光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

木更津市界隈・大寺地区の中郷浄水場がまるで世紀末の廃墟のようです。

2023年02月27日 | 日記

 2/19(日)ツレと上総大寺廃寺跡を撮影したのち、そこから約500m位離れた場所にある木更津中郷浄水場に行きました。以前からこの付近を通るたびに、黒い巨大なタンクを見てあれは何だろうと思っていました。行って見ると入り口の開閉式の門の横に「木更津市中郷浄水場」という銘板がありました。

 

  周りを散策しましたが誰もいません。この浄水場の手前まで電柱が立っていますが。電線がこの施設には入っていません。稼働はしていないようです。

 給水タンクと思われる円筒形の黒いタンクが3基あります。そして道を隔てた平坦な場所に、変わった建物やむき出しの配管が突き出てています。

 

 木更津市の浄水場の跡地の様ですが、敷地内は綺麗に草刈りもされているので、まだ何かに使われているのでしょうか?ただフェンス等は倒れたままです。映画製作者にロケ地として貸したらどうかと思いますがまあ色々制約もあるでしょうから、このまま放置と言う事でしょうね。

 近くにはニッポン放送木更津送信所のアンテナもあって、近未来的な景観を楽しめます。ただちょっと不気味な感じもして、夜は近寄らない方がいいかもしれません。

 


木更津市の上総大寺廃寺-上総の国最古の寺院の不思議なUFO型石燈籠

2023年02月24日 | 日記

 2/19(日)ツレと木更津市大寺にある上総大寺廃寺跡を見て来ました。ここは以前木更津市の教育委員会の主催で見学会が行われ、総勢50人位の人数でバスでこの周辺の遺跡を周りました。その時ツレと2人で参加したのですがこの上総大寺廃寺で、不思議な石灯籠を見ました。その時は忙しかったのでそれっきりになっていたのですが、最近思い出して再訪してみました。

 その石灯籠の様な物は、上総大寺廃寺後に建てられた熊野神社の社殿前に置かれています。大きさは横1m位高さ50㎝位でしょうか?スケールを持っていなかったので、大雑把な感覚です。面白い形をしています。特に下部には4つの車輪の様な物があるのです。最近注目されているUFOのよう。

  あまり神社の事に詳しくないので、このような石燈籠?があるのか分かりません。またほかの神社でも見た事は無いので、チョット興味を惹かれました。

     

 この熊野神社周辺には奈良県飛鳥の四大寺のひとつ。河原寺があり、その寺は七世紀後半に造られた上総国最古の寺院と言われています。この寺院には木造の層塔(5重の塔?)が存在し、古代には大伽藍が備わっていたようです。右上の穴の開いた石は、左の図の露盤に当たるもので、このような塔が実在したことの証左です。この周辺は奈良時代、相当栄えた場所だったようです。


木更津市の老舗和菓子店・弁天堂の閉店

2023年02月22日 | 日記

 今年に入り2度ほど自宅近くの和菓子店・弁天堂に行って見たのですが、何時もシャッターが閉まっていました。法事でもあるのか不思議に思っていたのですが、どうしても和菓子を購入しなくてはならなくなったので、電話をして見ました。すると昨年の10月末で閉店したとの事でした。残念です。安くて美味しい和菓子のお店だったのに。もうこんな店は出てこないでしょうね。

 弁天堂は昭和28年(1953年)の創業。初めは木更津駅西口の弁天町(現在の富士見町2丁目)に開業しました。その後平成16年(2006年)現在の高柳に移転し、今日まで伝統の和菓子を作り続けていました。

 最後に購入したのは2022年9月12日、この後1か月半後に閉店したようです。もう一度「きみしぐれ」や「月が瀬」を食べたかったです。和菓子はこの時どれも1個税込み120円、コスパ最高のお店でした。上はこの店の包装紙ですが、このシンプルな包装紙を見る事も無いのが残念です。

 下の2枚の写真は、私たちが2022年9/12最後に行った弁天堂の店内と入り口です。創業以来69年お疲れさまでした。これでまた1つ木更津の名店が消えて行きました。


袖ケ浦市のタコ飾り②-坂戸神社の森・周辺の春祈祷

2023年02月20日 | 日記

  2/11(土)袖ヶ浦市坂戸市場周辺のタコ飾りをツレと撮影して来ました。しかし木更津市の中島・牛込地区で十か所以上行われているツナハリと違いタコ飾りは、4か所しか確認できませんでした。そして袖ヶ浦では藁飾りがタコだけですが、木更津ではエビやサイコロ等5~6点の藁飾りが吊られています。川や道を1本越えただけで、吊るす時期や飾る物が変わるのですから不思議です。

 

 ここにUPしたのは・坂戸神社側の多田商店横にあるタコ飾りです。

 坂戸神社は袖ヶ浦市坂戸市場1441-1に鎮座する創建・白鷗2年(673年)と言われる古刹。神社と共にある森は、標高41mの南面に突き出た上総台地に残された、房総半島植生の縮図と言われています。森にはスダジイ林が多く千葉県指定天然記念物に指定されており、ジブリアニメのトトロが住む小高い森に似ていると注目を集めています。

   坂戸神社を抜け国道16号方面に向かうと、浮戸川が見えてきます。そこに架かる橋(さかえはし)の中央にタコ飾りが見えます。近代的な橋に藁飾りのタコが異彩を放っています。ただ人通りが少ないので注目を集める事は無いですね。たまに渡る人も関心を示さず通り過ぎるだけです。

  橋の向こうも袖ヶ浦市の神納・坂戸市場地区です。袖ヶ浦バスターミナルがあり、車が沢山駐車しています。このタコ飾りを作ったオジサンたちによると、このタコ飾りも春祈祷と言う行事の中の1つで、千葉県各地で行われている道切の一種だそうです。


袖ヶ浦市坂戸市場のタコ飾り①-五穀豊穣疫病退散

2023年02月17日 | 日記

 2/11(祝)ツレと袖ヶ浦公園の野鳥の撮影をした帰り、袖ヶ浦の坂戸市場地区を訪ねました。ここでは2/11になると春祈祷と呼ばれる神事が行われます。藁を使ってタコを作り坂戸市場地区に入る街道の入り口や辻に、このタコ飾りを吊し厄病神を防ぐと言う行事です。

 正式な順番があるのかは分かりませんが、私たちが最初に行ったのは小櫃橋の側のタコ飾りです。この2~3年は置かれていなかったのですが、今年は白いフェンスの側に赤い鉢巻をしたタコ飾りがきちんと吊られていました。

 この近くで毎年1月に行われる木更津のツナハリとは異なり、吊られる場所も低く木更津の様にエビやサイコロ等沢山の藁飾りではなく、タコだけが吊られています。

 私たちが写真を撮っていると、近くで農作業をしていた人が話しかけてきました。「これは私たち坂戸市場に古くから住んでいる住民が作った魔除けです。道の辻や境界線に置くもので、以前はもっと沢山置かれていたのですよ!」と説明してくれました。そしてこの行事は春祈祷と言い、タコは悪いものを吸ってくれるところからきているとの事でした。

  タコ飾りの大きさは頭部が25~30㎝位で、足を入れると80~100㎝位になると思われます。そして小櫃川沿いを袖ヶ浦バスターミナル方面に進むと、浮戸川とそれに架かる中川原橋が見えてきました。その橋の根もとにもタコ飾りがありました。

 この場所のタコ飾りは初めてです。2人して撮影していると自転車に乗った男の方が来て、話しかけてきました。「このタコ飾りは私たちのグループが作ったんですよ。先程小櫃橋のタコ飾りを見ていましたが、あれは私たちの長老が一人で作ったもの。グループの中で1番上手です。長持ちもするんです。」と教えてくれました。

  気さくな人でした。車で通りかかったら、貴方たちが写真を撮っていたので、私もスマホで撮っておこうと自転車に乗りかえ来てみたとの由。今度は製作中の所を撮らせてもらおうとおもいます。


妙に懐いている袖ヶ浦公園の野鳥と建国記念日の富士山

2023年02月15日 | 日記

 雲一つなく気温もそれほど低くなかった2/11(祝)の朝、車のガソリンを入れに袖ヶ浦公園近くのスタンドに行きました。その後あまりに天候が良いので、クッキリ見えた富士山を追いかけながら袖ヶ浦公園を訪問。駐車場から公園事務所の側を抜け、何時もの様に遊漁池に行くと野鳥が沢山来ていました。まるでこの公園で野鳥を飼っているように懐いています。

 ツレが池の側の鳥の餌販売機で、エサを買ってくるとてんこ盛りの野鳥が集まってきました。早く餌を投げろとばかりに騒ぎ始めたのです。

         

 顔見知りと言うか鳥見知りというか、よく見かけるコガモのメスが手すりに飛びのってきました。人間を怖がりもせず餌を持つ手に突進です。

 野鳥のくちばしで手を突かれたことがありますか?結構痛いんですよ。餌をやらないと鳥のくせに睨んできます。

 

  遊漁池の側にここに来る野鳥の種類を描いた看板が立てられいます。珍しいカワセミなどはあまり見かけませんが、他の野鳥はよく見かけます。子供の野鳥観察には役に立つようです。


新春の畔戸漁港-歌川広重の「黒戸(畔戸)の浦」を訪ねて

2023年02月13日 | 日記

 

 1/24(火)木更津見立て海岸の金田漁協直営の食事処浜っ子で昼食をとった後、隣の畔戸漁港(くろとぎょこう)を訪ねました。以前紹介したことがありますが、著名な浮世絵師歌川広重がこの畔戸の浦を浮世絵に残しており、昔からこの地は風光明媚な海岸として知られた所でした。

 ホテル三日月に沿って細い道を海の方に進むと畔戸漁港です。いつ行っても漁師に会う事が無く不思議に思っていたのですが、漸く若い漁師の人に会いこの漁港の事を聞くことが出来ました。砂が沈殿して来て漁港が浅くなり、今は使われていないと言う事でした。

 この漁港からはアクアラインが白く輝き東京湾が一望できます。さらに遠浅の砂浜なので色々な種類の海鳥も大群で集まってきます。岸壁には不用になった漁船や丸いウキが放置され、雑然とした景観です。

 話は江戸時代に移りますが、安藤広重が「上総黒戸の浦(江戸時代は畔戸でなく黒戸と記されたようです)」を描いたのは弘化元年(1844年)出版の『鹿野山行日記』によると、江戸橋より船を利用して木更津に渡り、北方に位置する久津間道を歩んだ頃と言われています。この久津間道を歩いた時の感想を「左に海辺見晴らしよし」と記しており、この時の体験をもとに、「上総黒戸の浦」が描かれたようです。

 ツレと一緒にその道と思われる場所を歩くと、草むらの陰で広重一行が、この浜の絵を描いている姿が見えるような気分になります。反対に広重がアクアラインを見たらどんな感想をもつでしょうか?そんなことを思う、今日この頃です。(下の浮世絵が上総黒戸の浦)

       


新春の八剱八幡神社界隈‐木更津市

2023年02月10日 | 日記

     

  2/3(金)今年初めの八剱八幡神社詣でにツレと行って来ました。1か月ずれているようですが、正月は体調が悪く、殆ど家に引きこもり状態でした。しかし2月に神社にお参りに来ると変わった物を目にします。2月とは限りませんが、お三日参りというのもあるのですね、初めて知りました。

 おみくじや絵馬の奉納場所も2月になるとがらがらです。今年の1月は新型コロナの行動制限もなかったせいか、凄い数のおみくじや絵馬が奉納されたようですね。おみくじを結ぶ場所がはちきれそう。

 鳥居を潜り、木更津会館方面に向かいました。しかし木更津会館(芸者のお茶屋)周辺には誰もいません。

 またこの辺は昔花街が在った所です。今でも何軒か風俗営業の店がありますが、新型コロナのせいで休業中の店が殆んどです。

  暫くツレとこの旧花街界隈を歩きましたが、店がつぶれて空き地になった場所が非常に多いです。

  細い路地に飲食店が沢山並んでいる場所にも行ってみました。ここも店がつぶれて更地や廃屋の建物が多いです。この道路の反対側は以前木更津温泉ホテルが在った場所。巨大なマンションが建っています。この小さな歓楽街もこんなマンションや駐車場に姿を変えていくのかも知れません。寂しですね。


ギャルリ・梦心坊(ゆめしんぼう)-第24回煌めくガラス絵展

2023年02月08日 | 日記

 

 2/3(金)市原市皆吉967-6のギャルリ・梦心坊(ゆめしんぼう)を訪ねました。ここは地域の芸術、文化の発信地として貢献していた新保紘子(しんぼひろこ)さんが、18年前に私財をなげうって、養老川湖畔に開設した画廊です。

  そして絵画だけにとどまらず、彫刻、ファッション、人形等新保さんの心を震わせた作家たちの作品を、年4回紹介しています。場所は小湊鐡道上総牛久駅から徒歩10分位に位置する、静かで素敵なパワースポットの様な所です。

 現在は第24回煌めくガラス絵展が開催中。沢山の作家さんたちの絵が、広い会場を埋め尽くしています。ガラス絵作家がこんなに沢山集うのは珍しいそうですが、とても見応えがありました。

  入場料最初は無料でしたが、作品の展示料も無料、電気代、DMの案内状も無料なので、赤字になるのは当たり前、しかし勤労奉仕ではないので、現在は珈琲代として500円頂いています。その珈琲も、東京の堀口珈琲の物、その堀口珈琲に入れ方を習いに行き合格を頂いた絶品珈琲との由。

 ギャルリ・梦心坊は新保さんのご自宅の2階が会場です。私はここで良く写真を撮らせていただいていますが、四季折々の光がとても効果的です。特に窓の障子に映る秋のモミジの影が素晴らしいです。

 今日も新保さんの元気になるトークと美味しい珈琲、そして素敵な作品を鑑賞し帰宅しました。

 


昭和2年創業・木更津屈指のパン屋藤屋ベーカリー、サンドイッチが絶品

2023年02月06日 | 日記

          

 2/2(木)ツレと木更津税務署に所用で行った帰り、近くにある藤屋ベーカリーに寄ってパンを購入しました。藤屋ベーカリーは「みまち通り」入り口を、矢那川方面に曲がり約100m位進んだ右側にあるパン屋です。

       

 藤屋ベーカリーは創業昭和2年(1927年)という約100年近く営業している老舗のパン屋さん。特に人気なのが手作りサンドイッチです。半斤が1セットで注文を受けてから作るのが特徴。中身はハムサンド、ピーナッツクリーム、タマゴ、ジャム等豊富で、値段は具材によって変わります。

 他にもあんパン、クリームパンなどの菓子パンや調理パン、ケーキ類まであって、品ぞろいも充分。この素朴な味を求めて、遠方から来る客も珍しくありません。

  私が頼んだのは、ハムサンド(税込み300円)とジャムサンド(280円)、ツレは三色パン(170円)とアンズパン(140円)、それにお茶請けにチーズ蒸しパン(チーズとチョコ@120円)を計4個購入しました。(下の写真では、左下がハムサンド、その上がジャムサンド。左上は三色パンと下がアンズパン)

 店内はお婆さん一人で、切り盛りをしていました。サンドイッチも、すばやく切り分けて見事です。

 パンは帰ってから食べましたが、とても柔らかで美味しかったです。サンドイッチはボリューム満点、中の具も自家製との事で、味もコスパも最高でした。またチーズ蒸しパンもシットリして、甘さ控えめで美味でした。