● 具体的にキャッチする特性
自閉症スペクトラムの方は、いろいろなことを具体的につかむ特性をもたれています。
言葉に関しては、字義通りにとってしまうという特性がありますね。
裏の意味がつかめない。言葉そのものの意味をキャッチしまう。
例えば。
「お風呂のお湯出してるから見といてね」とお母さんから言われると、お湯があふれても、ずっと見ておくとか。
以前、ある方に、人生の道のり(時間の経過)を説明すると、本当に道のり、距離だと思われた方がいます。
猫の手も借りたい、とか直球でうけとめるとか。
たくさんの当事者の皆さんのBLOGを見れば、たくさんのストーリーを読むことができます。
● 絵を具体的にキャッチしてしまう
今日は絵を具体的につかむという特性を私の失敗談で紹介します。
人形の組み立てを、絵を見ながらするという課題を設定したのですが、
どんなに頑張っても、絵のように正確な形にはならないのです。
私が絵で伝えたかった、腕をココにつけるは理解してましたが、
彼は、より具体的に絵をつかんでしまったんです。
ちょっとイメージを4コマまんがにしてみました。
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本人がどこを具体的につかむか考えてもいなかった、もっと言えば、人形と絵の違いにも気づいてもいなかった。そんな私の設定の問題でした。
● 絵を全体のイメージでつかむ
「絵を具体的につかむ」をもう少しわかりやすく説明できないかなと、試しに簡単なGIFアニメーションを作ってみました。
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いかがですか?ストーリーがイメージしました?
もちろん自閉症の方がこれをつかめないというわけではありません。
人によって、具体的につかみすぎると、この映像は、線と円の移動にすぎません。
どうでしょうか。絵を具体的につかむということ伝わったでしょうか。
● まとめ
スケジュールで、絵を利用する場合・・・
あまりにリアルな絵を活用していると象徴的な活用が難しくなったり、
絵に色を活用すると限局的にとらえたりします。
具体的につかんで欲しい部分(例えば細部の正確な位置とか)は、より具体的に絵で提示することも必要になります。
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