AlexanderTechniqueヨガ講座:
第118回目「片足鶴でプライマリーコントロール」11月1日
鶴は高度8,000メートルのヒマラヤ上空を飛びます。
気圧がかなり低いので人間だったら、
映画のトータルリコールのように目玉が飛び出して窒息死してしまいます。
それなのになぜ鶴は優雅に飛んでいられるかは謎です。
ヨガの片足鶴「エーカバーダバカアサナ」も体の動作で、
やればやるほど謎の部分が表れます。
この先、どこまで変化していくのか、たいへん奥の深いポーズです。
いったん形ができて体が馴染むと、小脳のプリキンエ細胞が働いて、
余計な力みや不要な動きは自動的に排除してくれます。
これをアレキサンダーテクニックでは抑制といいます。
このとき体に秘めた調整作用が表れます。
プライマリーコントロールといって、体各部が協力して動いて良好なバランスを維持するものです。
自転車に乗れる人であれば、誰もが備わっています。
ただ、うまく使えていないだけです。
プライマリーコントロールの特徴は、体に特有な反応が表れることです。
・頭と背中がとぎれのない滑らかな連続性ができる
・頭が前に上に送られるように、体各部が協力し合う
・筋反射によって有機的に発動するので、自力ではできない
そこで、それを発動させるために、極めて重要な部分が、
頭を持ち上げたときの頭と腕の方向性なんです。
これを体得すると、体の動きはガラッと変わります。
精密メカが狂いなく動くように、体の動きにも然るべき方向性があるようです。
1)まずスタンバイします。
2)このとき頭は上に持ち上げるのではなくて、斜め前を狙います。
3)頭が持ち上がったら、獲物を追う野生動物のように頭を前にリードさせます。
4)すると肩が追従して動いて、前腕はさらに前に傾いていきます。
このときは本当にスリリングの極致です。
こうした一連の作用が自動的に表われるのがプライマリーコントロールです。
やることはそれを意図して「思う」ことです。脳が理解するとできるようになります。
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吉田篤司
AlexanderTechniqueヨガ講座:
第117回目「毒蛇コブラのポーズ」11月1日
今日は孔雀の日なので、
マユーラアサナと一緒にコブラのポーズ「ブジャンガアサナ」もやりましょう。
なぜ孔雀の日にコブラなのかというと、毒蛇は孔雀の大好物だからです。
供物としてコブラをやって孔雀神に帰依するわけです。
すると孔雀パワーはもっと自分の中で強化されていきます。
コブラのポーズはヨガのアサナでも古典で初心者向けです。
でもやはり、変なやり方すると体を痛めますので、背中を反りかえるポーズは慎重にやりましょう。
1)まずワニになります。腕立て伏せのように胴体は床から離してください。
2)目線を上にして、手で上体を押し上げていきます。
このときよく目を使わないで、下を向きながらやる人がいますが、それをすると腰を潰してしまいます。
アレキサンダーテクニックでは、目がまず方向性を決定します。そして頭がリードして体が追従します。
3)両脚は絞り込むように内回りさせます。両腕は外回りするように方向づけましょう。
するとさらに背中を無理なく反らせることが可能になります。
こうした体各部とのつながり、連続性をいかに理解して使うかで結果は大きく変わります。
4)コブラの次は犬のポーズで、必ず背中をいったんニュートラルにしましょう。
5)その次は前屈のパーダハスタアサナ。
これらを組み合わせると、太陽礼拝のポーズになります。アシュタンガヨガで最初にやるヴィニアサです。
アレキサンダーヨガとは、やり方は違いますけどね。
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吉田篤司
AlexanderTechniqueヨガ講座:
第116回目「鉄拳の孔雀ポーズ」11月1日
マユーラアサナの基本形は手のひらをマットに置きますが、変形タイプでは拳でやります。
強い圧がかかるので、手を痛めないために、必ず弾力と柔軟性のあるマットを使います。
孔雀ポーズが10秒以上できて、ピーコックマンになった人は、
こうした変形ワザもどんどんやるとよいでしょう。また新たな可能性が開けてきます。
1)拳をしっかりとマットに置きます。
2)あとは頭をつけて、孔雀基本形と同じ要領です。
3)バランスを崩さないように、慎重にゆっくりと浮上します。
4)孔雀マントラ「オン・マユラ・ギランデイ・ソワカ」を繰り返し唱えましょう。
5)両肘が開いてしまいました。こうなるとあとは墜落です。
最近、酢で体が柔らかくなりましたが、
その副作用で体の力の入り方が、変わってしまったようです。
筋肉の緊張バランスをトーヌスといいますが、
そのへんの感覚神経・運動神経細胞の働きが変わったようです。
解決策は慣れるまでまたしばらくマユーラアサナを繰り返すことですね。
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吉田篤司
AlexanderTechniqueヨガ講座:
第115回目「ランナーズハイをもたらす孔雀ポーズ」11月1日
毎月1日は孔雀の縁日なのです。
マユーラアサナの練習を繰り返して、一瞬ながらもついに浮上成功したという人も多いと思います。
ところが残念なのが、それで満足して止めてしまう人が多いんです。
孔雀の本当の凄さは、10秒を超えた時点で始まるんです。
いったい何が起こるのかというと、あのランナーズハイです。
βエンドルフィンの脳内モルヒネが、ドバーッと放出されます。
するとこの世のものとは思えない気持ち良さ、
神から祝福を受けたと思えるような快楽を堪能するのです。
こういう生理作用は別にマラソンじゃなくても起こります。
やり方はとにかく肉体の限界、壁を打ち破ることをやればいいんです。
だから何も外にいかなくても自宅にいながら、この究極体験ができてしまうんです。
ランナーズハイに導くコツは大殿筋と言われています。
マラソン選手は長距離を走って大殿筋を酷使します。
大殿筋にはA10神経というのが脳内に直結していて、
やる気と幸福感を出すドーパミンを大量分泌します。
それがさらに極限の状態まで自分を追い込む動機になるわけです。
すると最終的にβエンドルフィンが出ます。
孔雀ポーズでは、この大殿筋と大腰筋が強烈に働くので、
マラソン選手よりもむしろランナーズハイを出しやすいのです。
あなたもピーコックマンになって、ランナーズハイを体験しませんか?
1)まずはスターティングポジションです。指先を足に向けて両手をマットに置きます。
2)そしてウォーミングアップします。
アレキサンダーテクニック特有の動き、クラニオセイクラルの膨張・収縮をおこないましょう。
つま先を床で滑らせて伸びて膨張→足を引っ込めて収縮→また膨張→収縮
という具合で数回繰り返します。
3)体が馴染んできたら、ここで両足を伸ばしながら、上体を持ち上げます。
4)すると筋反射が起こってプライマリーコントロール発動。孔雀ポーズ完成です。
この状態を頑張って最低10秒間つらぬくんです。最初はやっぱり苦しいです。でもそれがランナーズハイに導く避けがたいプロセスなのです。
腕がブルブル震えてきて目の前が真っ白になったら、もう一息です。
死ぬ気で最後の力を振り絞ってください。脳内モルヒネは大量に放出します。
(たとえ死ぬ気でやっても、これで死ぬことはないし事故も起こりません。逆にますます元気になります)
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吉田篤司