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女性建築士・ふるとちかこの徒然なるままに

室内のカビ その1

2014-04-08 18:40:57 | 日記・エッセイ・コラム

また、少々ブログをさぼっていました・・・。

ここの所、お受けする機会が多いご相談のこと、お話します。

「寝室の壁にカビが発生している」

「かび臭いのだけれど、原因が分からない」

どちらも結露が原因だろうと思われます。

結露・・・、一番わかりやすいのはお風呂でしょうか?

温められて発生した水蒸気が、温度の低い壁や天井で水滴になっている現象です。

冷たい飲み物の入ったグラスやボトルの表面に水滴がつくのも、

周辺の空気に含まれる水蒸気が水滴になって起きています。

私の世代の方だと経験があると思いますが、

窓ガラスがくもったり、水滴がつくのも結露なんです。

ご相談の方、壁にカビが発生している部屋は、

水蒸気を感じることも水滴を見ることもないと思いますが、

温まった空気に含まれる湿気が、温度が低い壁にくっついて、カビになってしまう。

温度差が原因だということに気が付いてもらえたらいいな・・・、と思います。

こちらのお宅では、開放型のストーブを使っていて、更に薬缶もかけていらっしゃる。

これが最大の原因!

反射式ストーブだけでなく、ファンヒーターも原因になります。

1リットルの灯油が燃焼すると、1リットルの水蒸気が発生すると言われてます。

http://faq01.mitsubishielectric.co.jp/faq/show/510

また、日中ほとんどお留守にされていて、部屋・家が冷え切っていること、

換気をされていないことも、原因になります。

断熱材の性能が低いこともそのひとつ。

また、加湿器を使っていらっしゃるお宅では、その見直しも必要です。

こちらのお宅の解決策としては、

暖房をエアコンや温水循環(床暖房やパネル型)に変えること、

そして除湿器を使うことでも、かなり改善されるかと思います。

但し、暖房と断熱のバランスや換気が次に必要になることは目に見えているので、

できれば、十分にトータルな改善策を練る必要がありますね。

カビに限らず建物の問題って、

実は色々な要因が絡んでいることを知って頂けたらいいなぁ~と思います。

「かび臭い・・・」の話はまた次回。

@ふると

コメント (4)
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