3月の終わり、古い友人に再会する機会が何度かありました。
そのうちのひとりは本当に長い間会っていなくて、大学卒業後に上京して今もずっと東京で暮らしています。
何年振りだったでしょうか。
私が会社勤めをしていた頃に出張で東京に行った時はよく泊めてもらいましたが、それもずいぶんと昔。
携帯電話を持ってから、お互い電話番号を一度も変えていなかったのが幸いで 数年前にまた気紛れに連絡をとるようになりました。
今回は彼女の帰省のタイミングで久々の再会。
以前 東京で会った時は学生の頃の面影があまりないくらい変わっていたので、今回はどうだろうとドキドキ。
しかし、待ち合わせ場所ですぐに彼女を見つけることができました。
「すぐわかってよかった~。」
と私。
「以前の時はかなり派手な格好だったけど、もうこの歳だから落ち着いてるよー。」
彼女は微笑みます。
私達はゆっくり話そうと、コメダ珈琲店に入りました。
ふたりの話題は一気にさかのぼり25年以上前の昔へ。
昔 彼女とは画塾で一緒になり、美大受験のデッサンなどを学んでいました。
その後 専攻は違いましたが、地元の同じ大学に進学し、同じアパートの上下の部屋に住んでいたのでよく晩御飯を食べに行ったりしていました。
夕方、ボロアパートの柱を コンコココンコン、コンコンッと どちらかが叩き、トイレのドアを開けて便器に向かって、
「今日 晩御飯どーするぅ~?」
「『タカチホ』にしよ~かぁー?」
「そ~だね~そーしよ~!」
よく食べたのはどて煮定食、サンマ定食…。
他にも喫茶店のモーニング、ラーメン店、とんかつ屋…。数えきれないくらいのお店の名前が上がります。
こんなに外食してたのか…という感じです。
よくまぁ覚えていること。
すっかり抜け落ちている記憶もありましたが、大笑いなエピソードが満載でどれだけ長居しても話しきれない思い出ばかりでした。
とてもいい時間を過ごせました。
古き良き友っていいなぁと改めて思いました。