湯本香樹実さんの新刊が本屋に並んでいた。
『西日の町』
「てこじい」と「僕」と「お母さん」の人生の接点を描いたもの。
湯本さんの作品との出会いは随分前。
『夏の庭』という作品だった。
映画化もされていたので、ご存じの方も多いかもしれない。
おじいさんと僕らのひと夏を綴った物語。
面白かった。すぐに湯本さんの次の作品を探した。
そうして次に見つけたのは『ポプラの秋』である。
私と大家のおばぁさんとの奇妙な関係を描いたお話。
いろいろな想像を掻き立ててくれる湯本さんのワールドに引込まれる。
児童文学に分類されておられるようだが、湯本さんの作品は、大人の方が感じる部分が多いのではないかと思う。
全体的に、ノスタルジックな印象がある。
時代が古い設定な訳でも、昔の話を描いている訳でもない。
でも、どこかホコリの香を感じる文章が、えも言われずよいのである。
西日の町も、そう。
斜陽の差し込む部屋の片隅に、てこじいが見える、そんな気がする。
『西日の町』
「てこじい」と「僕」と「お母さん」の人生の接点を描いたもの。
湯本さんの作品との出会いは随分前。
『夏の庭』という作品だった。
映画化もされていたので、ご存じの方も多いかもしれない。
おじいさんと僕らのひと夏を綴った物語。
面白かった。すぐに湯本さんの次の作品を探した。
そうして次に見つけたのは『ポプラの秋』である。
私と大家のおばぁさんとの奇妙な関係を描いたお話。
いろいろな想像を掻き立ててくれる湯本さんのワールドに引込まれる。
児童文学に分類されておられるようだが、湯本さんの作品は、大人の方が感じる部分が多いのではないかと思う。
全体的に、ノスタルジックな印象がある。
時代が古い設定な訳でも、昔の話を描いている訳でもない。
でも、どこかホコリの香を感じる文章が、えも言われずよいのである。
西日の町も、そう。
斜陽の差し込む部屋の片隅に、てこじいが見える、そんな気がする。