9月28日が9月議会の最終日でした。
認定こども園設置条例の改正について、賛成討論をおこないましたので、その読み原稿をアップします。
第 51 号議案 三木市立認定こども園等の設置及び管理等に関する条例の一部を改正する条例の制定について賛成の討論を行います。
第 51 号議案 三木市立認定こども園等の設置及び管理等に関する条例の一部を改正する条例の制定について賛成の討論を行います。
この条例は、今年度末に廃止予定の志染保育所について廃止年月日等の規定を削り、併せて「三木市立保育所条例」の附則に定めた条例の廃止規定を削るものです。
志染保育所を継続することは、第2園区において今後もゼロから2歳児の受入れ施設が必要であるとともに、特別な支援を要する児童等の受入れ体制の充実を図るためであり必要な対応であると考え賛成するものであります。
一方で、今回廃止の延長が公立幼稚園4園の記載がなく、志染保育所だけであったことは、不安を残す内容となっています。
幼保一体化計画は平成28年度からはじまり、6年が経過しました。いまだに、世代を超えて、幼稚園を存続させてほしいと熱く願う保護者の皆さんがいらっしゃいます。
どれだけ、三木市の幼稚園教育が愛されて来たのか、改めて関係してきた皆様に敬意を表します。
三木市民が愛している建物や制度を私たちはなくそうとしています。そのことは十分にかみしめたいと思います。
その上で、私は民間主導、公立は補完的役割を果たす幼保一体化計画を容認する立場で、一言申し上げます。
今三木市の就学前・教育保育環境は、9月1日時点で1号認定3歳児は7人、2号認定児は5人、3号認定児は103人で、115人の児童が入所保留の状態にあります。
また、来年度の予測は現在の定員数のままで最大の就園希望児数となる3月末予測で、1号認定3歳児は28人、2号認定児は46人、3号認定児は55人で、合計129人の入園を待つ児童が発生すると見込んでいるとのことでした。
この状態を解消するのが急務であります。
三木市幼保一体化計画では、公立施設は待機児童が生じないよう段階的に廃止すると書かれています。
その意味からも、上の丸保育所を閉所してしまったことは、私は約束違反だと認識しています。
この度、志染保育所が継続となったことは当然のことであると考えます。
100人を超える待機児童を解消するにはどうすればよいのか。
保育士確保は当然として、今ある教育保育環境を考えた最善の策は、民間が主導して、民間園の3-5歳児にあたる1・2号認定児の枠を小さくして0-2歳児にあたる3号認定児の枠を広げる。小さくした1・2号認定児の枠を公立幼稚園が3歳児含めて補完することだと思います。
それが出来ないのであれば、廃園予定の幼稚園を0-2歳児を受け入れる小規模保育施設にする等の対応をするしかありません。
いずれにしろ、入園を待つ児童、待機児童の解消は民間施設と行政が責任をもって行うべきです。
公立施設の廃止は急ぐべきではありません。しっかり補完的役割を果たして頂きたいと思います。
今後三木市の就学前教育保育で大きな問題が生じても民間主導で解決が図られることが当たり前になったとき、幼保一体化計画を容認して良かったと思えるでしょう。
市民の声に寄り添い、納得の上で幼保一体化計画の見直しがなされることを期待して賛成討論を終わります。