アレクサンダーテクニーク ヨガ講座:
第148回目「丹田力が体と心の決め手!その2」11月12日
(前回からの続き)
いきなりこんな浮上ポーズをやるというと
「そんなことは断じてできません!」と口を尖らせて言う人がいます。
以前、会社員をしていた時、「職場にはびこる三悪人」という貼り紙がしてありました。
その1番が「できないという人」と書かれていました。
新入社員だった私はなんて怖い職場なんだろと思いました。
この講座はブラック企業じゃあありませんので、無茶はやりません。
できるとこまで順番にクリアしていくこと、そうしたプロセスこそが本当の「中味ある結果」なのです。
それではパールシュヴァバカアサナの開始です。
1)まずは基本姿勢です。
このとき左右の手を頭の横に置いてしまう人が多いですが、そうすると安定しません。
カメラの三脚のように、左右の手と頭頂で三角を作るように置いてください。
2)右側に歩いて移動します。
3)左脚の大腿部を右肘に引っ掛けます。そして両足を揃えて並べます。
4)片足ずつ交互に上げ下げしましょう。
5)両足を同時に上げちゃいましょう。
初心者の人は、まずここまでは頑張ってできるようにしてください。
これだけでも丹田力がどんどんついてきます。
体も熱くなって発汗しますね。アドレナリンが出始めるんです。
6)両足上げは繰り返しているとすぐに慣れます。
数秒間、平気でいられたら次は頭を上げるのにチャレンジです。
呼吸を観察して集中します。
タイミングを見てクンバカ、息を吸ってグッと力をこめます。
そして手でマットを押しつけて頭を持ち上げます。
ここがスリリングな部分で、アドレナリン全開になるところです。
7)頭が持ち上がったら、両腕をバーンと伸ばして、背中を高く上昇させます。
クレーン車で吊り上げられるのをイメージすると良いです。
終わったら部屋をズンズン歩きます。
そのとき、あなたは無敵の存在になっています。体も心も最高の状態です。
●スパイラル呼吸法™とパワーヨガ/クラニオセイクラル/アレクサンダーテクニーク/東京門前仲町レッスン
http://spiralb.com/
070-5594-6328
headneckup★gmail.com(星を@に変えてね)
吉田篤司
アレクサンダーテクニーク ヨガ講座:
第147回目「丹田力が体と心の決め手!その1」11月12日
前回は柔軟系のアサナをやりました。
それはそれで楽しいし、普段運動をしていない人でも、ちょっとしたストレッチはリフレッシュしてくれます。
でも私の独断的な結論から言ってしまうと、
いくら体が柔軟になっても、心から満足のいく健康にはならないんじゃないかと思います。
周囲にも体がグニャグニャ動いて、かなり柔らかい人達がいますが、
そういう人でもやっぱり背中のどこかに詰まりを感じるというのです。
そしてそれを解消しようと相変わらず柔軟系アサナに集中的に取り組むのですが、やっぱり詰まりは解消しない。
そして体が柔らかい人は、体に力があんまり入らないというのもよくあります。
極端な人だと、力を入れたら脱臼してしまうという人もいました。ダンサーにはたまにそういう人がいます。
ところが丹田力を開発すると、
今まで気になっていた体の詰まりや不調和は一気に解消、消えてなくなっちゃうんです。
そして丹田力を作るには自分で力を入れるんじゃなくて、反射作用で体の内部圧縮をするんです。
反射というのは刺激に対して機械的に反応することです。
ひざを叩いたら足がピョンと上がるだとか、眼球に光を当てるとまばたきするとかがそうです。
濡れた路面でツルッ滑ったのに体勢立て直したというのも反射です。
反射作用で大腰筋を圧縮させると丹田ができますが、
その点火スイッチになるのがヨガの浮上系ポーズなんです。
それでまずは初心者にもお勧めの横足鶴、パールシュヴァ・バカアサナです。
よくあるのが、一目見ただけで「こんなのできない」と言って敬遠してしまうことです。
弱気になる原因はアドレナリンやドーパミンが不足しているからです。
何も山に行ってクマと戦うわけじゃありませんから、ちょっとやってみるといいんですが、
結局やらずに今まで通りの柔軟系アサナに行ってしまうのです。
まあこの講座を見ている人は、丹田力に興味を持っているはずなので、
興味シンシン、ワクワクしながら一緒にやりましょう。
(今回は文章が長くなってしまったので、実践は次回の第148回目からやります)
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吉田篤司