No.05「YMS-15/ギャン」
H:19.9m/W:52.7t
今回は10月10日分の改訂版です。
第39回「ギャン」
「ギャン」は、ジオン公国軍の次期主力MS候補としてジオニック社の「ゲルググ」と
競作されたツィマッド社のMSであり、対MS白兵戦を主軸に設計されています。
しかし、ビーム兵器の標準装備を前提とした「ゲルググ」に較べ、あまりにも汎用性に
欠ける本機は、グラナダにおいて一応のコンペを受けているものの、格闘戦以外にアド
バンテージを取る事ができず、採用は見送られています。このコンペ自体も形式だけの
もので、当初から「ゲルググ」の採用が決定していたという説もあるようです。
また、格闘戦を主眼とした背景には、自社の「リック・ドム」といった重武装系MSの
紫煙砲撃のもとに敵陣営に突入し、格闘戦へと持ち込もうという戦術があったようです。
しかし、「ゲルググ」もバック・パックの換装によって仕様変更が可能であり、同様の
戦術が行え、更に整備の簡便さなどが図れる点も評価されたと思われます。
それでも、本機専用に開発されたウェポン・ラックを兼ねたシールドや、騎士然とした
設計思想などは、後年のMS開発にも影響を与えているのも事実であり、開発時には、
いくつかのバリエーションも計画されており、砲撃戦仕様のC型、格闘戦仕様のKG型、
海兵隊仕様のM型などが候補に挙がっていたようです。
採用を見送られた本機は、試作機3機が製作されたのみに終っていますが、内1機は、
グラナダへ上げられ、マ=クベ大佐の専用機として使用されたと言われています。また、
この際、マッドアングラー級潜水母艦「ズアイ」の活躍があったと報告されています。
U.C.0083年の木星圏で起きた鉱石発掘プラントにおける攻防戦では,カスタム・タイプ
の「ギャン」を目撃したという報告もあるようです。
以上で第39回の講義を終了いたします。
次回の第40回では「指揮官用ゲルググ」についてお話しいたします。
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今回は10月10日分の改訂版です。
第39回「ギャン」
「ギャン」は、ジオン公国軍の次期主力MS候補としてジオニック社の「ゲルググ」と
競作されたツィマッド社のMSであり、対MS白兵戦を主軸に設計されています。
しかし、ビーム兵器の標準装備を前提とした「ゲルググ」に較べ、あまりにも汎用性に
欠ける本機は、グラナダにおいて一応のコンペを受けているものの、格闘戦以外にアド
バンテージを取る事ができず、採用は見送られています。このコンペ自体も形式だけの
もので、当初から「ゲルググ」の採用が決定していたという説もあるようです。
また、格闘戦を主眼とした背景には、自社の「リック・ドム」といった重武装系MSの
紫煙砲撃のもとに敵陣営に突入し、格闘戦へと持ち込もうという戦術があったようです。
しかし、「ゲルググ」もバック・パックの換装によって仕様変更が可能であり、同様の
戦術が行え、更に整備の簡便さなどが図れる点も評価されたと思われます。
それでも、本機専用に開発されたウェポン・ラックを兼ねたシールドや、騎士然とした
設計思想などは、後年のMS開発にも影響を与えているのも事実であり、開発時には、
いくつかのバリエーションも計画されており、砲撃戦仕様のC型、格闘戦仕様のKG型、
海兵隊仕様のM型などが候補に挙がっていたようです。
採用を見送られた本機は、試作機3機が製作されたのみに終っていますが、内1機は、
グラナダへ上げられ、マ=クベ大佐の専用機として使用されたと言われています。また、
この際、マッドアングラー級潜水母艦「ズアイ」の活躍があったと報告されています。
U.C.0083年の木星圏で起きた鉱石発掘プラントにおける攻防戦では,カスタム・タイプ
の「ギャン」を目撃したという報告もあるようです。
以上で第39回の講義を終了いたします。
次回の第40回では「指揮官用ゲルググ」についてお話しいたします。