・なんて、なかなか本人に向かってそんなことは言ってないのだけれど。






















さいきんつくったもの

2013-11-09 11:00:42 | 子どものこと

すっかりサボってしまっているブログ記事。


特に忙しくしていたとかではないのですが・・・。
ネタ切れといえばそうなんですけど…

心にピッと響いた時だけ書くようにしているマイペース・マイブログであります
^^;

今日は最近の息子の作品。

家ではなく絵画造形教室での課題。
ちょっとよそいきというか、息子にとっては人目を気にしつつの作品でもあります。

1枚目の写真は一昨日作った紙粘土のブローチ。
そして2枚目は先月で、秋の野菜や果物などをそっくりに描くという課題のお芋。

絵画造形教室では絵画と工作の課題を交互にやります。

気が乗らないと課題と違うことをしたりやらなかったりする息子。

もちろん楽しく集中して普通に制作する時もあります。

周囲を気にしながら、先生とコミュニケーションとりながら。
時には遊びながら。
片付けの後、掃除も遊びみたいにやります。



そんな制作、時間も大切だと心から思うのです。