ぶうちん村、風わたる。

風の吹くまま、気の向くままなんて、なかなかできませんが、楽しみを見つけながら過ごしたいものです。

国鉄・宮之城線の今  146

2009年12月29日 22時59分48秒 | Weblog
 145の交差点の標高は、川内からスタートして初めて50mを越えました。

 そこから約500m弱下っていきます。ゆったりと下ります。
 
 と同時に山しか見えなかった景色が、ぱぁと明るく開けます。広い谷間ではありますが、田が左右に広がっています。

 私、実は、宮之城線で大好きな場所の一つです。
 というのも、
 まずは人家がないこと。
 次に、高い山が見えず威圧感がないと同時に、広々としているので開放感もあること。
 そして、周囲へのアクセスが簡単にできること。

 いい場所です。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国鉄・宮之城線の今  番外編08

2009年12月29日 22時24分09秒 | Weblog
 以前、114、115で樋脇川の川面まで下りたり、道路から見下ろしたりしました。
 鹿児島県は高い山は少ない県ですが、かと言って、平野部もまた思ったほどは広くはない県です。
 シラス台地が広がっている県でもあります。

 中途半端に山があり、平野部がありということで、結果、何が起こるかと言えば、河川からの水資源確保の難しさにつながります。

 シラス台地では水がどんどん地面に吸い込まれてしまいます。大隅の方では野井倉台地の開発が有名です。

 この辺りでも樋脇川がかなり低い所を通っているために、田んぼのある所の高さまで水を引くことが難しくなっています。
 そのため、古くから用水路の開発・確保は農民に課せられた重大な使命でした。というより、用水の確保の有無が死活問題に直結していました。これが複雑な住民感情につながり、生活水準の格差や地域に対する差別の温床になったことは、歴史上の事実として否定できません。

 145の交差点の辺りは元村下という集落です。
 ここに、生産力維持・向上のために建設された用水路があります。
 この交差点から直線距離で200mほどのところに、川と用水路を交差させている施設があります。
 
 左側が川になります。奥から手前に流れています。
 そして、右から左へと流れているのが用水路です。
 右上は遊水池になっています。
 ここで水量の調整が可能なようです。

 用水路は、ここから南東に直線で約1100mほど行ったところに樋脇川からの取水口を作っています。
 そして、20mほどの高さの断崖の内側を直径1m程度のトンネルとしてくりぬき(これがすごいと思います)、人家の下をくぐり、用水路としての姿を見せた後、再び地中をもぐって、ここに流れ込んでいます。

 そして、写真左側の川の下をくぐり、何度かトンネルとなりながら、私が藪こぎを始めた辺りで再び田を潤すと、川筋を北に向け倉野方面へと流れて行きます。

 また、覚えていたら、また番外編として扱うかもしれませんが、宮之城線沿線では用水路と同様に石橋もあります。
 生きていくために、人々が知恵を働かし、工夫を重ねて、この郷土を作り上げていった「証人」たち。
 宮之城線の集客にはつながらないことですが、「沿線の景色は人々の生きる姿」と考える私にとっては、避けて通れないテーマです。

  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国鉄・宮之城線の今  145

2009年12月29日 22時17分39秒 | Weblog
 このアスファルト部分は車両は進入禁止になっているため、私の愛車はその入り口に停めておきました。
 元村下から大内田に向かって上り坂になっている場所ですが、これと宮之城線が交差していました。

 この辺りまで、上樋脇駅からひたすら登り続けてきました。
 ここから少しずつ下り始めます。

 私も藪こぎからの解放気分はとてもいいものです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国鉄・宮之城線の今  144

2009年12月29日 21時59分47秒 | Weblog
 やっと藪こぎから解放されました。

 ほっ・・・

 長く感じた藪こぎでしたが、歩いた距離は600m弱程度でしょうか。全力で走れば1分半で駆け抜けられる距離です(もちろん20代の頃ですが)。
 
 藪を抜けたと思ったら、135~138で紹介した区間のように、足元はアスファルトで簡単な舗装が施してありました。

 将来的には、入来川橋梁に代わる措置を行って、この区間に道路を走らせるようにするのでしょうか。
 しかし、これはあまり緊急性も必然性もない事業だと思います。このままほったらかしておいてもよいのではないかと思います。
 非常にローカルな話題になってしまいますが、そんな工事にカネを使うよりも、すぐそばの永田・元村下間の1.5車線区間の道路、離合のできない橋の拡幅工事が優先されるべきでしょう。
 なぜなら、139でも触れたように、鹿児島市や姶良地区と阿久根・出水を結ぶ最短ルートになっており、私もよく利用するのですが、狭さと見通しの悪さ故に何度も恐い目に遭っているからです。


 奥に見えているのは、私の愛車です。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国鉄・宮之城線の今  143

2009年12月29日 21時56分44秒 | Weblog
 向こう側を眺めながら、周囲に遺構はないか見回すと、路盤の北側に側溝を見つけました。
 140で写真を掲載した側溝につながっています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国鉄・宮之城線の今  142

2009年12月29日 21時42分31秒 | Weblog
 入来川橋梁を渡った反対側はどうなっているんでしょうか。

 再び藪こぎをしながら行ってみると、こちらも橋台は全く見あたりませんでした。撤去されてしまったんでしょうか。
 「てっきょうをてっきょ」だなんて、笑えないですね。

 写真では中央がV字形になっています。そこが向こう側(上樋脇駅側)です。 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国鉄・宮之城線の今  141

2009年12月29日 00時03分34秒 | Weblog
 樋脇川です。
 139で紹介した道路で、入来川橋梁から近い場所から撮影しました。

 しかし、橋のあった場所よりぐっと低いのであまり景色はよくありません。

 入来川橋梁は約50mほどあったようです(目測で)。
 それだけ大きな橋となると、眺めのいポイントもあったことだと思います。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国鉄・宮之城線の今  140

2009年12月28日 23時54分30秒 | Weblog
 入来川橋梁の下には、こんな側溝があります。
 両サイドは簡単に分け入っていける竹藪になっています。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国鉄・宮之城線の今  139

2009年12月28日 23時28分40秒 | Weblog
 赤い線をひっぱった所に鉄橋がかかっていました。
 名前は入来川橋梁。
 入来川とは言っても、この橋の下に川はありません。ちょっとした谷間というだけです。
 後で写真を掲載しますが、鉄橋から見下ろす位置を流れているのは、上樋脇駅のすぐ近くを流れていた樋脇川です。
 入来川という呼名・・・まあ、ここは数年前までは入来町でしたから。

 さて、鉄橋の話に戻ります。
 写真の左側が上樋脇駅側で、右側が入来駅側になります。
 赤い線の左端が138で紹介した写真の場所です。竹藪になっているでしょう。もう少し近づけば、ここがVの字になっていることが分かります。

 この橋の橋台は見つかりませんでした。
 杭は立っていましたが。
 完全に撤去されたのでしょうか。

 
 ところで、道路が写っていますが、これは姶良地区・鹿児島市から阿久根市方面へ行くための最短ルートになっている道路で、朝の通勤時間帯はけっこう車が走っています。
 バス停で言えば、元村下の近くです。

 写真には写ってはいませんが、右側には民家が傾斜地に数軒立っています。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国鉄・宮之城線の今  138

2009年12月28日 23時23分34秒 | Weblog
 南側の壁がだんだんと低くなってきました。

 と、突然、アスファルトは途絶え、草むらになっています。
 
 写真には写ってはいませんが、ここで地面がおしまいです。ここから5mほど進むと竹藪になっているのですが、そこから急な下り斜面になっているのです。

 では、線路は・・・?!

 その謎は次回の138で述べたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする