グループ会社の会計指導の際
には地元の顧問税理士との
打ち合わせを行うようにして
いる。これまでの税務会計に
よる会計処理を是正して頂く
話し合いをする場合が多い。
例えばグループ会社が独自に
借入を行なった際、1年分の
利息を一括で支払った金額を
その月に全額計上していた。
このケースは前払費用で計上し、
月ごとに支払利息を計上しないと
月次決算の損益を及ぼすといった
点を説明する。また親会社と勘定
科目の使用が違っていたり、
リース会計の会計基準も独自で
判断していることもあるので
そこも合わせて頂くようにして
いる。一定の金額以上はリース
資産に計上するといった感じだ。
会計の足並みを揃えるのは簡単
なようで難しい。顧問税理士は
経理処理の代行であって当事者
ではない。本来ならグループ会社
の経理責任者が親会社の意向に
したがって遂行するのが理想だが
中小の企業ではそこまで人材が
充足していないのが実情だ。
記帳代行をする会計事務所は
帳簿記録に留まり、企業に経理責任者が
不在であれば月次の正確性が欠ける可能性は
高い。
経営者の会計への関心の高さがキーになると私は考えている。
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