いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

善徳女王 第45話

2013年04月30日 | 善徳女王
《あらすじ》

トンマン王女をすべての政務から退かせる案件を協議していた和白会議に、
武装した風月主と侍衛府令アルチョンが乱入。
上大等が殺されかけた。
すべてはトンマン王女の命令に違いない。

花郎たちは、この報告に動揺するが、すべてはミシル陣営の筋書き通り。
計略だと気付いても、もう遅い。
しかし陛下の許可なしに大等を捕らえることは、法に背く行為だ。
ソヒョンとヨンチュンは、玉璽が押された逮捕状を持ってこいと主張。
ミシルは、王のいるインガン殿に入るが、もぬけの空だ。

これは、ミシルの乱だ。玉璽だけは守らねば……。
薬を持ってきてその場にいたソファは、自ら玉璽を持って脱出すると申し出る。
あの夜、トンマンを連れて逃げたように。
今度は、自分の意志で。

宮殿に戻ったものの、テナムボに半ば拘束されかかっていたトンマンとチュンチュは、
チュクパンとコドの活躍で、逃げ出すことができた。
しかし、宮殿の外に出るのは至難のわざ。
秘密の通路を使って逃げ出そうとした王と王妃は、自ら出向いたミシルに
捕まってしまった。
おかげでソファは玉璽を持って逃げ出すことができたのだが、
逃げる途中でチルスクに見つかってしまう。

何もしらないふりをして、チルスクに助けを求めたソファは、
彼の手引きでミシルの隠れ部屋に留め置かれた。
今は誰も、宮殿の外へ出ることはできない。
チルスクが去った後、玉璽を手に、途方に暮れるソファ。

トンマンを政変の首謀者とし、ユシンやアルチョンらを捕らえる許可を陛下に求めるミシル陣営。
しかし、王が同意するはずもなく、玉璽を探すしか手はない。
トンマン王女逃走の知らせを聞き、迅速にことを運ぼうとするミシル。
陛下の許可は無く、玉璽が押された逮捕状もない。
「許可は後で取ります」

許可がないまま、逮捕が断行されかけたその時、
ヨンチュン公が自らの首に刃を向けた。
「ユシン、アルチョン、お前たちは行け!」
人々がざわめく。
「私たちが大等を殺そうとしただと?
このまま無理に我らを捕らえようとしてみろ。
お前たちもひとりの大等を殺すことになるぞ!」
そうなれば、ソルォンの側にも大義があるのかどうかわからなくなる。
今現在、陛下の許可が無いのは事実なのだ。
ソルォンらがひるんだ隙に、ユシンとアルチョンはその場を離れる。
ソップムに取り押さえられたヨンチュンはすぐさま捕縛され、
たちまち全員が捕まってしまうが、ふたりは追われながらも必死の脱出を試みる。

玉璽の行方を必死で探すミシル。
チルスクは、ソファの存在の不自然さに思いあたり、
すぐに彼女のもとへもどって来た。
ソファは逃げ出そうとしていたのだが、扉には鍵がかけられていた……。
現れたチルスクは、「玉璽を出せ」と言う。
しらばくれるソファの態度に業を煮やし、チルスクは怒鳴った。
「なぜだ!なぜ命令に従う?
陛下の命令のために、何度死にかけた!死んでもいいのか!」
「それは、あなただって同じです。
ミシルの命令なら、命をかけるでしょ?命令に従うしかないのです」
「玉璽を出せ!」
「嫌です!」
「出さないと死ぬぞ」
「嫌です!」
飛び退いた拍子に、足にくくりつけておいた袋から、玉璽がこぼれ落ちた。
「いけません!」
取り返そうとしたソファをぐいと押しのけて、チルスクは玉璽を持って去る。
「後でまた来る」
絶望し、座りこんでしまうソファ。

逃走するアルチョンとユシン。
アルチョンは自ら盾となり、ユシンを逃がした。
王女もユシンも取り逃がした。
絶対に宮殿から出してはならない。
そこへチルスクが、玉璽を持ってきた。
「いいでしょう。ここからは国法に従って処理します」
トンマン王女には逮捕状が出た。玉璽が押された正式なものだ。
絶対に、ふたりを逃してはならない。

ユシンは捜索者たちの目を逃れ、逃走を試みるが、
花郎のひとりとばったり出くわしてしまう。
しかし彼は、「西門に逃げてください。王女に逮捕状が出ました」と囁いて
ユシンを見逃してくれた。
彼は見ていたのだ。
ソップム郎が、セジョン大等を刺した瞬間を。

トンマンとチュンチュは、兵士に変装し、チュクパンと共に神殿を目指した。
秘密の通路が、花祠殿につながっているはず……。
しかし、部隊長に誰何され、王女だと気付かれてしまう。
必死で逃げ出すトンマンとチュンチュ。
そこへトンマンを探していたユシンが現れ、戦闘が始まってしまう。
チュクパンは、なんとか宮殿の外へ出ようと通路をたどって行く。

なんとか西門まで走り出た三人は、チュンチュを人質に取られ、絶対絶命。
武器を捨てて、今にも捕まりかけたその瞬間、
城門の屋根から一本の矢が飛んできた。
「ピダム!」
部下を率いてトンマン救出に現れたピダムは、
躊躇なく兵士を殺し、突破口を開く。
西門の外には、ヨムジョンが馬を用意して待っていた。

「行ってください」
「ユシン郎は?」
「後から行きます」
「早く、早く来てください!」
ポジョンたちも、西門に駆けつけてきた。
追手はどんどん増えていく。
「王女様をお守りしろ!」
ユシンはピダムに向かって叫んだ。
ユシンは、城門を閉ざし、トンマンを逃がすために残って戦おうというのだ。

「ユシン郎、何をするつもりですか!」
「王女様が生き残ってくださることが、我々の勝利です」
「いけません、ユシン郎」
「生きて、私を助けに来てください。
ピダム、聞こえたか、早く王女様をお連れしろ!」
ユシンは城門を閉ざし、かんぬきをかけた。
「ユシン郎!ユシン郎!」
半狂乱になっているトンマンを必死で馬に乗せ、ピダムは走る。
王女を守るために。

(つづく)

いやいやいやいや-、ミシル、大丈夫なんでしょうか?
無能な部下たちが、トンマンは逃がしちゃうわ、ユシンは逃がしちゃうわ、
本当に頼りにならないですね……。
こういうのって、みんなが完璧にやってこそ、なんですけど。
指揮官に必要な能力って、許容度の高い作戦を作る能力と、リカバリー能力ですね。
ここが失敗しても、こっちでフォロー、みたいな体制ができてないと……。

このミシルの乱、失敗ですかね?

トンマンファンとしては、失敗してもらわなきゃ困るんですけど、
ミシルにも、まさしく、玉(ぎょく)のように美しく散ってもらわないと、
こっちも納得できないわけで。
脚本家先生!期待してますぜ!
って、本放送はとっくに終わってますから、期待も何もないんですけど、
どうなるんでしょうねー、この結末は。

今回は年の功カップルがせめぎあってますねー。
さすが、だてに人生経験重ねていませんねー。
宮殿の中だけで謀略と奸計に頭と体を使ってきたミシルより、
ある意味過酷な経験をしてきたソファとチルスク。
苦労はもちろんあったけれど、彼らは「生きる」という経験を世界で積んできたわけで、
人間的にふかーいものがあると思うんですよね。

おばかな侍女だったソファも、今度は自らが玉璽を持って逃げると、宣言。
しかも陛下に囮になってくれと頼むずうずうしさ。
チルスクには、命令に従わないとしょうがない、みたいに言いましたけど、
もちろんトンマンを守るためなのさ!

そして、チルスクが自分に好意を持っていると知った上でのあの演技!
いやー、女は怖いよね。
子を思う母は強しってことなのかなー。
もう、なんにも知らずにソファの身を按じるチルスクアジョッシが気の毒で……。
ソファは怒ってたけど、もう二度と離したくない気持ちが、
お部屋の鍵を閉めちゃう、という行為につながるわけで……。
でも、「玉璽を渡さないと死ぬぞ!」って言葉には、
渡さなきゃ殺すのはあんたの役目でしょ、って言い返したくもなり。
観ている方も複雑な心境ですぜ。

「あなただって同じでしょ!」と言い返したソファは、えらいですね。
ミシルが命令したら、私のこと、殺すしかないでしょ?
ミシルが命令するから、私の大事な娘のトンマンを追い詰めるために、
玉璽を取り上げようとするんでしょ?
結局そういうこと乗り越えられない程度の愛情だったら、いりません!と
言ってやってください、チルスクアジョッシに。
ソファは母の愛を知っているので、生半可な男の愛を受けても、
母の愛が勝っちゃうんだよなー。

結局は、生来のおっちょこちょいのせいで、
玉璽はころりと転がり出てしまうわけですが……。
金だから重いのね。
ぴかぴかの亀ちゃんで、いかにもつくりものぽくていいわね。
でも金ってわりと柔らかい鉱物じゃないですか?
見た目がかっこいいから、金がいいのかなぁ。
彫らなきゃいけないしね。

チルスクアジョッシ、ソファのことどうしようと思っているのかな?

そしてアルチョン郎、かっこいいですね!


あいかわらず、夜と昼と入り交じった戦闘シーンの編集……。

お約束ですけど、ユシン郎を逃がすために、自分は残って盾になります!
あ、もちろん同じ立場のコドだってかっこよかったですよ。
最後は泣いちゃいましたけど、よくがんばったね。
一番かっこいいところは、ユシン郎が持って行っちゃいましたけど……。

そう、ユシン郎も愛するトンマン王女を逃がすために、
門にかんぬきかけちゃって、死も恐れずに敵に向かっていくんです~。
三人とも、同じシチュエーションなのに、やっぱり見せ場はユシン郎なのね~。
だって恋敵の(私個人的には、ユシンはピダムの想いはわかってると思ってます)
ピダムに、トンマンを任せる!って言い切って門を閉めるんだもん。

半狂乱になってるトンマンを見て、ピダムは何を思うのか……。


頼まれちゃったら断れませんね。

トンマンも、まだまだユシンを愛しているのね。
将棋の駒なんかには、思えない人なのね。

ピダムは無名之徒の花郎ということになっていて、
特に自分の郎徒を持っているわけではなかったですけど、
ヨムジョンさんのスパイたちを使って助けに来たってことなんですかね。
表だって郎徒として活動させてないけど、ヨムジョンがピダムについたってことは、
彼の手下はピダムの手下になるってことね。
ふふふ、ヨムジョンさんまで、紫と黒のおそろのお洋服着ちゃって。

アクションシーンがたくさんの回でしたね。
ユシンとアルチョンは、やはり同じ新羅人であり、仲間である人たちを
殺すのをためらうかのように、戦っていましたが、
さすがにピダムは容赦ないですね~。
こういうピダムは久々なので好きでした。
トンマンラブで牙抜かれちゃって、いい子のピダムしか見えないんだもん。
それじゃあ、彼の魅力も半減ってところですよ。
お茶目なピダムも好きだけどさ。
一応、状況を判断して、殺戮やめてトンマン連れて逃げられるようになったピダム。
大人になったなー。
あの血まみれで河原でおおはしゃぎしてたピダムが好きだったけど。
そういうピダムはもういないんだね……。
なんかちょっと残念。

トンマン、宮殿を追われて、今度はどうやって帰ってくるつもり?
あのユシンを見逃してくれた花郎もいるし、
かろうじてトンマンを支持する層を足がかりに、帰ってこられるか?


最新の画像もっと見る

コメントを投稿