コキュートスの記憶

日々の出来事とか戦果(買い物)とか。
主にガンダムを中心にしています。

ヘルメス迷走 part12+ネタ

2013年10月22日 | ゲームブック
今回は敵アジトに潜入し、ナオミを発見するとこまで。

020:
キミはニヤリと笑って見せた。男に向かって一歩踏み出す。
「動くな!」
「動くと撃つってんだろ。撃ってみなよ」
「ちゃんと狙って一発で仕留めろよ。そうしないと死ぬことになる」
ナイフを軽く振りながら、キミはもう一歩進む。男は真っ青な顔をし
て歯を剥き出している。
「舐めやがって…」
銃身が細かく震えていた。こういう不安定な精神の持ち主は、ちょっ
とつつけば直ぐにバランスを崩す。
潮時と見たキミは、右手で銃身を払った。男は何を考えたか、訳の判
らぬことを喚きながら小銃を振り上げる。キミを殴るつもりらしいが、
冷静さを失った頭ではナイフのことまで気がいかなかったらしい。剥
き出しになった男の胸に、キミはナイフを突き刺した。倒れかかって
くる体を肩で支えながら、キミは男のポケットを探る。鍵は直ぐに見
つかった。
ベッドに駆け寄り、手錠を外すと、ナオミが目を開けた。
「誰?」
目の焦点が合っていない。声も物憂げだ。何か薬を飲まされたらしい。
「立てるか?」
ナオミを助け起こしながら、窓から下を見下ろす。何とか飛び降りら
れそうだ。
「アナタ…どうしてこんな危ないところへ」
やっと意識のハッキリしてきたらしいナオミが目を見開いてキミを見
上げる。助けに来た、と言いかけてキミは口を噤んだ。
アジトの中が騒がしくなって来た。廊下を誰かが走って来る音がする。
「飛び降りるぞ」
ナオミに躊躇う暇を与えずに、キミは窓を潜った。ナオミを引き寄せ
ながら一気に飛び降りる。足が地に着く寸前にナオミを抱いたまま体
を丸めて転がり、着地のショックを殺して立ち上がった。
「走るんだ!」
まだフラフラしているナオミの手を引いて走る。後から怒号が追いか
けて来る。キミは路地から路地へと逃げ回った。
─地理を下調べする時間もなかったな─
いい加減、どこを走っているのか判らなくなり始めた時、キミとナオ
ミは小さな十字路に飛び出した。
・右に曲がる:054
・直進する:055
・左に曲がる:108
まず1つ目のENDに行ってみます。054、055は同じ道ですので。

055:
直進したキミは今、走っている路地の出口が2人の男に塞がれるのを
見て、踏鞴を踏んだ。勢い余って背中にぶつかってきたナオミを抱き
抱えるようにして反対側に引き返す。
向こうからも誰かが走ってくるのが見え、キミは舌打ちした。前と後
を塞がれてしまった訳だ。
「ちょっと待ってろ」
走りながらナオミを軽く後ろに突き飛ばし、キミは走ってくる男に飛
びかかった。正面からぶつかると思わせて体を左に振る。
・カウンターで男の腹に膝をめり込ませる:007

007:
「そこまでだ」
もうひとりに殴りかかろうとしていたキミは、突然の声でその場に凍
りついた。
ナオミが手を後に捻り上げられ、苦しそうに顔を歪めている。
「大人しくついて来な。ある人がオマエを買いたいと言っている」
「逃げて!」
ナオミが叫んだ。
─そう、オレひとりなら逃げられる─
そして、パンドラはキミのポケットの中にある。
しかし、キミは動けなかった。
・ひとりで逃げる:122
・ナオミを助ける:199
ひとりで逃げても良いのですが、正規っぽくないので、199へ。
ちうとこで、次回に続きます。

おまけのガンダム似。
週刊少年チャンピオンNo.46掲載の
増田英二さんの『実は私は』
第36話「対抗しよう!」から。



メインキャラのひとりの藍澤渚は実は宇宙人で、
その宇宙船でございます。
アッザムっぽい着陸脚になってますね。
ルナタンクもこんなデコレーションがあったかも?
コメント
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