夜中に思い立って、自分の部屋をあちこち拭いてみた。(ホコリだらけだったので)
本棚のホコリを拭いていた時、随分前に買った写真集が目に止まった。
『ちいさな祈り』と言う本で、堀部幸男さんという仏師の方が作られた、木彫りの稚児地蔵様を写した写真集である。
この本は数年前に京都の三条通りにある本屋さんの店頭に平積みされていた。
一瞬通り過ぎ、でも、目の端で捉えたこの本が私を呼び止めた。(気がした)
引き返して、中をぱらぱら~・・・と見た。
すごく可愛らしいお地蔵様と目があった。
その時、そんなに裕福ではなかった。(社会人のクセに)
どうしよう・・・
店頭で随分悩んだ挙げ句、結局お買い上げ。予定外の出費で懐は痛かったが、心はホクホクしたのだった。
それから随分経つ。
久々に目に止まった。
開いてみた。
ふわわわわ~~~~・・・と稚児地蔵が飛び出した。
何か・・・哀しいのでも淋しいのでもなく、泣きたい気分になった。
最後のページの堀部さんのプロフィールをみて、ドキっとした。
何故、この本に目が行ったのか、ちょっと納得できる名前を見つけたのだ。
学生の時の恩師、山本恪二先生のお名前。
独立されるまでの数年間、恪ちゃん先生に師事されていたとの事。
そっか。なんとなくこの本を見すごせなかったのも、身近に感じるのもそんな影の作用があったからかしらん?
恪ちゃん先生は、昔はとても厳しい怖い先生だったと聞いた事がある。
でも私が知っている先生は、奥様お手製のニット帽をちょこんとかぶり、酔っぱらうとワルツを踊る楽しい先生。
生徒の作っている作品を見て、「う~ん、こうなんでしゅね~」「大手術でしゅ~」と竹ベラでザクザク生徒の作品に指示をくれる・・・そして先生が造り込んでしまう・・・そんなお茶目な先生なのだ。
入れ歯の為に「さしすせそ」は「しゃしぃしゅしぇしょ」と発音していた。
行動的で大好きな先生だった。
一度だけ、先生のアトリエにもお邪魔した事がある。
夜中に思い立ってお掃除をしたらば、思いかけない思い出と出会えた。
こんな所で、共通点があるなんて。
京都の家庭裁判所にある母子像は、恪ちゃん先生の作品である。
その他にも京都や神戸で先生の作品とは出会えるらしい(何処にあるかはちゃんとは知らないが)
改めて、素晴らしい先生と知り合えた事を嬉しく思った真夜中だったのだ。
本棚のホコリを拭いていた時、随分前に買った写真集が目に止まった。
『ちいさな祈り』と言う本で、堀部幸男さんという仏師の方が作られた、木彫りの稚児地蔵様を写した写真集である。
この本は数年前に京都の三条通りにある本屋さんの店頭に平積みされていた。
一瞬通り過ぎ、でも、目の端で捉えたこの本が私を呼び止めた。(気がした)
引き返して、中をぱらぱら~・・・と見た。
すごく可愛らしいお地蔵様と目があった。
その時、そんなに裕福ではなかった。(社会人のクセに)
どうしよう・・・
店頭で随分悩んだ挙げ句、結局お買い上げ。予定外の出費で懐は痛かったが、心はホクホクしたのだった。
それから随分経つ。
久々に目に止まった。
開いてみた。
ふわわわわ~~~~・・・と稚児地蔵が飛び出した。
何か・・・哀しいのでも淋しいのでもなく、泣きたい気分になった。
最後のページの堀部さんのプロフィールをみて、ドキっとした。
何故、この本に目が行ったのか、ちょっと納得できる名前を見つけたのだ。
学生の時の恩師、山本恪二先生のお名前。
独立されるまでの数年間、恪ちゃん先生に師事されていたとの事。
そっか。なんとなくこの本を見すごせなかったのも、身近に感じるのもそんな影の作用があったからかしらん?
恪ちゃん先生は、昔はとても厳しい怖い先生だったと聞いた事がある。
でも私が知っている先生は、奥様お手製のニット帽をちょこんとかぶり、酔っぱらうとワルツを踊る楽しい先生。
生徒の作っている作品を見て、「う~ん、こうなんでしゅね~」「大手術でしゅ~」と竹ベラでザクザク生徒の作品に指示をくれる・・・そして先生が造り込んでしまう・・・そんなお茶目な先生なのだ。
入れ歯の為に「さしすせそ」は「しゃしぃしゅしぇしょ」と発音していた。
行動的で大好きな先生だった。
一度だけ、先生のアトリエにもお邪魔した事がある。
夜中に思い立ってお掃除をしたらば、思いかけない思い出と出会えた。
こんな所で、共通点があるなんて。
京都の家庭裁判所にある母子像は、恪ちゃん先生の作品である。
その他にも京都や神戸で先生の作品とは出会えるらしい(何処にあるかはちゃんとは知らないが)
改めて、素晴らしい先生と知り合えた事を嬉しく思った真夜中だったのだ。