韓国勢が元気なかったhuluで、いくつか映画が更新されました。
そんなわけで観ちゃったよ!
「王になった男」
いやー、すげぇ!
すっげぇな!イ・ビョンホン!
公開当時、マイラヴィー チュ・ジフンの「わたしは王である」と
設定かぶっちゃった映画で、
やめて!ジフニにぶつけないでぇ~!と悲鳴をあげた覚えがあります。
ぶつかったらジフニがペチャンコに……と心配しておったのですよ。
もちろんどっちも観てない時点での話なんですけど、
ビョンさまには勝てん……とどこかあきらめの境地。
日本での公開は、ビョンさまが2013年2月、ジフニが2014年5月。
ずらしてくれてホントによかった。
だってすげえんだよ!イ・ビョンホンが!
とまあ、わたし的には彼に全部もっていかれちゃった感想しか書けません。
≪あらすじ≫
時は朝鮮王朝、光海君の時代。
謀反の影におびえ、毒殺を恐れた王は自身の影武者を用意した。
妓生宿で道化を演じる下賤の男、ハソン。
幾日か、王がぐっすり眠るための措置だったはずが、
倒れた王が回復するまで身代わりを務めることになり……。
というところで、以下、ネタバレを含みますので
未視聴の方はご注意ください。
ある意味究極のネタバレ画像かも。ごめん。
とはいえ、ネタバレっつっても、あらすじがほぼネタバレですから。
話は王道ですよ。
影武者を務めるハソンが王として暮らすうちに、
臣下の者やはては王妃とまで心を通わせることとなり、
王よりも王らしい偽王となってゆくという……。
それでも泣けちゃうのが不思議ー!
役者の力量でしょうか。
本物の王様には毒杯を飲め!と言われるお毒見役の女官サウォル。
彼女は15歳で辛酸をなめ、王宮に上がってきている少女なんですね。
ハソンはちょっとした理由で、15歳の少女に情をかけ、大事にしてあげるんです。
このサウォルを演じるのが、いまをときめく実力派シム・ウンギョン。
子役時代から演技力には定評があり、つい先日映画の主役を務め、
のだめカンタービレ韓国版の主演を射止めました。
この子、「赤と黒」に出演しててわたしが大好きだった子役さんです~。
いつの間にか大きくなって~。
わたしの目に狂いはなかったわ~、と感激いたしましたよ。
最後、王を毒殺せんがために、毒のアメを口に含み、
お毒見する際に小豆粥に毒を入れろと命令されるのですが、それを拒みます。
自分の口の中にアメを含んだまま、血を吐いて死んでゆくの。
そうすると思った。
そうすると思ったけど、わかっていても泣けちゃうのよ~。
そして王の護衛、かっちかちの堅物ト武将。
彼は王を偽物と見破り刃をつきつけるのですが、
すんでのところでハソンが身ばれを回避します。
その失態を死んで詫びようとしたト武将は、ハソンの叱責に男泣きに泣くんですよ。
ひ~ん!って。
この泣き顔がまたよくってねぇ。
「おれになびいただろうか?」
「あやつは一筋縄ではいきませぬ」
とかハソンたちがこそこそ言い合っている後ろで、すっかり王に傾倒しちゃったト武将の泣き顔。
一番の見せ場でした。
なんかラストの壮絶な切り合いより、こっちが印象的。
宦官のチョ内官もね、いいですね。
腹黒くない石破さんみたいで。
石破さんが腹黒いかどうかは、実は知りませんけどね。
最初にハソンを好きになる人は彼です。
苦労人ですから、民心に一番近い人なので、ハソンに共感して彼を好きになるんですね。
でもやっぱりいいのはすべてを掌握するホジュン。
ハソンを影武者に仕立て上げ、
都合のいいようにいろいろさせるんですが、
そのうち自分の意志を持ち始めたハソンが面倒な存在になってくる。
彼にとっては、自分を見失って色や酒におぼれる暴君、光海君より、
ハソンの方が御しやすいわけですよ。
自分の思い通りに政治をやれるから。
ところが、どんどん本物の王らしくなってくるハソンを見て、
彼は感銘を受けるわけ。
こんな素晴らしいことを言ってくれる人間が王であったほうが、
どんなにいいか、と思っちゃうわけね。
ハソンは王じゃないのに、まるで王に対するような尊敬の念を抱いてしまう。
そして、そういう王と国を守っていきたい、と思っちゃう。
震えますなぁ。
正真正銘ネタバレ、ってことになりますが、
ラスト、偽物の正体がばれそうになって絶体絶命のとき。
ホジュンはハソンに問います。
王になりたいか、と。
お前が王になりたいなら、自分はそうしてやることができる、と。
ハソンは王になりたい、と答えるんですね~。
ハソンがそう答えた瞬間、
ああ、じゃ、本物の王が殺されちゃうんだ、とやっぱ思ったわけ。
偽物だったけど、まわりのみんなの心をつかんだハソンが、王としていきていくんだな、って。
そういうのも面白いなぁって。
で、次のシーンでは、王は偽物だろう!と詰め寄る臣下の前に、
王が歩み出てくる。
ここからね、王様の胸の傷を確かめるまではね、
あ、ハソン、どうするのかな、とかね、
胸の傷はどうごまかすのかな、とかね、
視聴者にはそう思ってほしいわけなんだけど……
無理なんだよね。
なぜかというと、イ・ビョンホンが素晴らしすぎてね、
もう、王様の顔が映った瞬間に、
あ、これ本物の方だな、ってわかっちゃうわけ。
もう声を発するのを待つまでもなく、顔でわかっちゃう。
役者だな~。イ・ビョンホン。
映画的には、観客が騙されちゃってて、
でも傷を見たら本物の王様で、「あっ!」みたいなのが理想だったんだろうけど、
ビョンさまにやられちゃったなーという感じです。
冒頭の、王と偽物が対峙するシーンもすごいんですよ。
もちろん合成ですよ、ひとり二役なんだから。
そんなことは観ている方もわかっているんだけど、
どうしても、王と、王によく似た別人が相対している、としか見えない。
いや、すごいんですって、実際。
やー、面白かったなぁ、ほんと。
心残りは、王妃の笑顔が見られなかったこと。
偽物だとわかってはいるけれど、自分のために兄を救ってくれたハソンに
心を動かされる王妃。
笑顔、見せてあげたかったなぁ。
と思ってたら、別バージョンのラストシーンをリンクしてくださってるブログがありました。
別バージョンの出どころはこちら→※
逃げ延びて、よく晴れた日、木の下で、王をまねた道化をしているハソン。
そこへ現れた王妃が、彼に向って極上の笑顔を見せる……という映像でした。
どっちかというと、こっちのラストシーンの方が好きだな~。
ハソンが、ハソンとしての目標を成し遂げた、って感じがして。
海を渡ってゆくハソンはなんか宙ぶらりん。
彼を逃がすためにト武将は死んでいるわけで、
ただ生き延びた、ということではなくて、何かを得てほしかったかな、と。
しかし、サウォルやト武将には、生きろ、と伝えたハソンですから、
彼が生き延びた、ということがもっとも重要なことなのかもしれませんね。
自分で書いといてなんだかちゃぶ台返しな感想ですんません。
印象的だったのは、それまで温和だったハソンが、
サウォルの死によって非情な暴君に変貌した瞬間でしょうか。
平気で石抱きの刑とかやってましたからね。
あのシーンのおかげで、暴君と呼ばれた光海君も
かつては王妃と愛を誓いあうような優しい男だった、という描写に説得力が出たような気がする。
いやぁ、観てよかったなぁ。
そんなわけで観ちゃったよ!
「王になった男」
いやー、すげぇ!
すっげぇな!イ・ビョンホン!
公開当時、マイラヴィー チュ・ジフンの「わたしは王である」と
設定かぶっちゃった映画で、
やめて!ジフニにぶつけないでぇ~!と悲鳴をあげた覚えがあります。
ぶつかったらジフニがペチャンコに……と心配しておったのですよ。
もちろんどっちも観てない時点での話なんですけど、
ビョンさまには勝てん……とどこかあきらめの境地。
日本での公開は、ビョンさまが2013年2月、ジフニが2014年5月。
ずらしてくれてホントによかった。
だってすげえんだよ!イ・ビョンホンが!
とまあ、わたし的には彼に全部もっていかれちゃった感想しか書けません。
≪あらすじ≫
時は朝鮮王朝、光海君の時代。
謀反の影におびえ、毒殺を恐れた王は自身の影武者を用意した。
妓生宿で道化を演じる下賤の男、ハソン。
幾日か、王がぐっすり眠るための措置だったはずが、
倒れた王が回復するまで身代わりを務めることになり……。
というところで、以下、ネタバレを含みますので
未視聴の方はご注意ください。
ある意味究極のネタバレ画像かも。ごめん。
とはいえ、ネタバレっつっても、あらすじがほぼネタバレですから。
話は王道ですよ。
影武者を務めるハソンが王として暮らすうちに、
臣下の者やはては王妃とまで心を通わせることとなり、
王よりも王らしい偽王となってゆくという……。
それでも泣けちゃうのが不思議ー!
役者の力量でしょうか。
本物の王様には毒杯を飲め!と言われるお毒見役の女官サウォル。
彼女は15歳で辛酸をなめ、王宮に上がってきている少女なんですね。
ハソンはちょっとした理由で、15歳の少女に情をかけ、大事にしてあげるんです。
このサウォルを演じるのが、いまをときめく実力派シム・ウンギョン。
子役時代から演技力には定評があり、つい先日映画の主役を務め、
のだめカンタービレ韓国版の主演を射止めました。
この子、「赤と黒」に出演しててわたしが大好きだった子役さんです~。
いつの間にか大きくなって~。
わたしの目に狂いはなかったわ~、と感激いたしましたよ。
最後、王を毒殺せんがために、毒のアメを口に含み、
お毒見する際に小豆粥に毒を入れろと命令されるのですが、それを拒みます。
自分の口の中にアメを含んだまま、血を吐いて死んでゆくの。
そうすると思った。
そうすると思ったけど、わかっていても泣けちゃうのよ~。
そして王の護衛、かっちかちの堅物ト武将。
彼は王を偽物と見破り刃をつきつけるのですが、
すんでのところでハソンが身ばれを回避します。
その失態を死んで詫びようとしたト武将は、ハソンの叱責に男泣きに泣くんですよ。
ひ~ん!って。
この泣き顔がまたよくってねぇ。
「おれになびいただろうか?」
「あやつは一筋縄ではいきませぬ」
とかハソンたちがこそこそ言い合っている後ろで、すっかり王に傾倒しちゃったト武将の泣き顔。
一番の見せ場でした。
なんかラストの壮絶な切り合いより、こっちが印象的。
宦官のチョ内官もね、いいですね。
腹黒くない石破さんみたいで。
石破さんが腹黒いかどうかは、実は知りませんけどね。
最初にハソンを好きになる人は彼です。
苦労人ですから、民心に一番近い人なので、ハソンに共感して彼を好きになるんですね。
でもやっぱりいいのはすべてを掌握するホジュン。
ハソンを影武者に仕立て上げ、
都合のいいようにいろいろさせるんですが、
そのうち自分の意志を持ち始めたハソンが面倒な存在になってくる。
彼にとっては、自分を見失って色や酒におぼれる暴君、光海君より、
ハソンの方が御しやすいわけですよ。
自分の思い通りに政治をやれるから。
ところが、どんどん本物の王らしくなってくるハソンを見て、
彼は感銘を受けるわけ。
こんな素晴らしいことを言ってくれる人間が王であったほうが、
どんなにいいか、と思っちゃうわけね。
ハソンは王じゃないのに、まるで王に対するような尊敬の念を抱いてしまう。
そして、そういう王と国を守っていきたい、と思っちゃう。
震えますなぁ。
正真正銘ネタバレ、ってことになりますが、
ラスト、偽物の正体がばれそうになって絶体絶命のとき。
ホジュンはハソンに問います。
王になりたいか、と。
お前が王になりたいなら、自分はそうしてやることができる、と。
ハソンは王になりたい、と答えるんですね~。
ハソンがそう答えた瞬間、
ああ、じゃ、本物の王が殺されちゃうんだ、とやっぱ思ったわけ。
偽物だったけど、まわりのみんなの心をつかんだハソンが、王としていきていくんだな、って。
そういうのも面白いなぁって。
で、次のシーンでは、王は偽物だろう!と詰め寄る臣下の前に、
王が歩み出てくる。
ここからね、王様の胸の傷を確かめるまではね、
あ、ハソン、どうするのかな、とかね、
胸の傷はどうごまかすのかな、とかね、
視聴者にはそう思ってほしいわけなんだけど……
無理なんだよね。
なぜかというと、イ・ビョンホンが素晴らしすぎてね、
もう、王様の顔が映った瞬間に、
あ、これ本物の方だな、ってわかっちゃうわけ。
もう声を発するのを待つまでもなく、顔でわかっちゃう。
役者だな~。イ・ビョンホン。
映画的には、観客が騙されちゃってて、
でも傷を見たら本物の王様で、「あっ!」みたいなのが理想だったんだろうけど、
ビョンさまにやられちゃったなーという感じです。
冒頭の、王と偽物が対峙するシーンもすごいんですよ。
もちろん合成ですよ、ひとり二役なんだから。
そんなことは観ている方もわかっているんだけど、
どうしても、王と、王によく似た別人が相対している、としか見えない。
いや、すごいんですって、実際。
やー、面白かったなぁ、ほんと。
心残りは、王妃の笑顔が見られなかったこと。
偽物だとわかってはいるけれど、自分のために兄を救ってくれたハソンに
心を動かされる王妃。
笑顔、見せてあげたかったなぁ。
と思ってたら、別バージョンのラストシーンをリンクしてくださってるブログがありました。
別バージョンの出どころはこちら→※
逃げ延びて、よく晴れた日、木の下で、王をまねた道化をしているハソン。
そこへ現れた王妃が、彼に向って極上の笑顔を見せる……という映像でした。
どっちかというと、こっちのラストシーンの方が好きだな~。
ハソンが、ハソンとしての目標を成し遂げた、って感じがして。
海を渡ってゆくハソンはなんか宙ぶらりん。
彼を逃がすためにト武将は死んでいるわけで、
ただ生き延びた、ということではなくて、何かを得てほしかったかな、と。
しかし、サウォルやト武将には、生きろ、と伝えたハソンですから、
彼が生き延びた、ということがもっとも重要なことなのかもしれませんね。
自分で書いといてなんだかちゃぶ台返しな感想ですんません。
印象的だったのは、それまで温和だったハソンが、
サウォルの死によって非情な暴君に変貌した瞬間でしょうか。
平気で石抱きの刑とかやってましたからね。
あのシーンのおかげで、暴君と呼ばれた光海君も
かつては王妃と愛を誓いあうような優しい男だった、という描写に説得力が出たような気がする。
いやぁ、観てよかったなぁ。
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