2/11(祝)ツレと袖ヶ浦公園の野鳥の撮影をした帰り、袖ヶ浦の坂戸市場地区を訪ねました。ここでは2/11になると春祈祷と呼ばれる神事が行われます。藁を使ってタコを作り坂戸市場地区に入る街道の入り口や辻に、このタコ飾りを吊し厄病神を防ぐと言う行事です。
正式な順番があるのかは分かりませんが、私たちが最初に行ったのは小櫃橋の側のタコ飾りです。この2~3年は置かれていなかったのですが、今年は白いフェンスの側に赤い鉢巻をしたタコ飾りがきちんと吊られていました。
この近くで毎年1月に行われる木更津のツナハリとは異なり、吊られる場所も低く木更津の様にエビやサイコロ等沢山の藁飾りではなく、タコだけが吊られています。
私たちが写真を撮っていると、近くで農作業をしていた人が話しかけてきました。「これは私たち坂戸市場に古くから住んでいる住民が作った魔除けです。道の辻や境界線に置くもので、以前はもっと沢山置かれていたのですよ!」と説明してくれました。そしてこの行事は春祈祷と言い、タコは悪いものを吸ってくれるところからきているとの事でした。
タコ飾りの大きさは頭部が25~30㎝位で、足を入れると80~100㎝位になると思われます。そして小櫃川沿いを袖ヶ浦バスターミナル方面に進むと、浮戸川とそれに架かる中川原橋が見えてきました。その橋の根もとにもタコ飾りがありました。
この場所のタコ飾りは初めてです。2人して撮影していると自転車に乗った男の方が来て、話しかけてきました。「このタコ飾りは私たちのグループが作ったんですよ。先程小櫃橋のタコ飾りを見ていましたが、あれは私たちの長老が一人で作ったもの。グループの中で1番上手です。長持ちもするんです。」と教えてくれました。
気さくな人でした。車で通りかかったら、貴方たちが写真を撮っていたので、私もスマホで撮っておこうと自転車に乗りかえ来てみたとの由。今度は製作中の所を撮らせてもらおうとおもいます。