日曜日は寒かった。三寒四温とも思いますが、6月になろうとしているのに、寒暖の差が激しすぎて。日曜日は寒い1日。風が冷たかったです。
そんな天気で、庭仕事にもやる気が起きず、掃除もイマイチ。おでかけだけではなく、掃除洗濯も天気がいいとやる気が起きると言うものですね。
これで梅雨になったらまたまた寒くなるので、家の外も中もごちゃごちゃ、かもしれません。
その日曜日の夜は、涙涙で、、。
枕草子。
古文の授業だけではなく、その前から知っていたとは思いますが、こういうシチュエーションで書かれたものとは全然知らなかった、です。
が、ドラマで描かれていた事が真実だったのかどうかは、本当のところはわかりませんが、権力争いに巻き込まれて、宮中を去らねばならなくなった定子の事を元気づけるために四季折々の美しい世界の事を書いた、と言うのは真実に思えてしまう。
そして、定子の事を思いつつ枕草子を書いた清少納言の気持ちを思うと、なんとも言えません。
運命に翻弄されて若くして亡くなってしまった定子。
清少納言の枕草子を読んでどんな気持ちを持ったのでしょうか。ドラマの中のお話とは言え、この2人の気持ちを思うと、泣けてしまいます。
古文の授業で枕草子を習ったとは言え、当時は全然興味のなかった私。少しは興味も湧いたとは思いますが、わからない日本語だらけで、それだけで興味を失い、ほったらかし。
当時の先生が少しでも、ドラマのようなバックグラウンドがあったと説明してくれていたら、もっと興味を持てたと思います。こういう状況でこの枕草子が書かれたんですよ、とか。でも、そんな説明は全くなく、ただただ覚えただけなので、興味も持てなかったなあ。
そして、9時からは先日亡くなられたフジコさんの密着取材のお話。
フジコさん、90才過ぎても音がクリアだし、弾き方が力強いです。
この番組で一番泣けた所は、最後のところで、亡くなる1か月前に撮影された、フジコさんが久しぶりにピアノに触るところ。鍵盤に触れて音を出し、そしてフジコさん自らピアノの蓋を閉めたのです。そこで号泣。フジコさん、もうこれが最後、とわかっていたのかもしれません。
その姿を見て、人間の一生の儚さというか、誰しも老いて亡くなっていくわけですが、色々あったフジコさんの人生ですが、それにキッチリと終止符を自ら打つフジコさんの姿というか、どう説明したら良いのかわからないのですが、とにかく泣けました。
インタビューの中で、フジコさん、最近のピアニストを評して、
譜面の後ろにある霊感を感じない人はダメだ
と言っていましたが、その通り、と思います。そういうものを持っていないピアニストは上手に弾けても、お客さんの心を打つことはできないかもしれません。
前回のショパンコンクールで2位になった反田恭平さんですが、生意気を言って申し訳ないですが、優勝したブルース・リウには勝てないのではないのか、と思ってしまう。リウさんの方が心に響くものがあるというか。また、どちらかというと、4位になった小林愛実さんのピアノの方が好きですね。
まあ、好みの問題かもしれませんが、、、。
そんな訳で、涙に暮れた日曜日の夜でした。