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災害は忘れた頃にやってくる

2014-08-28 11:14:13 | 災害
「災害は忘れた頃にやってくる」

とは、寺田寅彦先生の有名な警句です。



今回、広島で大規模な土石流災害が起きてしまいましたが、ニュースによると、この災害が起きた八木地区とは昔から「蛇落地悪谷(じゃらくちあくだに)」と呼ばれていたということです。それが、時代を下って現在では八木地区、と呼ぶようになってきたということです。

蛇落地悪谷とはなんとも凄まじい地名ですが、その地名に込められた、昔の人々の戒めが感じられます。

こういう地名をこの場所につけたということは、この地はとっても危険な場所であると言うことを教えているような感じです。龍の首をはねて、その首が落ちた土地で、水が蛇のように暴れて土石流のような危険な災害を起こす土地、という意味でしょうか。

この土地の名前が示すような大きな災害がいったいいつ頃起きたのかは知りませんが、こういうことを聞くと思い出してしまうのが、この、災害は忘れた頃にやってくるという寺田寅彦先生の警句です。

あの3.11の津波も実は古代に同じくらい大きな津波があったということは、既に報じられています。そのための石碑もあったということですが、年月が経ってしまうと人々の記憶から全く消されてしまうものです。「この石碑より前に家は建てるな」という警告もあるということですが、結局、人々はその警告も忘れ、津波に対する備えも十分ではなく、土地開発を進めてしまった。。

今回の災害も、そういう過去のことも無視し、開発のみを優先して山を削ることを許してきた市や県にも問題が有るのではと思えてしょうがありません。
災害にあった土地の値段も普通のところよりはかなり安かったという話も聞きます。
人も山もかわいそう。。

新しい土地に家を建てるとか引っ越すようなとき、その土地の歴史を調べてみるのも災害から身を守る一つの手段ではないでしょうか。

テレビのインタビューで住民の方が、「ここに20年も住んでいるが、今までこんなことはなかった」と答えている方がいましたが、20年というスパンでは短すぎますね。災害は忘れた頃にやってくるんですから。

大震災のときも震源地からは遠い内陸部のところで、かなりの家が被害にあったところがあるようです。なぜかというと、沼地のような池だったところを埋め立てて開発したところを住宅地として販売したというところだということです。以前は池なので、地盤がかなり柔らかく、大きな地震に耐えられなかったんでしょうね。

今、大災害を想定してハザードマップも各自自体で作成されているようですが、昔の地名、昔の災害も考慮したハザードマップも必要と思えてしまいます。