コキュートスの記憶

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主にガンダムを中心にしています。

海老カレー

2005年06月15日 | MS & MA
No.0072「MSZ-010/ZZガンダム」
H:19.86m/W:32.7t
役職は、主役機にしては低めの「部長」。


第72回「ZZガンダム」
「ZZガンダム」は、アナハイム・エレクトロニクスが「Z計画」に基づき、「エゥーゴ」と
ともに開発した可変MSであり、10番目のガンダムとして「θガンダム」という別称も持っ
ています。機体のコンセプトとして、「ガンダム」の「コアブロック・システム」と「Gアー
マー」などに代表される支援機との融合を目指して開発されており、分離・合体・変形を可能
とした可変MSとして完成しています。これにより、「コアトップ」と呼ばれる上半身部分は、
地対地、地対空兵器としてキャタピラ、またはホバーユニットを備えた兵器としての運用が想
定されていましたが、実戦配備が急がれたため、いわゆる地上移動用装備はオミットされ、も
ともと航宙戦闘機として再設計されています。
また、当時の大火力MSに対抗するため、強力なジェネレーターを搭載しているが、初期案で
は十分な出力を得ることができず、機体構造と動力系統が見直され、機体は三分割されること
となり、ジェネレーターもそれぞれに配置することで解決を図っています。
さらに本機最大の武装として頭部の「ハイメガ・キャノン」が挙げられますが、機体のジェネ
レーターをオーバーロード寸前まで稼動させることでエネルギーを得ているため、使用後には
機体そのものがほぼ稼動不能となってしまうと言われています。それでも当時、MSがノンオ
プションで装備できる武装としては最強の武装であったことは間違いありません。また、この
武装のために後頭部には、バックパックからの直結回路や大容量のエネルギー制御デバイスが
高密度に実装されいましたが、これらのパーツは、損耗率が高く、アップデートも頻繁に行わ
れていたため、頭部バルカンなどは、度々設計が変更されており、時期によって口径や装弾数、
果ては実装部位でさえ異なっていたと報告されています。
完成した機体は、その後も改修を受けており、フルアーマー化の際、追加装甲や武装の増設に
合わせて機体の一部装甲の換装、バックパックやスラスターの大型化などが行われています。
このように強力な機体として完成した本機でしたが、その高コスト化が災いして本格的な量産
計画からは除外されており、また、本機を簡略化して量産を目指した非可変機も当初の計画通
りに量産されることはありませんでした。しかし、一説には地上用へと改修を受けた機体や、
試作された数機が戦線へと投入されたと言われており、それぞれ「ジークフリート」、「黒太
子」などと呼ばれ、その圧倒的な攻撃力は畏怖の対象となっていたようです。

以上で第72回の講義を終了いたします。
次回の第74回では趣向を変えて「黒い三連星」についてお話しいたします。
※No.0073は「ガンダムMk-II」なので割愛、欠番といたします。
コメント (2)
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