いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

私の名前はキム・サムスン 〆6

2013年11月18日 | 私の名前はキム・サムスン
  第6話 「キスのカロリー 愛のカロリー」


仕事帰りのサムスンを待っていた元カレ ヒョヌ。
チェリと結婚するが、サムスンとヨリを戻して恋愛したいと言い出した。
「絶対バレない。結局僕はまだ君を愛しているんだ!」
あまりの言いぐさに、ヒョヌをぼこぼこにしたサムスンだが、怒りはおさまらない。
明日の婚約式、どうなるか見てろよ。

婚約式のケーキを見事に仕上げたサムスンは、
柱の陰からしあわせそうなふたりを見守る。
彼とのロマンティックなファーストキスの思い出がよみがえる。

コーヒー1杯5キロカロリー
キス5分の熱量も同じ。
3年間に二人でかわしたキスのカロリーは?
愛のカロリーは、あのエネルギーは消えてしまった。跡形もなく……。

涙を流しているところをジノンに見られてしまうけど、
「別になんでもない」とごまかすサムスン。
一番からい唐辛子入りのケーキを食べて、みんな酷い目にあえばいいのよ。
でも、それはサムスンのただの妄想。
唐辛子は買ったけど、そんな復讐をして自分のケーキを汚したくない。
チェリのお母さんも、みんなも、喜んでくれてよかった……。

婚約式の後、ヒョヌが「店を出してやろうか?」と声をかけてきた。
「パトロン気取り?思い出を汚さずに、かっこよく去ってよ」
涙ぐんで走り去るサムスン。
ジノンはヒョヌに釘を刺す。
「彼女に近づいたらぶっ飛ばす」
サムスンはひとり、トイレで泣いている。

閉店後の店内。
サムスンはワインを飲みながら、へたくそなピアノを弾こうとしている。
そこへジノンが現れて、ピアノを教えてあげるという。
「ケーキのお礼ですよ」
並んで椅子にこしかけて、一緒にピアノを弾いて。
「あは!弾けちゃった」
「なぜ泣いてたの?まだ、ヒョヌさんのことまだ好きなの?」
「答えなきゃだめ?」
唖然とした。人も心も変わり、愛も変わる。
永遠の愛なんて存在しないんだと気付いて、途方にくれたの。
「今頃気付いたの?」

ふたりはピアノの前に並んで、ワインを飲みながら話をする。
学生時代にやってたバスケットボールのこと。
サムスンが憧れた、ピアノの先生のこと。
将来の、夢のこと。
「今度は社長が答える番ですよ。ヒジンさんのこと」
ジノンは寂しそうに、返答をさける。
「もう終わったことだから。もう全部終わったことだから、きかないでください」

ジノンが伴奏して、サムスンが歌って、外は雨で、なんだか楽しくて。
サムスンの口についたクリームをジノンがぬぐってやって、
どうにも気まずい沈黙が、ふたりの間に降りてきた。
サムスンもぎこちなく、どうでもいい話題を振るのだが、
ジノンの相づちも心ここにあらず。
「帰りましょうか」
「はい」
立ちあがった拍子によろめいたサムスンを支えるジノン。
そっと体を離そうとしたサムスンを、ジノンが抱き寄せた。
「今度は目をつぶらないの?」
ジノンの顔を見つめて、サムスンは彼にキスをする。
彼は穏やかに応えてくれるのだが、ハッと我にかえったサムスンは
体を離して口元をおさえながら雨の中、店を出て行ってしまう。
動揺するジノンを残して。

あれからどうにも気まずいふたり。
とうとうジノンが社長室にサムスンを呼び出した。
そして開口一番。
「あのケーキに何か入れました?」
「何かって?」
「何か、理性を失うような、そういうもの」
「食べ物でイタズラなんかしません」
ジノンは、あの夜のことは自分の過ちだったと謝る。
それを聞いたサムスンも、黙っていられない。
「いいえ、私が悪かったんです。私が最初に、したんだから」
お互いなんだかんだと、自分が悪かったんだと一歩も譲らないふたり。
「狼をとなりに座らせた私が悪かったんです!」
「狼を誘惑したのは女狐?」
取りあえず、気まずい雰囲気はこれで解消。

明日は済州島のホテルオープンの式典に顔を出さないと。
恋人同伴でないとまずいから、サムスンももちろん一緒に。

立派な式典に、サムスンは渋い顔。
「宿屋の次男坊なんていうから、民宿かと思ってましたよ」
「似たようなもんですよ」
「あの手この手でかっこつけちゃって」
そこへ、ヒョヌとチェリも顔を出した。
ホテルの建設を請け負った会社は、ヒョヌの実家なのだ。

これはなんだか、波乱の予感。

(つづく)

はぁぁぁぁぁ~、なんでしょうねぇ~。
雨の夜のキスシーン、濃い時間だったなぁ~。
長い長い、台詞もない静かなキスシーン。
あー、息止めちゃってたよ。

とつとつと語られるサムスンのこと。
憧れのピアノの先生の名前がヒジンだったから、そう呼ばれたかった。
「人生なんてそんなもの」が口癖のお父さんみたいになりたくなくて、
一生懸命バイトして渡仏費用と勉強代をためた。
精米店の社長として働いて、50年の生涯を終えたお父さん。
サムスンの夢は、小さくても誰もが知っているようなお店を開くこと。
一度くらいは、人に注目されるような人生を送ってみたい。

こういう会話が、人と人との距離を縮めていくんですよねぇ。
好きになったら、その人のことを知りたいと思いますもの。
具体的なシーンはないですが、どうもジノンの方がいろいろ質問したみたい。
サムスンのことを知りたくなったんだね。

彼はサムスンが静かに涙を流していた様子を見てたじゃないですか。
あのホテルのイブで大失恋をかました時から、彼女をずーっと見ていたわけですよね。
マスカラで真っ黒になった彼女の泣き顔もまだ覚えてるでしょ。
そして元彼ヒョヌのなんともいえない傲慢な態度も気にくわない。
ジノンとしては、サムスンに肩入れする気分ですよね。
それが愛だとは、思わないけれど。

「今度は目をつぶらないの?」ってからかうつもりで言ったのかな。
サムスンはまたからかわれちゃうのはイヤで、自分でキスをしたのかな。
もうとにかくジノンはぼ~っとした感じでしたが、あれ、驚いたんでしょうねぇ。
このシーン見ていてね、きゃーとか、ドキドキする!とかじゃなくて、
なんだかこっちも判断力が鈍ってて、まるで夢を見てるみたいにぼやーんとした気分でした。
雨音のせいかもしれませんね。
う~ん、雰囲気のあるシーンだったな~。

クスクスくすくすとジノンが笑っているのも印象深くて。
ワインを飲んでいるというのに、まるで焼酎飲んでるみたいに
かーって言って口元ぬぐっちゃうサムスンがおかしくて。
お互いを探り合うみたいな視線がまたよくて、大人のキスシーンでした。

これは愛?もしかして恋?

いやー、ホルモンの暴走だな~。

ジノンも、自分から遠ざけたとはいえヒジンが去ってさびしいしな。
サムスンも、失った愛を再確認して心に穴があいてるしな。
お互いの心の穴を埋めるためのキスだったような気もするんだよな。

ぎこちなかったふたりが、言い合いながら自分のペースを取り戻していく様子も楽しかった。
済州島でヒョヌ&チェリとあっちゃったし、
ヒジンとヘンリーも島へ来て、竣工したホテルに泊まるみたいだし、
どうなることでしょうね。

ヒョヌはほんとに自己中な男だけど、サムスンのこと好きなんですかね?
傲慢な男にありがちな所有欲?
結婚する前から二股計画なんて、ずるい奴です。
でも、「ケーキ作らせちゃって悪いな」とか「ツバ入れてもいいけどバレないようにな」とか
わたしけっこう憎めないんですよ。
根っからの遊び人というか、天然で恋愛に不真面目な男。
欲望にあっけらかんと忠実な男。
こっちが真剣にさえならなければ、遊んで楽しい男かもしれませんよ。

サムスンにドスドスやられてましたけどね。
傘で突かれてたぞ。
あれ、妄想シーンかと思ってたら本物だった。お気の毒。でも自業自得。


こ、こわいよ~。

個人的感情で、自分の仕事を台無しにしないサムスンは立派。
職業に誇りをもってるところはかっこいいです。

あらすじではふれてないですけど、ヘンリーがほんとにいい人です。
ヒジンのことが好きで韓国に来たのに、彼も不憫だね。
一番かわいそうだったのが、
「何度も話したと思うけど、母は目が見えないんだ」というところ。
好きだとか、愛しているだとか以前に、
友人として、そのことを覚えていてくれないヒジン。
どんだけ彼をないがしろにしているのか……。
あなたにときめかなかろうがどうしようがいいですけど、
彼のお母さんのことは覚えていてあげてほしかった。
幼い頃、済州島から養子に出され、米国で生きてきた同国人の女性ですよ?
気にならないのか、ヒジン。
そして一言ぐらいヘンリーに謝ってあげればいいのに。
ちぇっ。
しかも「うちに泊まればいいじゃない」なんて、残酷だよね。

ジノンの実家のホテルだとわかっててあのホテルに滞在しよう、と言ったね?
あきらめない女、ユ・ヒジン。
次回はやっぱり波乱があるんだろうな……。


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