10月17日。中崎町にあるCommon Cafeで、英世さんのひとり語りが行なわれた。
今年は聞きに来るのが4回目である。ひとり語りブームなのだろうか・・・いやいや、英世さんの活動が少しづつ広まって行っている証であろう。
今回の題材は、チェーホフの『かわいい女』
「いつもと違う語りを見せるわね」
と、ご自身のブログに書かれていたので、とても楽しみにして行った。
Common Cafeは以前、嶋田さんと蟷螂さんの語りを聞きに行った場所だ。
毎日ではないけれど、こういった、カフェと演劇(?)のコラボを楽しめるお店。
食事をしながら・・・お茶を飲みながら・・・芝居に、声に、耳を傾ける。
劇場と違う分、ざわざわカチャカチャ音がする。
でも、劇場と違う分、肩ひじを張らずに済む。
今回の演出は、1編だけを語り込むのではなく、散文的にチェーホフの作品を語った後に『かわいい女』に入って行く。
読む場所もいつもの同じ目線出はなく、脚立に登ったその上から。
話の中の人の数だけ、英世さんの表情が変わる。
今までは歴史的建造物での上演が多かった為、作品が限られていたと英世さんがおっしゃった。
そうだよね、歴史の重みを内包した空間で、それに負けない存在、それに溶け込む雰囲気を持つ作品は限られるのだろうと、素人の私でも思う。
今回はカフェ。閉鎖的で、でも、解放された空間。
今までの作品は渋い重みのある色合いだった。
この日の作品はホップでカラフルなイメージ。コロコロ変わる表情とそのテンポの軽快さ。
チェーホフは面白いと英世さんは言う。
どれだけ人間を観察しているのか、と思うとおっしゃる。
私的には、英世さんの語る物語はすべて面白い。・・・でも、自分で読むと味気ない。
何故や?
英世マジックなのだ。
人を、人の内の内側までも観察し洞察する作家の書いた作品を、人をそ知らぬ顔で、じぃ~~~っと深く深く観察し、想像する英世さんが読み砕き、再構築し、語って下さっているからなのだ。
『三人姉妹』の最後のシーンの「それでも生きて行かなくちゃね。働かなくては」の下りに涙が出そうになった。
『かわいい女』の滑稽なまでの純真さに笑い、でも、そこに自分の影を見た気がした。主人公(名前はややこしくって覚えられなかった)の真直ぐなまでの自分の今の心の表現はうらやましく感じたし、全てを頼りきる愚鈍さにはイライラした。でも、総じて、キラキラと幸せに自分を生きる為には、真直ぐ見つめる「何か」が必要なのだと思った。
公演終了後、ご一緒していた京ちゃまとそのままカフェでフードを摘みつつ、飲んでいた。
英世さんに感想を言ったりしながら。
今回の公演は、ネットラジオでの生放送だったんですって。インディペンデントフリンジ・・と言うらしい。チラシを今持っているけど、どうやってアクセスすれば良いのかが解らない・・・う~ん、機械オンチ。
上演中も生放送だったけど、その後少ししてからインタビューもあったのだ!
その現場に、だらだら飲み食いしてたお陰で居合わす事ができたのだ。ラッキィ
インタビューに答える英世さんは可愛かった(失礼ですね、すみません)
女優の表情や口調になったり、素に戻ったり。くるくる変わるんだもの。
でもね、インタビューに答えた英世さんのコメントが忘れられない。
「私ね、思うのよ。クラシックが一番新しいって。だって、人はいつでも新しいものを求める。その中でずっと残って来たものなのよ。常に新しい感覚を与えるんだわ。」
まさにそうなんですよね!千之丞先生もそうおっしゃっていたし、私自身が古典を楽しいと思った時に感じる感覚なんですよね。まさに、その感じていた事を言葉にして下さった!!って思いましたね。
公演後、ぐずぐずしていたお陰で、いろいろ楽しいお話を聞かせてもらえました。
英世さん、毎回ありがとうございます。
次回の英世さんのひとり語りは木津町です。
11月5日 昼と夜の2回公演ですよ。演目は太宰治の御伽草子より「カチカチ山」
詳しくはこちらをご覧下さい。
私も行きたい!只今、時間調整中です
今年は聞きに来るのが4回目である。ひとり語りブームなのだろうか・・・いやいや、英世さんの活動が少しづつ広まって行っている証であろう。
今回の題材は、チェーホフの『かわいい女』
「いつもと違う語りを見せるわね」
と、ご自身のブログに書かれていたので、とても楽しみにして行った。
Common Cafeは以前、嶋田さんと蟷螂さんの語りを聞きに行った場所だ。
毎日ではないけれど、こういった、カフェと演劇(?)のコラボを楽しめるお店。
食事をしながら・・・お茶を飲みながら・・・芝居に、声に、耳を傾ける。
劇場と違う分、ざわざわカチャカチャ音がする。
でも、劇場と違う分、肩ひじを張らずに済む。
今回の演出は、1編だけを語り込むのではなく、散文的にチェーホフの作品を語った後に『かわいい女』に入って行く。
読む場所もいつもの同じ目線出はなく、脚立に登ったその上から。
話の中の人の数だけ、英世さんの表情が変わる。
今までは歴史的建造物での上演が多かった為、作品が限られていたと英世さんがおっしゃった。
そうだよね、歴史の重みを内包した空間で、それに負けない存在、それに溶け込む雰囲気を持つ作品は限られるのだろうと、素人の私でも思う。
今回はカフェ。閉鎖的で、でも、解放された空間。
今までの作品は渋い重みのある色合いだった。
この日の作品はホップでカラフルなイメージ。コロコロ変わる表情とそのテンポの軽快さ。
チェーホフは面白いと英世さんは言う。
どれだけ人間を観察しているのか、と思うとおっしゃる。
私的には、英世さんの語る物語はすべて面白い。・・・でも、自分で読むと味気ない。
何故や?
英世マジックなのだ。
人を、人の内の内側までも観察し洞察する作家の書いた作品を、人をそ知らぬ顔で、じぃ~~~っと深く深く観察し、想像する英世さんが読み砕き、再構築し、語って下さっているからなのだ。
『三人姉妹』の最後のシーンの「それでも生きて行かなくちゃね。働かなくては」の下りに涙が出そうになった。
『かわいい女』の滑稽なまでの純真さに笑い、でも、そこに自分の影を見た気がした。主人公(名前はややこしくって覚えられなかった)の真直ぐなまでの自分の今の心の表現はうらやましく感じたし、全てを頼りきる愚鈍さにはイライラした。でも、総じて、キラキラと幸せに自分を生きる為には、真直ぐ見つめる「何か」が必要なのだと思った。
公演終了後、ご一緒していた京ちゃまとそのままカフェでフードを摘みつつ、飲んでいた。
英世さんに感想を言ったりしながら。
今回の公演は、ネットラジオでの生放送だったんですって。インディペンデントフリンジ・・と言うらしい。チラシを今持っているけど、どうやってアクセスすれば良いのかが解らない・・・う~ん、機械オンチ。
上演中も生放送だったけど、その後少ししてからインタビューもあったのだ!
その現場に、だらだら飲み食いしてたお陰で居合わす事ができたのだ。ラッキィ
インタビューに答える英世さんは可愛かった(失礼ですね、すみません)
女優の表情や口調になったり、素に戻ったり。くるくる変わるんだもの。
でもね、インタビューに答えた英世さんのコメントが忘れられない。
「私ね、思うのよ。クラシックが一番新しいって。だって、人はいつでも新しいものを求める。その中でずっと残って来たものなのよ。常に新しい感覚を与えるんだわ。」
まさにそうなんですよね!千之丞先生もそうおっしゃっていたし、私自身が古典を楽しいと思った時に感じる感覚なんですよね。まさに、その感じていた事を言葉にして下さった!!って思いましたね。
公演後、ぐずぐずしていたお陰で、いろいろ楽しいお話を聞かせてもらえました。
英世さん、毎回ありがとうございます。
次回の英世さんのひとり語りは木津町です。
11月5日 昼と夜の2回公演ですよ。演目は太宰治の御伽草子より「カチカチ山」
詳しくはこちらをご覧下さい。
私も行きたい!只今、時間調整中です