アレクサンダーテクニーク ヨガ講座:第184回目「本番の緊張や上がりに対処するには?」12月1日
前回3回に渡って意識を広げるテーマでしたが、ここで舞台パフォーマンスや本番の試合で、緊張や上がりが発作のように起こって、どうあがいても意識が内にこもってしまうという人がいます。いつもの自分の力を肝心な時に発揮できない人です。こんなとき深呼吸して脱力しましょうとかよく言いますが、そんなことでは一度始まった発作はおさまりません。なにしろ心臓ドキドキ、手はブルブル震えて全身は感電ショックのようなのですから。
なぜそうなるのかというと、原因は丹田がスカスカだからです。対処するには丹田、つまり腸腰筋グループを鍛えることです。腸腰筋とはインナーマッスルで一般の筋トレで鍛えるのがなかなか難しい筋肉です。この筋肉を鍛えるには、重力との作用で起こる筋反射を使います。反射とは何かの刺激をすると機械的に反応することです。
腸腰筋の筋反射を起こすにはヨガの浮上系ポーズが最適です。そう簡単ではありません。だから価値があるのです。2、3回やってすぐにできるようなものでは、一時的にはうまくいくように見えても、本番緊張や上がり症は対処できないというのが私の経験です。
孔雀ポーズは腸腰筋の筋反射をダイナミックに起こしてくれます。たとえポーズ完成しなくても、とにかく毎日ちょこちょこ繰り返していると丹田力は十分みなぎり、緊張や上がりの問題は消えてなくなります。おまけにお腹がスリムになって美容と若返りにも効果があります。
どれくらい練習を続ければよいですか?
こういうのはだいたいどの世界でも最低100日間です。さっそく今日から初めて、あなたもピーコックマンになりませんか?
1)指先を足に向けて両肘をお腹につけて支点にします。つま先は立てておきましょう。
2)頭がリードするように、体が前にバランス移動させます。すると前腕が前に傾斜します。このときゆっくりと慎重に頭と足をマットから持ち上げるんです。わずかな高さで一瞬でもできてしまえば占めたものです。筋反射が起こって腸腰筋がバリバリ圧縮し出します。これをアレクサンダーテクニークでプライマリーコントロールといいます。
3)何度も繰り返して丹田力が高まると、気持ちよく浮上できます。
●スパイラル呼吸法™とパワーヨガ/クラニオセイクラル/アレクサンダーテクニーク/東京門前仲町レッスン
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吉田篤司