いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

What’s Up (ワッツアップ) vol.13

2013年10月17日 | What's Up(ワッツアップ)
《あらすじ》

いよいよ初デートのジェホンとテイ。
お互い緊張してキメキメで、ドキドキしながら出発前にお父さんの写真にご挨拶……。
のはずが、そこへカン理事からの電話が。
父親である会長に時間をとってもらい、彼女の歌を聴かせたいと言うのだ。
大事な約束があるから外せない、というテイだが、
車で直接迎えに来られてしまっては、無碍にもできない。仕事だし。
彼女の困った顔を見て、ジェホンは気持ちよくテイを送り出してやる。
「仕事じゃ仕方ない。今夜はテイを頼みます。
門限は10時。見てますから」
お父さんと同じセリフで、カン理事にしっかり釘をさした。

そして車で行こうとするテイに声をかけて、写真を受け取る。
「お父さんと一緒にミュージカル観に行くよ」
テイが去った後、ひとり写真を見たジェホンは、目を疑った。
この人は……。
テイが、父親について話した事実が頭の中に響く。
1年前、自動車事故で死んだお父さん……。
それは、ジェホンのせいでトラックにはねられた、あの男性だった。
「違う……。何かの間違いだ……」

ドソンは、叔父に連れられて母に会いにホテルへ出かけていた。
母は、息子に海外へ出るよう、指示する。
しつこく彼らの身辺をさぐる記者の存在を問題視しているのだ。
情報は学校経由で漏れた。すべてあなたのためなのよ。
しかしドソンは、母の言いつけを守ることはできない。
「お母さんは、僕を愛していません」
好きな子ができた。その子は自分のルームメイトのことが好きなんだ。
でも、それでもかまわない。あいつは本当にいい奴だから。
彼女を好きになって、人を愛するということがどういうことなのかわかった。
彼女がしあわせなら、それでいい。
お母さんは僕を愛していません。
僕のしあわせを考えたことがある?
それでも僕はお母さんを愛している。
僕のことは、そっとしておいて。
有名にはならない。お母さんのために、日陰を生きるから。

ビョンゴンは、必死で隠蔽工作をしていたが、あっさり兄にバレた。
電算学科ではなくて、ミュージカル学科。
優秀な家族たちには、恥ずかしくて言えなかった。
人前で歌えないのに、ミュージカル学科だなんて。
教授がふたりがかりで特訓しても、どうしても歌えない。
なんでだ?

事務所から帰ったテイは、すっかり疲れていた。
会長の前でも、専務の前でも歌ったけど、ぜんぜんちゃんときいてくれなかった。
電話しながら、秘書と話しながら、そんな人たちの前で歌ってきた。
「なんか……歌うのがつまんない……」
ジェホンに電話をかけてみるが、つながらない。待ってるのに、帰ってこない。

ビョンゴン、テイ、ドソンは、寮のロビーでそろって座り、
それぞれの物思いにふけっている。
人前で歌えないビョンゴンの悩みを聞いてやるふたり。
歌えるドソンにだって、悩みはある。
思ってることがうまく伝えられない。
「普通に歌えばいいんだよ、こんな風に」
手本を見せようとしたテイは、硬直してしまう。
「……パク・テイ、どうした?」
「歌おうとしてるの?」
そう、それなのに、声が出ない。
歌えない……。

ジェホンは酔って、ソヌ教授の部屋を訪ねた。
俺はひどいワルってわけじゃない。
おっさんの財布をとったって、現金だけ抜いて、ポストに入れた。
盗んだ車も、使い終わったら乗り捨てた。借りただけだ。
あれは、事故だ。事故って、どうにもならないでしょ?
あんまりだ。ひどすぎます。
この国にはたくさんの人が住んでる。半分は女だ。
それなのになぜ、よりによって俺の前に現れる?
「お前、何をした?」
面倒くさそうに話半分にきいていたソヌ教授の顔色が、かわった。

(つづく)

オマケ「日陰を生きる僕」

自室でひとり、作曲をするドソン。
母からの電話は、彼の進路を心配するものだった。
外国への留学について矢継ぎ早に質問する母。
「韓国にいたい」
「え?聞こえないわ?」
お母さんは、自分に合が悪いことは何も聞こえないんだ。
「目立ちません!誰の目にもとまらない。
日陰を生きていくから、僕の好きなようにさせて」



どんより、どんよりとした13話。
みんなの中に溜まっているどんよりが、ぐるぐると渦巻いてゆく~。

それにしてもジェホンのどんよりは、みんなのとは全く異質ではないですか。
「あれは……事故です。事故ってどうしようもないでしょ?!」
うんうん、そうなんだよね。
ジェホンは、人を殺そうと思ったわけじゃない。
テイのお父さんのこと、直接轢いちゃったわけじゃなくて、
ぶつかりそうになってよけて、
お父さんもよけてよろよろと道路に出ちゃって、
そこにたまたまトラックが突っ込んで来ちゃって……。

でもそんなの言い訳だって、ジェホンも自分でわかってるでしょ?
自分の中の罪の意識と向き合うのがこわいから、
そう言ってるだけでしょ?
あれは事故なんだから、どうしようもないんだから、
俺が悪いんじゃない、って逃げているだけでしょ?
そうじゃなきゃ、あんなに苦しまないと思うもん。

ジェホンはテイのこと、すごく大事に思ってるのに。
運命ってなんて残酷なんだ……。
デートの約束、流れちゃったけど、
テイが、大事な約束だから外せないってきっぱりいってくれて、ジェホンは嬉しかったと思う。
彼女のことを馬鹿にせずに、ちゃんとお父さんへの挨拶を考えてくれるような人だから、
テイは彼を好きになったんだと思う。
行けなくなったテイの代わりにお父さんと観てくるよ、なんて、フツーは言えませんよ。
本人もさすがにキザっぽかったと照れていましたが。

デートに行く直前のやりとりがすっごくかわいくてしあわせだったのに~。
「アラッソ、ジュンビ テッソ」(わかった、準備できたぞ)
っていうジェホンの声がすごく優しくて、ステキだったのに~。


この身長差に萌える。お似合いなのよ。

いつ、どうやってテイに話すのかな。
話さずに、テイから離れていくつもりかな。
ドソンが、ジェホンのことを「いいやつだ」っていってた。
「僕みたいに日陰に生きてない」って。
本当はジェホンは、暗闇から抜け出してきた子なんだよ。
そしてあの事故のことを抱えている限り、
また暗闇に取り込まれてしまいそうな子なんだ。
ドソンはそんなこと知らないけど、いつか知ることになるのかな。

ビョンゴンはミュージカル科にいること、お兄さんにバレちゃったけど、
彼もなんか訳ありっぽくなかった?
わざわざ地方の大学にいる弟を訪ねて、泊まっていくなんて。
お兄さんも何か悩みを抱えているのかしら?
ビョンゴンは何度か大学に入り直しているみたいだね。
ミュージカル俳優になりたいってどうしても言い出せなくて、
いろいろな学科を転々としていたのかしら?
反対されているわけではなくて、バカにされるのが怖くて、
両親には言い出せなかった模様。
……思った以上にへたれっこでした。

歌じゃなくて、大きな声なら出せるんだから、何かトラウマがあるはず。
ん?もしやお兄さんと関係してる?

テイはとうとう歌えなくなっちゃった。
一生懸命歌ったのに、会長も専務もなにかよそ事しながら聴いてたのがショックだったみたい。
求められていない、というのがキツかったみたいだね。
歌を歌う喜びが見えなくなって、歌えなくなっちゃったのかな。
新人として契約したのに、これは非常にまずいことですね。

歌いたくても歌えない3人。
ビョンゴン、テイ、ドソン。
それぞれの事情は違いますが、
彼らがしあわせに歌うことができるようにならないと、
ドラマは大団円とはいかないでしょう。

ジェホンの行動がキーになるのかしら?
いやいや、やっぱりミュージカル科の1年生たちが仲間を思いやって、
最後はみんな歌えるようになる、って話だといいな。
ジェホンのことも、仲間に支えられて立ち直れるような展開になるといいと思います。

ドソンのお母さんが思ったより嫌な人だった。
そしてドソンが冷静に、
「いいえ、お母さんは僕を愛していません」って言えたのには涙出た。
相手の幸福を願う気持ちが愛ならば、お母さんは僕を愛していない。
ドソンはテイを好きになって、愛の本質を知ったから、冷静に言えたんだね。
「僕を愛して!」とは言わない。
でも彼はお母さんを愛し続ける。
健気な息子じゃないですか!お母さんはズルイ!ドソンはえらいぞ!

ドソンの歌がききたいなー。
はやくミュージカルの方、話が進まないかなぁ。


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