光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

房総の春②-袖ヶ浦市・江戸時代から続く光福堰の桜

2022年03月31日 | 日記
 
  3/29(火)自宅近くの桜も満開に近く開花をしているので、桜の隠れた名所袖ヶ浦市の光福堰(こうふくぜき)をツレと訪ねました。1週間ほど前にここを通った時はまだ桜は堅いツボミで、川津桜が咲いているだけでした。しかし現在はほぼ満開です。ただこの日は曇天、青空に生える桜を撮りたかったのですが、ちょっと残念です。ツレは桜は曇り空が良く似合うと言うので、気を取り直して撮影して来ました。





  光福堰に着いたのは午前10時半頃。平日のせいもあって駐車場には車が1台で、年配の夫婦1組がいるだけでした。





 この光福堰は今から350年前の江戸時代に、造られた農業用のため池です。名前の由来は国道410号線を隔てて隣接する光福寺に由来すると言われています。そして光福堰を含むこの周辺の農業用水は昭和30年代の耕地整理事業を経て、地元集落によって補修・維持管理が行われています。





  幸福堰の周辺は豊かな自然に囲まれています。ツクシが群生し、タラの木も何本も見る事が出来ます。タラの枝の先端には天ぷらにすると美味しいタラの芽も出てきていました。





  池の木の側の柵には、蜘蛛の巣に引っかかった桜の花が揺れていました。空中に花びらが浮かんでいるようで、不思議な光景です。また所どころにマムシ注意の立て札が立っているのにはビックリです。でも何回かここに来ていますが、まだマムシに出会ったことはありません。





 光福堰に隣接する林に1本の山桜が咲いていました。染井吉野とは違って派手さはないですが、ひたむきな美しさがあります。そして隣には太い古木があり凄い存在感です。枝が何本か折れていますが、2年程前の台風で折れた枝の様です。


房総の春①-木更津金田漁港の海苔収穫の終了と桜の開花

2022年03月30日 | 日記

  3/29(火)ツレと久しぶりに木更津の港、牛込と金田漁港を散策してきました。先日までの暖かさが一転、気温が4度も下がったせいか牛込漁港には潮干狩りの客は皆無。続いて金田漁港の堀船溜りを訪ねてみました。そこには丁度沖から帰って来た小型の漁船が、何やら作業をしていました。時間は午前10時頃でした。



        



  小型の漁船には2人の漁師さんが乗っていて、船から網を降ろしていたのです。網は2種類あって透明な網と緑の網でした。



  漁師さんに何の作業なのか聞いて見ると「海苔の収穫が終わって海苔網をかたずけているんですよ」と答えてくれました。透明な網が海苔網で、緑の網は海苔の収穫場周辺に張る防護用の網だそうです。海苔の収穫は秋の10月頃から春の3~4月頃、これからはアサリ漁の季節です。



  今年の海苔の出来はどうですかと訪ねてみましたが、結構豊作だったと嬉しそうに話してくれました。そして軽トラに網を積んで作業は終了、後は自宅で編の手入れをするとの由。





  この後金田漁協周辺に行って見たのですが、漁協に行く道に染井吉野や山桜が満開でした。その桜の側には廃棄された漁船があったりして、不思議な光景が見られました。


袖ケ浦市延命寺の百地蔵まいり②-春の彼岸行事

2022年03月29日 | 日記
  
  3/25ツレと袖ヶ浦市高谷の延命寺を訪ねました。この寺は春と秋の彼岸を迎えると裏山にある地蔵様に地蔵札を百枚貼って、新仏や先祖を供養する行事が行われます。地蔵フダブチやフダハリと呼ばれる不思議な行事です。

          



  延命寺は神亀元年(724年)奈良の大仏の工事を指揮したと言われる行基上人が創建した古刹。豊臣秀吉が発行した禁制の古文書も所蔵しています。この古文書は天正18年(1590年)発布の文書で、36×48.5㎝の紙に乱暴狼藉放火は厳罰に処すると書かれています。



  裏山はかなり急な登りの坂道が続いています。その坂道に規則正しく地蔵様や石板が並び、1つ1つに地蔵札が貼られています。



  裏山の中腹ぐらいに不思議な形の山桜の木があります。雷や台風によって枝が折られた古木で、以前は桜の花が咲いていたのです。しかし殆どの枝が切られているので、今年は花をつけるでしょうか?心配です。





  急な坂を地蔵様に沿って登って行きます。ただ途中でやめる気にはなりません、かえって力が湧いてくるように感じるのは、ここが袖ヶ浦のパワースポットと言われる由縁でしょうか。







  20分位登ってやっと登頂部に到着。地蔵様と石板が円形に並びサークルを形成しています。そしてこのあたりの地蔵様には一段と多くの地蔵札が貼られていました。





  ここから同じくらいの時間をかけて下ります。最近雨が降ったので道が滑り、こけない様に下るのが大変です。そして1度境内に戻り、参拝をした後帰宅しました。


菜花摘みと不思議な百地蔵まいり①-袖ヶ浦市

2022年03月28日 | 日記
  
  春の彼岸も過ぎたので、ツレと袖ヶ浦市高谷の延命寺を訪問してきました。ここでは春秋の彼岸に、裏山に祀ってある地蔵に地蔵札100枚を貼る「百地蔵まいり」と言う行事が行われるのです。





  途中袖ヶ浦市のひらおかの里農林公園で3/22から、「食用なばな」の摘み採りがはじまっているので寄ってみました。公園事務所に行くと残念な事にもう摘める「なばな」がなく、現在は休止中との事でした。公園の提供するビニール袋に詰め放題で1回20円、それも20円と言うのは袋代と言うのですから人気を集めたのでしょうね。今度は27日から再開するので、また来てみようと思います。





 延命寺に着いたのは午前10時15分頃。古い階段を上ると山門があり、その左右に仁王像がにらみを利かせています。前面にガラスがはめられているので、写真を撮ると背景が写り込みます。赤く塗られた厳しいお顔に身がすくむ思いです。





 山門をくぐり後ろを振り返ると、山門横のスダジイの巨木に圧倒されます。袖ヶ浦市の保存樹木で、幹回りは5mを超える様です。





  本堂横のお堂には「あまびえ」の像が置かれています。古からの疫病退散の神で、コロナ禍で一躍注目を集めている神様です。



  本堂を参拝した後、裏山の百地蔵尊に向かいました。彼岸が過ぎてまだ日にちが立っていないので、「フダハリ(札貼り)」の札はあまり落ちていませんでした。朝の斜光に照らされた札とお地蔵様がとても神秘的です。


春風香る鳥居崎海浜公園-木更津港

2022年03月25日 | 日記
  
  3/ 22の冷たい雨も上がった23日(水)木更津港側の鳥居崎海浜公園をツレと訪問しました。ここは昨年から「中の島大橋」の耐震工事と橋下の鳥居崎海浜公園の大規模な改装工事が行われていました。それも終了し3/18(金)にリニューアルオープン。土日は避けて行ったので、比較的空いていました。



  大きな駐車場が中の島大橋の袂と県道245号線を超えた場所に在りますが、橋の袂に停めて散策をはじめました。海沿いの道はかなり広くて綺麗な煉瓦を思わせるコンクリートブロックが敷かれています。入り口には大きなKISARAZUのモニュメントが置かれ最後のUの字にはキサポンの人形が飾られていました。





  海岸通りの中央付近にはウッドデッキがありました。「ラバーズテラス」と言うそうですが、木製と思われるベンチも置かれています。ここからは対岸の景色が良く見えます。条件が良ければ都内のビルや富士山も眺望できそうです。



  この海岸通りの向かいには3つの店舗が入ったビルがあります。中の島大橋から入って一番奥がHARBOR NICEDAY!(ハーバーナイスデイ)地元の食材を使う専門店を集めたフードカフェだそうです。この中に6店舗が営業中です。午前11頃訪問したのでまだどの店も開店前でしたが、カレーの専門店「木更津カツカレー」もあり、一度食べて見たいですね。



 その横は噴水広場。水色の大きなサークルにノズルが放射線状に配置されています。場内アナウンスが「今から噴水が出るので、気をつけてください!」と注意情報がながれます。普通の水を貯めて噴射する噴水ではなくノズルから直接吹き出します。水が飛び散らず直ぐに吸い込まれていく不思議な噴水です。

            





  真ん中の店舗は「鳥居崎倶楽部」泊まれる寿司屋をコンセプトにしているそうです。宿泊の他、寿司一海(すしひとみ)と言う店で本格的な江戸前寿司が味わえるとの由。



 一番左は「舵輪(だりん)」。メニューを固定せず地元の食材を使った料理を提供するレストランだそうです。特に米を使った料理をメインにして「里山パエリア」や「タコライス」等がメニューにならんでいました。

  この鳥居崎海浜公園のリニューアルは、木更津市の中心部活性化プロジェクトの一環。「パークベイプロジェクト」と名付けられた事業で、食を中心にした集客のようです。ただメニューを見る限り値段が少し高すぎるように思います。観光客用の価格なのでしょうが、地域住民の事も考えないとまた閑古鳥が鳴くようになるのではないでしょうか?

 

春が来た②-三寒四温の季節

2022年03月23日 | 日記

 三寒四温とはよく言ったもので、3/22(火)は朝から冷たい雨が降って冬に逆戻り、木更津昼の気温は3℃にまで下がりました。それに加え電力がひっ迫しているので、節電要請まで出ている今日この頃。暖房もせずにブログを書いています。

  3/17は平年並みの気温だったので近くの田んぼを散策していると、農業用水に7羽程のカルガモの群れを見つけました。暫く写真を撮っていたのですが、急に2羽のカルガモが飛び立ち、それにつられて他のカルガモも去っていきました。





 翌3/18には農業用水の浅瀬で、ハクセキレイが餌を捜していました。この鳥はよく見かけますが「逃げない鳥」と言われるだけあって接近しても逃げません。スズメやカラスの様にゴミを散らかしたり稲を食い荒らしたりしないので、人間から危害をくわえられなかった事が理由の様です。





  3/20はこの農業用水で、3匹の亀とカルガモを見つけました。先日亀とカルガモのコラボを紹介しましたが、11日には亀が1匹だったのにこの日は3匹に増えていました。大きな亀なのですが、何処からやって来るのでしょうか?不思議です。





  3/21は5羽のカルガモが農業用水を泳いでいました。そろそろカップルができ繁殖期を迎えるようです。今年はカルガモが姿をあらわすのが早いですね。水辺の近くではミツバアケビのツボミが膨らみはじめました。もう直ぐ濃紫色の綺麗な花が見れられそうです。





  道端にはフキノトウの白い花が咲いていました。ツボミの頃はフキ味噌や天ぷらで食べますが、こんなに育ってしまってはあまり利用価値が無い様です。



  川津桜が満開です。染井吉野より赤味が強いですが、とても綺麗です。そして雪柳の白い花が目を引きます。我が家にもあるのですが、まだ咲いていないとツレがこぼしていました。ここの雪柳は日当たりが良いのでもう満開です。


春がきた!-木更津春の息吹

2022年03月22日 | 日記
 
 春分の日も過ぎだいぶ暖かくなった今日この頃、冬とは違った景観が目につくようになってきました。今までクッキリ見えていた富士山も輪郭がボケて判別しにくくなってきます。この上と下2枚の富士山の写真は3/7(月)に撮影した物ですが、この日以降は地平線付近にモヤがかかった様になり富士山を見る事は困難になりました。







 ようやくツクシも出てきました。上が3/7、下が11日に撮影したツクシ。しかし去年は道端に沢山生えていましたが、今年は極端に少ないです。ツレが探し回って空き地に群生しているツクシを見つけ、佃煮にしていただきました。それはとても美味しく春の息吹を感じさせる味でした。





  ツクシのかわりに紫色のホトケノザ(仏の座)をよく見かけます。田んぼの畔や農業用水の土手に群生し、紫のジュータンのようです。この野草は仏様の座る台座のような葉から花を引き抜き、根元を吸うと甘い蜜の味がするそうです。ただ春の7草のホトケノザとは別の植物で、こちらの正式な名称はコオニタビラコ(小鬼田平子)と言うそうです。





 ホトケノザの群生する横の田んぼでは、もみ殻を燃やす煙が春を呼んでいます。カルガモが姿を見せはじめ、ツクシも勢揃いしていよいよ春本番。桜の開花を待つばかりです。


木更津市郊外と袖ヶ浦市の野鳥たち-カメや野良猫もいます。

2022年03月18日 | 日記
  
  3/11(金)何時もの様に午前10時頃ツレと散歩に出て、農業用水の橋を渡ろうとした時でした。左手の用水に4羽のカルガモを見つけました。この周辺でカルガモを見たのは今年初めてです。嬉しくなって早速持っていたカメラを向けシャッターを切りました。

       

  ファインダーを見ながらいろいろアングルを変えていると、カモの横に首を延ばしたカメがいるのに気が付きました。初めはゴミかと思ったのですが、よく見るとカメです。結構大きなカメで、カルガモと同じ位の20~30㎝は在ったように思います。

       



  その後自宅に戻ったのですが、途中電線にツグミが停まっていました。ツグミは直ぐに畑に舞い降り、エサ捜しに夢中になっていました。大分春らしくなったのに、あちこちで見かけるので、まだシベリア中部や南部には帰らないようです。





  3/15ツレと袖ヶ浦公園の梅林に梅の花を見に行ったのですが、その時遊漁池にまだ冬鳥が20羽位残っていました。ツレが野鳥の餌を販売機で購入、野鳥にあげはじめました。真っ先に来たのがオナガガモのオスとメスです。池の中の鯉と餌を争奪していました。

 

 



  その後下池にも行って見たのですが、オオバンやマガモ、シラサギの姿を見る事が出来ました。





  袖ヶ浦公園には野良猫が沢山います。猫を捨てないで、と言う看板が立っていますが、公園中で猫を見かけます。それにノラなのに結構太っていて我が物顔で公園を闊歩しています。


袖ヶ浦公園の梅が見頃です!-咲き分けの梅も開花

2022年03月17日 | 日記

  最高気温が20℃を超えている今日この頃。3/15(火)ツレと袖ヶ浦公園に観梅に行って来ました。袖ヶ浦公園の梅林には約140本の梅の木があり7種類の梅の花が見られます。現在は八重揚羽と言う種類の濃いピンクの梅が全盛でした。しかし個人的には薄いピンクの『金筋梅(きんすじうめ)』がひっそりと開花していて気に入りました。





  上の2枚と下の写真が金筋梅です。白っぽい花とピンクの花が咲いていて一見咲き分けの様に見えます。



  下はもう見頃が終わった『内裏(だいり)』と言う種類の梅。ピンクと白の花をつける咲き分けの梅の木です。





  上下の写真はこの梅園で一番目立って咲いていた『八重揚羽(やえあげは)』濃いピンクで八重の花がとても鮮やかですした。



  そしてもう殆ど花が散っていた『田毎の月(たごとのつき)』早咲きで白色系の梅。





  また梅林の隣にはメタセコイヤが3本植えられ、まるで梅の木を守っているかのようです。そして梅園入り口には梅の種類の看板が置かれていて、参考になりました。


海苔漁師たちとの語らい-木更津・牛込漁港

2022年03月16日 | 日記
 
  3/10(木)ツレと木更津市金田のカインズホームに買い物に行った後、牛込漁港を訪ねました。牛込漁港は3/19(土)から潮干狩りがオープンし、漁港付近が混みあうのでその前に、以前撮影した海苔漁師さん達の写真を渡すべく訪問しました。時間は午前10時15分位、丁度漁港の一斉清掃日らしく写真をさし上げる漁師さんたちの姿も見えました。



  昨年9月20日頃から1週間位金田漁港で海苔の種付けが行われていました。その時作業風景を撮影したのですが、撮影した中に知った方がいて、その写真を差し上げたのです。その海苔の種付けの作業光景は上と下2枚の写真をUPしました。





  漁港には沢山の漁師がいるので、中々お会いするのむずかしいですが、今回は3回程の訪問で出会えました。



  その際ツレが以前出版した写真集『木更津』を見せた所、大変興味を持って見てくれました。写真集は記念にさし上げたのですが、大変喜ばれました。やはり住んでいる牛込や金田が写っているからでしょうね。



  いろいろ話が弾みましたが、また今年も海苔の種付け場でお会いしましょうと言う事になり、牛込漁港を後にしました。