夜間撮影用LEDライト

2017年10月29日 01時35分11秒 | カスタム

夜間撮影時の手元を照らす照明用にLEDライトを改造してみました。

星景写真を撮影するのは当然夜間になるのですが、夜間に明るい普通のLEDライトを点灯すると
暗い場所に合わせて瞳孔が開き気味になっている目に眩しい光が入り一時的に視力の低下を招く場合があります。
撮影現場やフィルム現像をする暗室などの照明は、昔から比較的目に刺激が少ない赤い光が使われてきました。
中学生時代に一時写真部に入っていましたが、暗室での現像時にフィルムを感光させる危険性が低いという理由を聞いたような気もします。


改造する元のLEDライトは、普通に白色LEDですが点かなくなったのでこれを使う事にしました。
左が改造前、右が改造後です。
元々はLEDが1灯でしたが、赤LEDに改造するにあたり別の使わなくなったライトからリフレクターと基板を流用、9灯にしました。


最近の懐中電灯・LEDライトの構造は、電池のプラスは基板裏にあるスプリングに接触させ、
マイナスは金属ボディを伝って後端部のフタについたスプリングにつながっています。

LEDがはんだ付けされている基板の二か所(画像ではコードが点いてる部分)にはんだが盛られた接点があり
微妙に基板からはみ出していてボディ内側に導通しています。
しかし自分でこれをやろうとするとなかなかに難しく、振動や衝撃で接触不良になり不点灯になってしまいます。

さてどうしたものかとしばし思案、薄い銅版をゆるく円形にしてボディ内側に入れれば
バネ性によって広がろうとするためぴったりと張り付きます。
振り回しても接触不良になることは絶対にありません。
なかなか良いアイデアだなと自画自賛。
更に非点灯時に赤LEDであることを識別しやすくするため、レンズ部は赤い塩ビシート+保護用の透明塩ビシートの2枚構成としました。


非点灯時と点灯時の様子。
LEDのレンズで眩しくならないよう拡散加工を施してあり、部屋の中などではあまり明るくありませんが
暗闇で使うには適度な明るさで光が広がりいい感じです。

八ヶ岳旅行、富士山の駐車場での撮影でも役に立ちました。

星空撮影チャレンジ

2017年10月22日 00時11分57秒 | カメラ

八ヶ岳で満天の星空を見て、撮影できたことがきっかけで、星景写真への興味が強くなっています。

9月に富士山 御殿場口にある「太郎坊駐車場」に撮影しに行ってきました。
気象情報では晴れの予報でしたが、標高が上がって現地に着くと結構雲が多い状態でした。
雲の切れ間を狙い数枚撮って、暫くは雲が流れて行くのを待つ という繰り返し。


山の方には登山者の光がチラチラと見えるので撮ってみました。
かなりガスってます。


その後2~3時間粘って待ちましたが、雲は厚くなり駐車場周辺は濃霧が発生。
周囲は殆ど暗闇ですが、数秒シャッターを開けたままにして その間に一瞬LEDライトを照らすと
周りが真っ白になってます。
背後に停まってる車も良く見えないような霧の濃さ。


撤収直前の様子。
濃霧がスクリーンとなり、駐車場の離れたところに停まった車のテールライトが反射して
暗闇の中にぼんやりとした赤い光が広がります。

濃霧というと、私が好きなホラー映画、スティーブン・キングの「ミスト」を思い出します。
この映画の一般的な評価は、実はあまり良く無いようなのですが、恐怖と絶望の描写が独特の世界観を見せてくれます。
ライトを当てても数m先すら見えないような濃霧、こんな霧の中から得体の知れないものが・・・と想像すると確かに怖いです。

帰り道は、御殿場の市街地に降りてくるまでの山道は凄まじい濃霧で10m程度先が見えるかどうか。
運転する時に発生する霧も、現実的な意味で相当に怖いです。

天気が良い時にまた再チャレンジしようと思います。