夜を歩く
雨が降らない限り毎晩歩く
午前2時ともなればほとんどの家の灯りは消えて町は死んだように静まり返っている
そんな町をぼくは歩く
街灯のある道を避けてなるべく暗い道を選んで歩く
足音をさせないようにゆっくり歩く
ときおり早足でも歩く
風が住宅の庭の木の枝をザワザワと鳴らす
厚い雲に覆われた空は星ひとつ見えない漆黒の闇
息が詰まるような闇の中をぼくは歩く
見慣れない路地を見つけた
こんなところに路地があったっけ
いつも歩いてる道なのになぜ気付かなかったんだろう
ぼくは引き込まれるように暗い路地に入っていく
狭い路地を抜けた先には四方を住宅の塀に囲まれた小さな空地があった
雑草に覆われた5m四方くらいの狭い空地
へぇ、こんな場所があったんだ
そのとき真っ暗だった空地がいきなり明るくなった
黄金色に彩られた雑草が夜風に吹かれてゆらゆら揺れる
見上げると雲の隙間から丸く黄色い月が姿を見せていた
ぼくは近くの塀にぴょんと飛び乗ると
う〜〜んと伸びをして
にゃぁと鳴いた
カレーの日々 6/19更新~
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掲示板 なんぞ一言
源五郎日記 お休み中
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そんな町をぼくは歩く
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足音をさせないようにゆっくり歩く
ときおり早足でも歩く
風が住宅の庭の木の枝をザワザワと鳴らす
厚い雲に覆われた空は星ひとつ見えない漆黒の闇
息が詰まるような闇の中をぼくは歩く
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こんなところに路地があったっけ
いつも歩いてる道なのになぜ気付かなかったんだろう
ぼくは引き込まれるように暗い路地に入っていく
狭い路地を抜けた先には四方を住宅の塀に囲まれた小さな空地があった
雑草に覆われた5m四方くらいの狭い空地
へぇ、こんな場所があったんだ
そのとき真っ暗だった空地がいきなり明るくなった
黄金色に彩られた雑草が夜風に吹かれてゆらゆら揺れる
見上げると雲の隙間から丸く黄色い月が姿を見せていた
ぼくは近くの塀にぴょんと飛び乗ると
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