出会いと別れは人の世の常。
顔もさながら名前が出てこない
人がほとんど。
それはそれでいいと思っている。
一方で忘れらない人もいる。
Nさんはその一人。
生きていれば八十代前半
であろう。
私がまだひよっこの頃に
Nさんとの出会いがあった。
彼は大学時代に税理士を
目指していた。簿財二科目を
取得した時期に大手総合商社
A社へ就職。営業マンとして
サラリーマン人生を歩んだが
A社が破綻。当時は世間に
大きな衝撃を与えた事件で
あった。その後彼は大手電機
メーカーの貿易部門で経理畑
を歩む事になる。そして定年
手前の時期に私は彼と出会った。
結局一緒に仕事をしたことは
なかったが、かつて一度だけ
グレンモーレンジを片手に
色々な話を聞いた記憶がある。
特に印象的だったのは
小説「空の城」の話だ。
A社がモデルで経営破綻に
至るまで全て実名を把握して
いるので彼から本を借りて
食い入るように読んだ。
この時期に与信管理に
目醒めたのかもしれない。
続く…
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