10年前後前くらいからか、無垢材の良さが見直されて来たように思います。 住宅雑誌にもたくさん掲載されて、憧れて使う方も多くなってきたと思います。 現在、監理をさせて頂いている住宅では、パイン材を使っています。 先日、現場へ行った時、大工さんが『目違いが出るので、調子が悪い』と。 フローリングの継ぎ目で微妙な、1ミリにもならないくらいの高さの違いが生じるので、 施工がしづらいということで、若干ボヤキ気味。 建材のフロア材を使い慣れてしまうと、こうした言葉がつい出てしまうと思いますが、 目違いが生じてしまうのは、無垢材だからこそ、むしろ当たり前のこと。 梅雨時の湿度や暖房による乾燥によっても状態は変化するはずです。 無垢材を使うよさは、何よりもその風合いとか肌触りだと思います。 また、立ち通しでも疲れにくかったり、素足で無いと分からないけど温かみが感じられます。 そして大事なことは特性があることを充分理解しておくことです。 状況しだいで動きがあること、傷がつき易いこと、 色が変わること、手入れが必要なこと。 人によっては味わいのある色に変化と言われることも、 他の人では色が変わって汚くなってきたとか。 ナラやカエデのような堅いものと杉やパインのように柔らかいもの、 材種によっても特徴は随分異なります。 無垢材フローリングは完成当初を雑誌で見て憧れても、 経年変化を楽しんで付き合っていけるか、検討を要するポイントになってきます。 ふるとちかこ建築設計室http://www.c-fulltone.e-arc.jp/
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