アレクサンダーテクニーク ヨガ講座:第194回目「白鳥ポーズで広背筋を理解する」12月12日
白鳥のハンサアサナは、マユーラアサナの応用というより、別物と考えたほうがよいです。形は確かに似ているんですけど、浮上時に働く筋肉が違うんです。マユーラアサナではインナーマッスルの腸腰筋グループがメインで働きますが、ハンサアサナでは背中の筋肉、広背筋が主に使います。
なぜそのように違うのかというと、手の置き方が逆なので、前腕骨の並び方が交差するんです。マユーラアサナは平行なのに、ハンサアサナはクロスします。すると上腕の筋膜ルートの流れが変わってくるんです。
上腕と広背筋とどういう関係があるのかというと、広背筋の上端は上腕にくっついているんです。それが浮上時に体が一直線にバーンと伸びる時に、大きく関わってくるのです。
浮上するときには、アレクサンダーテクニークのダイレクション「頭がリードして体が追従する」を適用します。すると前腕はかなり前に傾斜するわけですが、このときの前腕の骨はクロスして体を支えます。
前腕骨のクロス→上腕→広背筋のルートを頭に入れて、ハンサアサナをやってみましょう。(ハンサアサナは上級ですので、初心者の人はスタンバイ位置に留めてください)
1)指先を前に向けてマットに置いて、両肘は肋骨の最下部あたりにくるようにします。滑り止めに肘を水で湿らせておきましょう。これがスタンバイです。
2)そうしたら頭がリードして、体は肘を支点に前に送り出していきます。
3)前腕の傾斜がどんどん前にくると体は浮上します。この手首の角度は慣れるまでたいへんキツイです。でも毎日少しづつやってると、なんでもなくなります。不思議ですねえ。私は酢をお風呂に入れて柔らかくしましたけどね。
4)体が浮き上がり始めると、広背筋が収縮して高く上昇します。
完全に上昇すると、やはり丹田も強化されます。
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吉田篤司